カシノヨウスケ（2005年生、母カシノリファール）

カシノヨウスケ（2005年3月19日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋家族名」。毛色は鹿毛。種牡馬のコロナドズクエスト（当時10歳）と交配したカシノリファールが10歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は鹿児島県、生産者は柏木務。戦績は、中央平地14戦0勝、中央障害9戦1勝2着1回、地方8戦4勝2着1回。2008年のたんぽぽ賞で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

須貝彦三厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2007年）

7月16日、デビュー戦は川田将雅騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（小倉芝1200m 雨/稍重）に出走。馬体重は522kg。18頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、馬場の外目を回って11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では末脚がパッとせず15着に敗れた。

8月25日、中5週で馬体重を前走から24kg減らして迎えた2戦目は、熊沢重文騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンのひまわり賞（小倉芝1200m 晴/稍重）に出走。13頭立ての8番人気で12番ゲートからスタート。苛烈なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始6番手を追走。最後は減速してしまい11着に終わった。

9月9日、中1週で馬体重を前走から16kg戻して迎えた3戦目は、田中克典騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（阪神ダート1400m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。ダート戦への出走は初となった。12頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。苛烈なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は失速してしまい7着に終わった。

9月30日、中2週で迎えた4戦目は、2歳未勝利（阪神芝1800m 外回り雨/稍重）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で田中克典騎手（1戦0勝）。16頭立ての13番人気で6番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり10着に終わった。

10月13日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた5戦目は、小牧太騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（京都ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。最後は脚が止まってしまい9着に終わった。

10月28日、中1週で馬体重を前走から18kg戻して迎えた6戦目は、赤木高太郎騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。15頭立ての14番人気で3番ゲートからスタート。主導権を奪い、平均的なペースで一団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚が上がってしまい14着に終わった。

11月18日、中2週で迎えた7戦目は、2歳未勝利（福島ダート1700m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で赤木高太郎騎手（1戦0勝）。15頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

3歳（2008年）

1月6日、中6週で馬体重を前走から16kg増やして迎えた8戦目は、高井彰大騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（京都ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての13番人気で8番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず11着に終わった。

1月22日、中1週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた9戦目は、吉田隆二騎手を鞍上に迎えて、3歳戦のミヤマキリシマ特別（荒尾ダート1400m 小雨/不良）に出走。10頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。最後は、2着のテイエムモッコスに5馬身の差をつけて待望の初白星を挙げた。

2月5日、中1週で迎えた10戦目は、3歳オープンのたんぽぽ賞（荒尾ダート1500m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で吉田隆二騎手（1戦1勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。3着に終わった。

8月10日、約6か月の休養明けで迎えた11戦目は、3歳以上500万下（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は熊沢重文騎手（1戦0勝）。16頭立ての14番人気で3番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。最後は失速してしまい16着に終わった。

8月20日、中0週で迎えた12戦目は、えびの特別（荒尾ダート1400m 晴/稍重）に56kgの斤量を背負って出走。鞍上は吉田隆二騎手（2戦1勝）。9頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。5着に敗れた。

8月27日、連闘で迎えた13戦目は、吉留孝司騎手を鞍上に迎えて、大隅特別（荒尾ダート1400m 小雨/重）に56kgの斤量を背負って出走。10頭立ての3番人気で大外10番ゲートからスタート。最後は、2着のテイエムモッコスに1馬身の差をつけて先頭ゴールを果たした。

9月10日、中1週で迎えた14戦目は、霧島賞（荒尾ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉留孝司騎手（1戦1勝）。12頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。4着に終わった。

10月5日、中3週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた15戦目は、白坂聡騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（阪神ダート1200m 曇/稍重）に出走。16頭立ての15番人気で9番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では今一つ伸び切れず12着に終わった。

10月12日、連闘で馬体重を前走から8kg絞って迎えた16戦目は、3歳以上1000万下（京都ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で白坂聡騎手（1戦0勝）。16頭立ての16番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では末脚に勢いがなく16着に終わった。

4歳（2009年）

4月18日、約6か月半の休み明けで馬体重を前走から20kg増やして迎えた17戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての16番人気で7番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線では末脚に勢いがなく15着に終わった。

5月23日、中4週で迎えた18戦目は、宇田登志夫騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（中京ダート1700m 晴/良）に出走。16頭立ての16番人気で10番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位には割り込めず14着に終わった。

6月21日、中3週で迎えた19戦目は、芹沢純一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（阪神ダート1800m 晴/稍重）に出走。16頭立ての15番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く9着に終わった。

7月20日、中3週で迎えた20戦目は、バルーンカップ（佐賀ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は吉田隆二騎手（3戦1勝）。9頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、抜け出したスズノクロヒョーを捕まえ切れず、4馬身差の2着となった。

8月13日、中2週で迎えた21戦目は、えびの特別（荒尾ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で吉田隆二騎手（4戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。最後は、2着のサイレントビートに2馬身半の差をつけて1着ゴールを果たした。

9月9日、中3週で迎えた22戦目は、霧島賞（荒尾ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で吉田隆二騎手（5戦2勝）。12頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。最後は、2着のテイエムヨカドーに4馬身の差をつけて1着ゴールを果たした。

10月24日、中5週で馬体重を前走から15kg増やして迎えた23戦目は、高野容輔騎手を鞍上に迎えて、障害3歳以上未勝利（京都障害芝→ダート2910m 曇）に出走。14頭立ての9番人気で13番ゲートからスタート。10着に終わった。

12月5日、中5週で迎えた24戦目は、障害3歳以上未勝利（阪神障害芝→ダート2970m 曇）に出走。鞍上は2戦連続で高野容輔騎手（1戦0勝）。14頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。4着を確保した。

12月26日、中2週で迎えた25戦目は、岩崎祐己騎手を鞍上に迎えて、障害3歳以上未勝利（阪神障害芝→ダート2970m 晴）に出走。14頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。10着に敗れた。

5歳（2010年）

1月30日、中4週で迎えた26戦目は、障害4歳以上未勝利（京都障害芝→ダート2930m 晴）に出走。鞍上は高野容輔騎手（2戦0勝）。14頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。4着に終わった。

6月13日、約4か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた27戦目は、障害3歳以上未勝利（京都障害芝→ダート2910m 小雨）に出走。鞍上は2戦連続で高野容輔騎手（3戦0勝）。13頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。7着に敗れた。

7月3日、中2週で迎えた28戦目は、障害3歳以上未勝利（阪神障害芝→ダート2970m 雨）に出走。鞍上は3戦連続で高野容輔騎手（4戦0勝）。10頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。6着に敗れた。

7月18日、中1週で迎えた29戦目は、障害3歳以上未勝利（小倉障害芝2900m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で高野容輔騎手（5戦0勝）。9頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。最後は、勝ったメイショウサンドラから2馬身半差の2着に敗北した。

8月7日、中2週で迎えた30戦目は、障害3歳以上未勝利（小倉障害芝2900m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で高野容輔騎手（6戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。3着に終わった。

9月4日、中3週で迎えた31戦目は、障害3歳以上未勝利（小倉障害芝2900m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で高野容輔騎手（7戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。最後は、2着のアイアングリーンをクビ差制して5勝目を掴み取った。