ハヤテディマンシュ（1989年生、母アラカワヒメ）

ハヤテディマンシュ（1989年5月29日）は、日本の競走馬。牡馬。品種はサラブレッド系で、毛色は黒鹿毛。種牡馬のライブリーラーク（当時14歳）と交配したアラカワヒメが13歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道三石郡三石町、生産者は（有）信田牧場。戦績は、中央平地34戦5勝2着5回。主な勝ち鞍は1994年の加古川特別(900万下ハンデ)。

経歴

デビュー前

安藤正敏厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1991年）

11月3日、デビュー戦は岡潤一郎騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（京都芝1400m 晴/良）に出走。馬体重は484kg。18頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。端を奪い、若干遅いペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では末脚を持続できず、5着に終わった。

11月10日、連闘で迎えた2戦目は、3歳新馬（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岡潤一郎騎手（1戦0勝）。15頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では決め手に欠いて9着に敗れた。

3歳（1992年）

5月16日、約6か月半の休み明けで迎えた3戦目は、4歳未勝利（京都芝1400m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で岡潤一郎騎手（2戦0勝）。18頭立ての7番人気で17番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったメイショウマロニエに詰め切れず、6馬身差の2着となった。

5月30日、中1週で迎えた4戦目は、4歳未勝利（東京芝1600m 小雨/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は4戦連続で岡潤一郎騎手（3戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったデュエルオンワードを半馬身捉え切れず2着に敗北した。

7月18日、中6週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた5戦目は、4歳未勝利（札幌ダート1700m 曇/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は5戦連続で岡潤一郎騎手（4戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを9番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず7着に敗れた。

7月26日、連闘で迎えた6戦目は、4歳以上500万下（札幌芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で岡潤一郎騎手（5戦0勝）。8頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位には食い込めず4着に終わった。

9月13日、中6週で馬体重を前走から16kg減らして迎えた7戦目は、4歳未勝利（阪神芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で岡潤一郎騎手（6戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では印象的な伸び脚で猛追したが、抜け出したトウカイサイレンスを捕まえ切れず、3/4馬身差の2着に敗北した。

9月26日、中1週で迎えた8戦目は、4歳未勝利（阪神芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で岡潤一郎騎手（7戦0勝）。8頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のミスティーグリーンに6馬身の差をつけて待望の初勝利を挙げた。

10月17日、中2週で迎えた9戦目は、4歳以上500万下（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で岡潤一郎騎手（8戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では脚色がやや鈍り、5着に終わった。

11月7日、中2週で迎えた10戦目は、4歳以上500万下（京都芝2200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は10戦連続で岡潤一郎騎手（9戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて15番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら2番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く6着に敗れた。

12月6日、中3週で迎えた11戦目は、4歳以上500万下の揖斐川特別（中京芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は11戦連続で岡潤一郎騎手（10戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。ハナに立つ恰好となり、極端なスローペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では別次元の末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のシゲノランボーに4馬身の差をつけて2勝目を手にした。

12月26日、中2週で迎えた12戦目は、4歳以上900万下の江坂特別（阪神芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は12戦連続で岡潤一郎騎手（11戦2勝）。9頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。ハナを切る形となり、平均ペースで馬群を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では伸びあぐねて5着に敗れた。

4歳（1993年）

1月17日、中2週で迎えた13戦目は、5歳以上900万下の初春賞（中山芝2500m 晴/重）に出走。鞍上は13戦連続で岡潤一郎騎手（12戦2勝）。11頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では忍耐力が光る走りを見せたが、シュウオーエースに交わされて1馬身1/4差の2着に敗北した。

10月10日、約9か月の休養明けで迎えた14戦目は、千田輝彦騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。13頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず7着に敗れた。

10月23日、中1週で迎えた15戦目は、4歳以上500万下（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で千田輝彦騎手（1戦0勝）。9頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。主導権を握り、遅いペースで一団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では最後まで息が続かず5着に敗れた。

11月6日、中1週で迎えた16戦目は、4歳以上500万下（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で千田輝彦騎手（2戦0勝）。18頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では脚色がやや衰え、6着に終わった。

12月5日、中3週で迎えた17戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の揖斐川特別（中京芝2500m 晴/良）に出走。14頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。主導権を握り、リードを2馬身以上キープして、若干緩いペースで一団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、粘り切れず6着に沈んだ。

12月18日、中1週で迎えた18戦目は、4歳以上500万下（中京芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で四位洋文騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では末脚が続かず、3着に終わった。

5歳（1994年）

1月8日、中2週で迎えた19戦目は、5歳以上500万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で四位洋文騎手（2戦0勝）。16頭立ての8番人気で14番ゲートからスタート。端を取り切り、後続を2馬身以上離して、ややハイペースでレースを引っ張る。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では凄まじい末脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のヤングマーベルに5馬身の差をつけて制した。

1月22日、中1週で迎えた20戦目は、5歳以上900万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で四位洋文騎手（3戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら5番手で通過。直線ではきっちりと末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のカミノロイヤルをハナ差振り切って勝利を手中に収めた。

2月14日、中2週で迎えた21戦目は、5歳以上900万下の神鍋特別（阪神ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は5戦連続で四位洋文騎手（4戦2勝）。8頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では見せ場を作れず4着に敗れた。

3月20日、中4週で迎えた22戦目は、5歳以上900万下の庄内川特別（中京ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で四位洋文騎手（5戦2勝）。14頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では見せ場なく10着に敗れた。

4月9日、中2週で迎えた23戦目は、5歳以上900万下の明石特別（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で四位洋文騎手（6戦2勝）。12頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位には割り込めず5着に敗れた。

4月24日、中1週で迎えた24戦目は、5歳以上900万下の堂島特別（阪神ダート1800m 曇/重）に出走。鞍上は8戦連続で四位洋文騎手（7戦2勝）。12頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では力強いフットワークでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

5月29日、中4週で迎えた25戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の加古川特別（阪神ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は9戦連続で四位洋文騎手（8戦2勝）。14頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させてすんなりと抜け出し、最後は2着のコマモアンジェリカに3馬身半の差をつけて勝利を手に入れた。

6歳（1995年）

1月29日、約8か月の休み明けで馬体重を前走から24kg増やして迎えた26戦目は、熊沢重文騎手を鞍上に迎えて、北山ステークス（京都ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての16番人気で10番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では脚が残っておらず11着に終わった。

2月18日、中2週で迎えた27戦目は、ハンデ戦の白富士ステークス（東京芝2200m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は四位洋文騎手（9戦3勝）。16頭立ての12番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後は一杯になって13着に終わった。

3月19日、中3週で迎えた28戦目は、山田泰誠騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦の御堂筋ステークス（京都芝2200m 外回り曇/良）に53kgの軽斤量で出走。16頭立ての16番人気で4番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では速い脚を使えず9着に終わった。

4月30日、中5週で迎えた29戦目は、メルボルントロフィー（京都芝2400m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で山田泰誠騎手（1戦0勝）。9頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では堅調な伸びを見せたが、伸びてきたヴァルケイノウ決め手に屈して3/4馬身差の2着となった。

5月14日、中1週で迎えた30戦目は、ハンデ戦の下鴨ステークス（京都ダート1800m 雨/不良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で山田泰誠騎手（2戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は脚勢が悪くなり10着に敗れた。

6月4日、中2週で迎えた31戦目は、ハンデ戦の灘ステークス（中京芝2500m 曇/稍重）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は千田輝彦騎手（3戦0勝）。12頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では脚色がやや衰え、4着に終わった。

6月25日、中2週で迎えた32戦目は、石橋守騎手を鞍上に迎えて、桶狭間ステークス（中京芝2500m 曇/良）に出走。10頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚勢がやや鈍り、3着に終わった。

7月16日、中2週で迎えた33戦目は、KBC杯（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で石橋守騎手（1戦0勝）。10頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず9着に終わった。

8月6日、中2週で迎えた34戦目は、ハンデ戦の阿蘇ステークス（小倉ダート1700m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は山田泰誠騎手（3戦0勝）。8頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では末脚を伸ばせず5着に終わった。