エンプレスラブ（2009年生、母フィールドエミュー）

エンプレスラブ（2009年4月25日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「女帝＋愛」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のマイネルラヴ（当時14歳）と交配したフィールドエミューが10歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡荻伏村、生産者は村中牧場。戦績は、中央平地34戦2勝2着1回、地方7戦3勝。主な勝ち鞍は2014年の御池特別(1000万下)。

経歴

デビュー前

1歳のとき、村中牧場から「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場され、IHR組合によって241.5万円で落札された。

田村康仁厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2011年）

8月20日、デビュー戦は梶晃啓騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の2歳新馬（新潟芝1400m 曇/良）に出走。馬体重は488kg。18頭立ての15番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら2番手で通過。直線では末脚にキレが無く7着に終わった。

9月10日、中2週で迎えた2戦目は、嶋田純次騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（中山芝1200m 外回り晴/良）に51kgの軽斤量で出走。16頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。端に立つ形となり、平均ペースで馬群を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではあとひと踏ん張りが利かず、3着に終わった。

11月26日、約2か月半の間隔を開けて迎えた3戦目は、宮崎北斗騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（小倉芝1200m 晴/良）に出走。18頭立ての4番人気に推されて3番ゲートからスタート。先手を取り、非常に速いペースで一団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではやや伸びを欠き、4着に終わった。

12月10日、中1週で迎えた4戦目は、2歳未勝利（小倉ダート1000m 曇/不良）に出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で宮崎北斗騎手（1戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では終いが甘くなり、5着に終わった。

3歳（2012年）

4月7日、約4か月の休み明けで迎えた5戦目は、上村洋行騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（福島芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚が振るわず8着に敗れた。

5月29日、中6週で迎えた6戦目は、森泰斗騎手を鞍上に迎えて、3歳戦のツイントップ特別（浦和ダート1400m 曇/良）に出走。9頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。端に立つ恰好となり、些か速いペースで集団を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は脚色が鈍り6着に敗れた。

6月16日、中2週で迎えた7戦目は、3歳未勝利（函館ダート1000m 曇/良）に出走。鞍上は宮崎北斗騎手（2戦0勝）。12頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。最後は脚が止まってしまい10着に敗れた。

9月29日、約3か月半の休養明けで迎えた8戦目は、倉兼育康騎手を鞍上に迎えて、一般C2-4（高知ダート1300m 雨/重）に出走。8頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。先手を奪う形となり、で馬群を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では伸びを欠き4着に敗れた。

10月7日、連闘で迎えた9戦目は、一般C2ロ（高知ダート1300m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で倉兼育康騎手（1戦0勝）。8頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではきちんと終いの脚を伸ばして、最後は2着のオーガニックライフを3/4馬身振り切って待望の初白星を挙げた。

10月14日、連闘で迎えた10戦目は、越知町大樽の滝特別（高知ダート1300m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で倉兼育康騎手（2戦1勝）。10頭立ての6番人気で大外10番ゲートからスタート。逃げを打つ形となり、で馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではきっちりと終いの脚を伸ばして、最後は2着のヘイハチプリンセスに1馬身の差をつけて2勝目を手にした。

10月27日、中1週で迎えた11戦目は、一般C1-3（高知ダート1400m 雨/重）に出走。鞍上は4戦連続で倉兼育康騎手（3戦2勝）。8頭立ての2番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。端を奪い、で一団を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では伸びが続かず、3着に終わった。

11月3日、連闘で馬体重を前走から12kg増やして迎えた12戦目は、一般C1ロ（高知ダート1300m 晴/重）に出走。鞍上は5戦連続で倉兼育康騎手（4戦2勝）。9頭立ての2番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。先陣を切る形となり、でレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では異次元の末脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のマイネルガルボに3馬身の差をつけて1着ゴールを果たした。

12月1日、中3週で馬体重を前走から16kg絞って迎えた13戦目は、高倉稜騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（中京芝1200m 晴/良）に出走。18頭立ての16番人気で10番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が衰えて16着に終わった。

4歳（2013年）

1月6日、中4週で馬体重を前走から18kg戻して迎えた14戦目は、菱田裕二騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（京都ダート1200m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。16頭立ての11番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では末脚のキレが鈍く12着に終わった。

2月3日、中3週で迎えた15戦目は、酒井学騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（京都ダート1200m 晴/良）に出走。10頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張り、3着に入り込んだ。

3月3日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた16戦目は、国分優作騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（小倉芝1200m 晴/良）に出走。18頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら2番手で通過。最後は脚を失くしてしまい14着に終わった。

4月27日、中7週で迎えた17戦目は、松田大作騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（福島ダート1150m 晴/良）に出走。16頭立ての12番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり、馬場の外目を通りながら4コーナーを5番手で通過。最後はタレてしまい16着に終わった。

5月29日、中4週で馬体重を前走から11kg増やして迎えた18戦目は、馬瀬川特別（笠松ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は酒井学騎手（1戦0勝）。10頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではいい脚を見せられず6着に敗れた。

7月20日、中6週で迎えた19戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で酒井学騎手（2戦0勝）。18頭立ての15番人気で5番ゲートからスタート。敢然とハナを奪い、忙しいペースで一団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では余力が残っておらず16着に終わった。

8月11日、中2週で迎えた20戦目は、鮫島良太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下のマカオジョッキークラブトロフィー（小倉芝1200m 晴/良）に出走。18頭立ての16番人気で17番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では末脚がパッとせず9着に終わった。

8月31日、中2週で迎えた21戦目は、3歳以上500万下（小倉ダート1000m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で鮫島良太騎手（1戦0勝）。14頭立ての8番人気で13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天性の負けじ心を発揮してゴールまで力闘し、5着を確保した。

9月15日、中1週で迎えた22戦目は、3歳以上500万下（阪神芝1200m 雨/重）に出走。鞍上は菱田裕二騎手（1戦0勝）。16頭立ての11番人気で3番ゲートからスタート。前に出て、タフなペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前のタフさでなんとか走り抜いたが、ヒーラに3/4馬身交わされて2着となった。

10月5日、中2週で迎えた23戦目は、3歳以上500万下の飛翼特別（新潟芝1000m 曇/良）に出走。鞍上は鮫島良太騎手（2戦0勝）。18頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。最後は、2着のモーニングムーンに1馬身半の差をつけて1着ゴールを果たした。

10月20日、中1週で迎えた24戦目は、3歳以上1000万下の驀進特別（新潟芝1000m 雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で鮫島良太騎手（3戦1勝）。15頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。8着に敗れた。

5歳（2014年）

5月10日、約6か月半の休み明けで迎えた25戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の邁進特別（新潟芝1000m 晴/良）に出走。16頭立ての11番人気で7番ゲートからスタート。4着を確保した。

5月31日、中2週で迎えた26戦目は、川須栄彦騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の御池特別（京都芝1200m 晴/良）に出走。15頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、不撓の闘争本能で渋太く粘り続けて、最後は2着のサチノリーダースに1馬身半の差をつけて先頭ゴールを果たした。

7月5日、中4週で迎えた27戦目は、吉田豊騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下のテレビユー福島賞（福島芝1200m 曇/良）に出走。16頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。最後は垂れてしまい16着に敗れた。

12月7日、約5か月の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた28戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下のクロフネカップ（中京芝1200m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は酒井学騎手（3戦0勝）。18頭立ての16番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では伸びを欠き13着に終わった。

6歳（2015年）

1月5日、中3週で迎えた29戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下のサンライズステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての13番人気で12番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。最後は減速してしまい14着に終わった。

1月18日、中1週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた30戦目は、水口優也騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の長篠ステークス（中京芝1200m 晴/良）に出走。18頭立ての18番人気で3番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では脚が上がってしまい18着に終わった。

2月28日、中5週で迎えた31戦目は、横山和生騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下のアクアマリンステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に51kgの軽斤量で出走。16頭立ての16番人気で14番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後はガス欠状態になり15着に終わった。

3月29日、中3週で迎えた32戦目は、和田翼騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の心斎橋ステークス（阪神芝1400m 曇/稍重）に51kgの軽斤量で出走。18頭立ての18番人気で10番ゲートからスタート。ハナに立つ形となり、平均ペースで馬群を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は失速してしまい17着に終わった。

4月11日、中1週で迎えた33戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の淀屋橋ステークス（阪神芝1200m 晴/稍重）に出走。12頭立ての12番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では伸びが鈍く11着に終わった。

5月2日、中2週で迎えた34戦目は、4歳以上1600万下の駿風ステークス（新潟芝1000m 晴/良）に出走。鞍上は吉田隼人騎手（1戦0勝）。13頭立ての10番人気で大外13番ゲートからスタート。5着に終わった。

5月16日、中1週で迎えた35戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の彦根ステークス（京都芝1200m 曇/稍重）に出走。13頭立ての12番人気で12番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚が上がってしまい13着に終わった。

5月24日、連闘で迎えた36戦目は、鮫島克駿騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの韋駄天ステークス（新潟芝1000m 晴/良）に49kgの軽斤量で出走。16頭立ての14番人気で12番ゲートからスタート。13着に終わった。

10月4日、約4か月半の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた37戦目は、3歳以上1600万下の道頓堀ステークス（阪神芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は川須栄彦騎手（1戦1勝）。13頭立ての13番人気で11番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始2番手を追走。最後はスピードが落ちてしまい13着に終わった。

11月8日、中4週で迎えた38戦目は、義英真騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下のみちのくステークス（福島芝1200m 雨/重）に出走。16頭立ての16番人気で12番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを14番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く16着に終わった。

12月6日、中3週で迎えた39戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の浜松ステークス（中京芝1200m 曇/良）に50kgの軽斤量で出走。鞍上は宮崎北斗騎手（3戦0勝）。17頭立ての17番人気で11番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では伸びが劣勢になり14着に終わった。

12月20日、中1週で迎えた40戦目は、井上敏樹騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下のクリスマスカップ（中山芝1200m 外回り晴/良）に50kgの軽斤量で出走。16頭立ての16番人気で11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。最後は脚勢が悪くなり14着に終わった。

7歳（2016年）

1月17日、中3週で迎えた41戦目は、4歳以上1600万下の長篠ステークス（中京芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は北村友一騎手（1戦0勝）。13頭立ての13番人気で8番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は失速してしまい13着に終わった。