トウコウニクラウス（1991年生、母トウコウカリーナ）

トウコウニクラウス（1991年5月10日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のバンブーアトラス（当時12歳）と交配したトウコウカリーナが8歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は泉渕瀬牧場。戦績は、中央平地24戦4勝2着5回。主な勝ち鞍は1995年の美浦特別(900万下)。

経歴

デビュー前

古山良司厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1993年）

11月6日、デビュー戦は田中勝春騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（東京芝1400m 晴/良）に出走。馬体重は480kg。13頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では自慢の末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のメジロビゼンに1馬身3/4の差をつけて初白星を挙げた。

11月28日、中2週で迎えた2戦目は、3歳500万下の赤松賞（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田中勝春騎手（1戦1勝）。15頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚色が鈍り10着に敗れた。

3歳（1994年）

1月8日、中5週で迎えた3戦目は、岡部幸雄騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下の若竹賞（中山芝2000m 曇/良）に出走。10頭立ての5番人気で大外10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では上がり2位タイの伸び脚を披露したが上位には割り込めず4着に敗れた。

1月31日、中2週で迎えた4戦目は、4歳500万下のセントポーリア賞（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岡部幸雄騎手（1戦0勝）。15頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを13番手で通過。直線では決め手が足りず12着に終わった。

2月26日、中3週で迎えた5戦目は、4歳500万下（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で岡部幸雄騎手（2戦0勝）。9頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位争いには加われず5着に敗れた。

3月19日、中2週で迎えた6戦目は、4歳500万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は田中勝春騎手（2戦1勝）。13頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では末脚に勢いがなく11着に敗れた。

5月14日、中7週で迎えた7戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下の八重桜賞（東京芝1600m 晴/良）に出走。9頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではしぶとく脚を使って伸び続けたが、勝ったチェリーテーストに詰め切れず、2馬身半差の2着となった。

6月4日、中2週で迎えた8戦目は、4歳500万下（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で中舘英二騎手（1戦0勝）。10頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では天性の負けじ心を発揮してゴールまで力闘したが、3着に終わった。

7月16日、中5週で迎えた9戦目は、4歳以上500万下（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で中舘英二騎手（2戦0勝）。15頭立ての2番人気に推されて大外15番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では勝負根性が光る走りを見せたが、伸びてきたリワードパフィン決め手に屈して半馬身差の2着に敗北した。

8月7日、中2週で迎えた10戦目は、4歳以上500万下の笹山特別（新潟芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で中舘英二騎手（3戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。先手を取る恰好となり、平均ペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に飲まれ5着に沈んだ。

11月5日、約3か月の休み明けで迎えた11戦目は、4歳以上500万下（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で中舘英二騎手（4戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。敢然と先頭に立ち、ややスローペースでレースを引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線ではしぶとく脚を伸ばしたが、勝ったゴールデンタイガーにねじ伏せられて1馬身半差の2着に敗北した。

11月20日、中1週で迎えた12戦目は、4歳以上500万下（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で中舘英二騎手（5戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では伸びを欠き6着に敗れた。

12月25日、中4週で迎えた13戦目は、安田富男騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて15番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線では矢のような伸びを見せたが、ダイワトーレンスに交わされて5馬身差の2着に敗北した。

4歳（1995年）

1月14日、中2週で迎えた14戦目は、5歳以上500万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は中舘英二騎手（6戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。敢然とにハナを切り、少し速いペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のジャックセイウンに2馬身半の差をつけて2勝目をゲットした。

1月28日、中1週で迎えた15戦目は、5歳以上900万下の大島特別（東京ダート2100m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で中舘英二騎手（7戦1勝）。11頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。逃げる形となり、かなり遅いペースでレースを牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はスピードが落ちてしまい11着に終わった。

3月4日、中4週で迎えた16戦目は、角田晃一騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下の’95グローバルカップ（中山ダート1800m 雨/不良）に出走。12頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。ハナに立つ形となり、苛烈なペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の忍耐力で最後まで敢闘したが、ジンライに交わされて3馬身差の2着となった。

4月1日、中3週で迎えた17戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の安房特別（中山芝2000m 晴/重）に出走。鞍上は中舘英二騎手（8戦1勝）。10頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。端をきる形となり、極端なスローペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鮮やかな末脚を弾けさせて、最後は2着のサーストンベルガーをクビ差振り切って3勝目を掴み取った。

5月6日、中4週で迎えた18戦目は、ハンデ戦の薫風ステークス（東京芝2000m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で中舘英二騎手（9戦2勝）。13頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを6番手で通過。直線では脚が上がってしまい13着に終わった。

11月12日、約6か月半の休養明けで迎えた19戦目は、4歳以上900万下（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で中舘英二騎手（10戦2勝）。11頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後は減速してしまい11着に敗れた。

12月3日、中2週で迎えた20戦目は、4歳以上900万下の美浦特別（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は田中勝春騎手（3戦1勝）。10頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。逃げを打ち、若干遅いペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では目の覚めるような末脚を弾けさせてあっさりと抜け出し、最後は2着のヤマノプログレスに3馬身半の差をつけて1着ゴールを果たした。

12月24日、中2週で迎えた21戦目は、’95フェアウェルステークス（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田中勝春騎手（4戦2勝）。15頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。先頭に立つ形となり、若干遅いペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚が止まってしまい10着に敗れた。

5歳（1996年）

1月13日、中2週で迎えた22戦目は、ジャニュアリーステークス（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で田中勝春騎手（5戦2勝）。13頭立ての9番人気で大外13番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始5番手を追走。直線では末脚を伸ばせず9着に終わった。

2月17日、中4週で迎えた23戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦の白富士ステークス（東京芝2200m 雪/良）に52kgの軽斤量で出走。12頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。先頭に立ち、非常に遅いペースでレースを引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が衰えて8着に敗れた。

3月10日、中2週で迎えた24戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦のサンシャインステークス（中山芝2500m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。13頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。先手を奪う恰好となり、後続との差を5馬身以上確保して、ユッタリとしたペースで集団を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は脚を失くしてしまい11着に終わった。