ヘレンキムゼー（2019年生、母シークレットジプシー）

ヘレンキムゼー（2019年2月24日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「ドイツ、バイエルン州にある古城」。毛色は栗毛。種牡馬のイスラボニータ（当時8歳）と交配したシークレットジプシーが15歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道白老郡白老町、生産者は(有)社台コーポレーション白老ファーム。戦績は、中央平地9戦0勝2着1回、地方12戦4勝2着2回。主な勝ち鞍は2023年の大黒天賞(一般C2四五六)。

経歴

デビュー前

当歳のとき、社台ファームから「セレクトセールサラブレッド当歳」に上場され、村野康司によって2,700万円で落札された。

鹿戸雄一厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2021年）

10月30日、デビュー戦は三浦皇成騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京芝1600m 晴/良）に出走。馬体重は478kg。12頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず5着に敗れた。

3歳（2022年）

10月10日、約11か月半の休み明けで迎えた2戦目は、野畑凌騎手を鞍上に迎えて、3歳戦のランチャ特別（川崎ダート1400m 晴/重）に53kgの軽斤量で出走。ダート戦への出走は初となった。11頭立ての1番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では伸びが続かず、4着に終わった。

10月20日、中0週で迎えた3戦目は、森泰斗騎手を鞍上に迎えて、3歳（浦和ダート1400m 晴/稍重）に出走。7頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では末脚にキレが無く3着に敗れた。

11月8日、中2週で迎えた4戦目は、3歳戦の四十雀特別（川崎ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で森泰斗騎手（1戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では天賦の負けん気を発揮してゴールまで勇戦したが、3着に終わった。

12月13日、中4週で迎えた5戦目は、古岡勇樹騎手を鞍上に迎えて、3歳戦の雉鳩特別（川崎ダート1500m 晴/重）に出走。12頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。端に立つ恰好となり、少し緩いペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では物凄い伸び脚で猛進したが、ヴィブエアーにハナ差交わされて2着に甘んじた。

4歳（2023年）

1月3日、中2週で迎えた6戦目は、町田直希騎手を鞍上に迎えて、大黒天賞（川崎ダート1400m 晴/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では豪快な末脚を爆発させて、最後は2着のイサチルウキウキを半馬身振り切って初白星を挙げた。

1月30日、中3週で迎えた7戦目は、白妙菊賞（川崎ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で町田直希騎手（1戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではしぶとさが光る走りを見せたが、勝ったサラサワンに詰め切れず、2馬身差の2着に敗北した。

2月27日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた8戦目は、西啓太騎手を鞍上に迎えて、一般C2一二三（川崎ダート1400m 晴/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のスリーポイントに5馬身の差をつけて2勝目を奪取した。

7月3日、約4か月の休養明けで迎えた9戦目は、声優原奈津子生誕記念STLDASHC2一二三（川崎ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は町田直希騎手（2戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では目の覚めるような末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のミトグラフィアを半馬身振り切って休養明け初戦を物にした。

7月28日、中3週で迎えた10戦目は、クロート賞（川崎ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で町田直希騎手（3戦2勝）。9頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚が止まってしまい8着に敗れた。

8月23日、中3週で迎えた11戦目は、紅蓮賞（川崎ダート900m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で町田直希騎手（4戦2勝）。12頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位争いには参加できず6着に敗れた。

9月13日、中2週で迎えた12戦目は、剛勇賞（川崎ダート900m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で町田直希騎手（5戦2勝）。10頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位争いには加われず5着に敗れた。

9月28日、中1週で迎えた13戦目は、一般C1二三四ア（船橋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で町田直希騎手（6戦2勝）。12頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のキャッスルシオンに2馬身半の差をつけて勝利を手に入れた。

11月25日、中7週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた14戦目は、3歳以上1勝クラス（東京ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は三浦皇成騎手（1戦0勝）。15頭立ての7番人気で16番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では見所を作れず8着に敗れた。

12月17日、中2週で迎えた15戦目は、木幡育也騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（中京ダート1400m 晴/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての11番人気で12番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始6番手を追走。最後は力尽きて12着に終わった。

5歳（2024年）

1月21日、中4週で迎えた16戦目は、荻野極騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1勝クラスの八幡特別（小倉芝1200m 曇/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての12番人気で2番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。最後は脚勢が衰えて14着に終わった。

4月6日、約2か月半の間隔を開けて迎えた17戦目は、永野猛蔵騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1勝クラス（福島ダート1150m 曇/良）に出走。16頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では閃光のような末脚を発揮したが、5着に終わった。

6月29日、約3か月の間隔を開けて迎えた18戦目は、3歳以上1勝クラス（福島ダート1150m 晴/良）に出走。鞍上は三浦皇成騎手（2戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて12番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを6番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

7月21日、中2週で迎えた19戦目は、菅原明良騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（福島ダート1150m 晴/良）に出走。16頭立ての6番人気で13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では切れ味のいい末脚を繰り出し、3着に入った。

8月18日、中3週で迎えた20戦目は、3歳以上1勝クラス（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は三浦皇成騎手（3戦0勝）。15頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では脚が残っておらず9着に敗れた。

9月28日、中5週で迎えた21戦目は、3歳以上1勝クラス（中山ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で三浦皇成騎手（4戦0勝）。16頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではビュッと切れる脚で猛追したが、抜け出したヒストリアイを捕まえ切れず、半馬身差の2着となった。