マリアヴァレリア（2001年生、母ラスティックベル）

マリアヴァレリア（2001年4月18日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「ドナウ川にかかるハンガリーの橋の名前」。毛色は青鹿毛。種牡馬のサンデーサイレンス（当時15歳）と交配したラスティックベルが12歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道勇払郡早来町、生産者はノーザンファーム。戦績は、中央平地11戦4勝、地方1戦1勝。主な勝ち鞍は2007年の4歳以上1000万下。

経歴

デビュー前

サンデーサラブレッドクラブにて総額4,000万円（100万×40口）で一口馬主が募集された。

松田国英厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2004年）

5月22日、デビュー戦は岩田康誠騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の3歳未勝利（中京芝1800m 曇/良）に出走。馬体重は454kg。16頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい10着に敗れた。

6月26日、中4週で迎えた2戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（阪神芝2000m 曇/稍重）に出走。13頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では鋭い脚を使えず5着に敗れた。

10月2日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から24kg増やして迎えた3戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（札幌芝1800m 曇/良）に出走。14頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではあとひと押しが足りず、5着に終わった。

11月11日、中5週で迎えた4戦目は、服部茂史騎手を鞍上に迎えて、門別ファンクラブ特別（門別ダート1800m 曇/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。14頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。最後は、2着のファゴットに4馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

4歳（2005年）

4月24日、約5か月半の休養明けで馬体重を前走から20kg減らして迎えた5戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（東京芝2400m 晴/良）に出走。10頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では他馬と同じ脚色になってしまい5着に敗れた。

5月15日、中2週で迎えた6戦目は、4歳以上500万下（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦0勝）。9頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。果敢にハナを切り、平均的なペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鮮やかな末脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のワイアットアープに3馬身半の差をつけて2勝目をマークした。

5歳（2006年）

4月1日、約10か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた7戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中山芝1800m 晴/良）に出走。15頭立ての1番人気に推されて大外15番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では、そのまま渾身の力で末脚を持続させて、最後は2着のトラッドスキームに1馬身半の差をつけて久方ぶりの一戦をモノにした。

4月30日、中3週で迎えた8戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（東京芝1800m 晴/良）に出走。15頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではグングンと終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のペネトレーターに1馬身1/4の差をつけて断然の支持に応えた。

6月18日、中6週で迎えた9戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定のハンデG3のマーメイドステークス（京都芝2000m 晴/良）に50kgの軽斤量で出走。重賞競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。14頭立ての8番人気で12番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びを欠き6着に終わった。

10月21日、約4か月の休み明けで迎えた10戦目は、柴山雄一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の西郷特別（福島芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

6歳（2007年）

3月18日、約5か月の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた11戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1000万下（中山芝1800m 晴/良）に出走。15頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで力闘したが、3着に終わった。

3月31日、中1週で迎えた12戦目は、4歳以上1000万下（中山芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（1戦0勝）。7頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、きちんと末脚を伸ばして、最後は2着のダイイチアトムに5馬身の差をつけて断トツ人気に応えた。