ワイアットアープ（2000年生、母レガシーオブストレングス）

ワイアットアープ（2000年2月14日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「映画『ＯＫ牧場の決闘』の主人公名より」。毛色は鹿毛。種牡馬のサンデーサイレンス（当時14歳）と交配したレガシーオブストレングスが19歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地37戦3勝2着6回、中央障害3戦0勝。主な勝ち鞍は2005年の3歳以上500万下。

経歴

デビュー前

藤沢和雄厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2002年）

11月30日、デビュー戦は岡部幸雄騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（中山芝2000m 晴/良）に出走。馬体重は426kg。16頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では長くいい脚を使ってゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

12月21日、中2週で迎えた2戦目は、2歳新馬（中山芝2000m 雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で岡部幸雄騎手（1戦0勝）。17頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では脚が残っておらず14着に敗れた。

3歳（2003年）

7月20日、約7か月の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた3戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（新潟芝2000m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての2番人気に推されて大外18番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く10着に敗れた。

8月16日、中3週で馬体重を前走から12kg絞って迎えた4戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（札幌芝2000m 曇/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて14番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では卓出した伸び脚で猛追したが、抜け出したアップルアローにクビ差届かず2着に惜敗した。

8月31日、中1週で迎えた5戦目は、K.デザーモ騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（札幌芝2000m 晴/良）に出走。15頭立ての圧倒的1番人気に推されて13番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではぐいぐいと終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のフローレスを半馬身振り切って未勝利戦を制した。

4歳（2004年）

9月25日、約13か月の休み明けで迎えた6戦目は、松永幹夫騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の夕張特別（札幌芝1800m 晴/良）に出走。9頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、抜け出したセイントリープレアを捕まえ切れず、2馬身差の2着となった。

10月2日、連闘で迎えた7戦目は、3歳以上500万下（札幌芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で松永幹夫騎手（1戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では伸びが劣勢になり7着に敗れた。

12月5日、中8週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた8戦目は、加藤士津八騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（中京芝1800m 晴/稍重）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では脚を伸ばせず9着に敗れた。

5歳（2005年）

2月6日、中8週で馬体重を前走からさらに10kg増やして迎えた9戦目は、O.ペリエ騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（東京芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではパワフルな末脚を繰り出したが、3着に終わった。

2月19日、中1週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた10戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（京都芝2000m 曇/重）に出走。15頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では切れる脚を使えず7着に敗れた。

5月1日、中9週で迎えた11戦目は、4歳以上500万下（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上はK.デザーモ騎手（1戦1勝）。7頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では鮮やかな伸び脚で追い上げたが、勝ったタケデンノキボーに詰め切れず、1馬身3/4差の2着に敗北した。

5月15日、中1週で迎えた12戦目は、4歳以上500万下（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続でK.デザーモ騎手（2戦1勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では持ち前の忍耐力ででしぶとく走り抜いたが、勝ったマリアヴァレリアに詰め切れず、3馬身半差の2着に敗北した。

5月29日、中1週で迎えた13戦目は、4歳以上500万下（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続でK.デザーモ騎手（3戦1勝）。15頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで力走したが、3着に終わった。

6月18日、中2週で迎えた14戦目は、3歳以上500万下（函館芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続でK.デザーモ騎手（4戦1勝）。15頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では目の覚めるような末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のフェイスフォワードに1馬身1/4の差をつけて下馬評通りの実力を証明した。

7月3日、中1週で迎えた15戦目は、塚田祥雄騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（函館芝2000m 晴/良）に出走。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではキレのある末脚を披露したが、3着に終わった。

7月10日、連闘で迎えた16戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の陸奥湾特別（函館芝2000m 雨/稍重）に出走。7頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では今ひとつ伸びが無く4着に敗れた。

8月21日、中5週で迎えた17戦目は、3歳以上500万下の火打山特別（新潟芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は田中勝春騎手（1戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では上がり3位の伸び脚を披露したが上位争いには参加できず7着に敗れた。

8月28日、連闘で迎えた18戦目は、3歳以上500万下（新潟芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（1戦0勝）。17頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びが鈍く7着に敗れた。

12月4日、約3か月半の休み明けで迎えた19戦目は、3歳以上500万下（中京芝2000m 小雨/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は塚田祥雄騎手（1戦0勝）。18頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線では脚色がやや衰え、6着に終わった。

6歳（2006年）

2月11日、中9週で迎えた20戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始5番手を追走。直線では余力が残っておらず12着に敗れた。

4月8日、中7週で迎えた21戦目は、4歳以上500万下（福島芝1800m 曇/稍重）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は塚田祥雄騎手（2戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では物凄い伸び脚を見せたが、勝ったダイワブレスイングにねじ伏せられて2馬身差の2着に敗北した。

4月30日、中2週で迎えた22戦目は、4歳以上500万下（新潟芝1800m 外回り晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で塚田祥雄騎手（3戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では速い脚を持続できず、5着に終わった。

6月18日、中6週で迎えた23戦目は、3歳以上500万下（福島芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は北村宏司騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち前の忍耐力ででしぶとく走り抜いたが、伸びてきたサウザンブライト決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

7月2日、中1週で迎えた24戦目は、3歳以上500万下（福島芝1800m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で北村宏司騎手（2戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。先手を取り、平均的なペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではやや伸びを欠き、4着に終わった。

7月22日、中2週で迎えた25戦目は、3歳以上500万下（函館芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で北村宏司騎手（3戦0勝）。11頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では伸びが鈍く7着に敗れた。

8月27日、中4週で迎えた26戦目は、3歳以上500万下（札幌芝2600m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で北村宏司騎手（4戦0勝）。14頭立ての5番人気で大外14番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では圧倒的な末脚を弾けさせて先頭に立ち、最後は2着のピエナオンリーワンをクビ差振り切って1着ゴールを果たした。

10月21日、中7週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた27戦目は、3歳以上1000万下の南武特別（東京芝2400m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で北村宏司騎手（5戦1勝）。14頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は一杯になって11着に終わった。

12月23日、中8週で迎えた28戦目は、武幸四郎騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の江坂特別（阪神芝2400m 外回り晴/良）に出走。14頭立ての12番人気で8番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり10着に終わった。

7歳（2007年）

1月14日、中2週で迎えた29戦目は、畑端省吾騎手を鞍上に迎えて、ハンデG2の日経新春杯（京都芝2400m 外回り晴/良）に49kgの軽斤量で出走。重賞競走への出走は初となった。12頭立ての12番人気で7番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚色が悪くなり10着に終わった。

1月27日、中1週で迎えた30戦目は、渡辺薫彦騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の壇之浦特別（小倉芝2000m 曇/稍重）に出走。13頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線ではいいところがなく11着に終わった。

2月11日、中1週で迎えた31戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の皿倉山特別（小倉芝2600m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は塚田祥雄騎手（4戦0勝）。16頭立ての13番人気で大外16番ゲートからスタート。先手を取り、遅いペースで一団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では最後まで息が続かず12着に終わった。

6月23日、約4か月半の休養明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた32戦目は、北沢伸也騎手を鞍上に迎えて、障害3歳以上未勝利（阪神障害芝→ダート2970m 晴）に出走。14頭立ての9番人気で12番ゲートからスタート。10着に終わった。

9月2日、中9週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた33戦目は、障害3歳以上未勝利（新潟障害芝2850m 外→内晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で北沢伸也騎手（1戦0勝）。14頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。7着に終わった。

9月30日、中3週で馬体重を前走から6kg戻して迎えた34戦目は、内田浩一騎手を鞍上に迎えて、障害3歳以上未勝利（阪神障害芝→ダート2970m 小雨）に出走。14頭立ての10番人気で13番ゲートからスタート。11着に終わった。

10月13日、中1週で迎えた35戦目は、長谷川浩大騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の鳴滝特別（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。9頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では末脚が振るわず8着に終わった。

10月28日、中1週で迎えた36戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の高雄特別（京都芝2400m 外回り晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は渡辺薫彦騎手（1戦0勝）。12頭立ての11番人気で9番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを6番手で通過。直線では見所を作れず8着に終わった。

11月10日、中1週で迎えた37戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の北大路特別（京都芝2000m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。11頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では他馬と同じような脚勢になり7着に終わった。

11月17日、連闘で迎えた38戦目は、3歳以上1000万下の八瀬特別（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は長谷川浩大騎手（1戦0勝）。10頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではいい脚を見せられず10着に終わった。

12月9日、中2週で迎えた39戦目は、川原正一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の境港特別（阪神芝2200m 晴/良）に50kgの軽斤量で出走。13頭立ての11番人気で9番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では脚が残っておらず9着に終わった。

12月15日、連闘で迎えた40戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の天竜川特別（中京芝2500m 曇/良）に50kgの軽斤量で出走。鞍上は浜中俊騎手（1戦0勝）。14頭立ての11番人気で9番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。最後は脚色が衰えて13着に終わった。