ホクセイアンバー（1989年生、母キタノデユール）

ホクセイアンバー（1989年3月21日）は、日本の競走馬。牡馬。品種はサラブレッド系で、毛色は鹿毛。種牡馬のアンバーシヤダイ（当時12歳）と交配したキタノデユールが11歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は船越英治。戦績は、中央平地20戦6勝。1994年の小倉記念(ハンデG3)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

小原伊佐美厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（1992年）

7月19日、デビュー戦は田島信行騎手を鞍上に据えて、4歳未勝利（小倉ダート1000m 曇/稍重）に出走。馬体重は444kg。12頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では上がり3位の伸び脚を披露したが上位には届かず7着に敗れた。

8月1日、中1週で迎えた2戦目は、4歳未勝利（小倉ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で田島信行騎手（1戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを9番手で通過。直線では稲妻の如き末脚を繰り出したが、3着に終わった。

8月16日、中1週で迎えた3戦目は、清山宏明騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（小倉ダート1700m 晴/稍重）に出走。11頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを9番手で通過。直線では長くいい脚を使ってゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

9月6日、中2週で迎えた4戦目は、4歳未勝利（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で清山宏明騎手（1戦0勝）。8頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず5着に終わった。

9月27日、中2週で迎えた5戦目は、4歳未勝利（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で清山宏明騎手（2戦0勝）。10頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位争いには参加できず4着に敗れた。

4歳（1993年）

2月6日、約4か月半の休み明けで迎えた6戦目は、小原義之騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下の北方特別（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。8頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線に入ると、前で粘るキーペガサスを自慢の末脚で半馬身差し切って初白星を挙げた。

2月20日、中1週で迎えた7戦目は、橋本美純騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下（小倉ダート1700m 晴/稍重）に出走。12頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では決め手が足りず6着に敗れた。

3月7日、中1週で迎えた8戦目は、5歳以上500万下（小倉ダート1700m 曇/重）に出走。鞍上は小原義之騎手（1戦1勝）。10頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず5着に敗れた。

3月13日、連闘で迎えた9戦目は、5歳以上500万下（小倉芝2000m 晴/良）に出走。芝レースへの出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で小原義之騎手（2戦1勝）。15頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では次元の違う末脚を弾けさせて先頭に躍り出て、最後は2着のモガミピューマに1馬身3/4の差をつけて優勝

4月3日、中2週で迎えた10戦目は、5歳以上900万下の山陽特別（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で小原義之騎手（3戦2勝）。16頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい12着に敗れた。

4月18日、中1週で迎えた11戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の明石特別（阪神芝2000m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は4戦連続で小原義之騎手（4戦2勝）。10頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のミルフォードメッセに8馬身の差をつけて3勝目を手にした。

6月13日、中7週で迎えた12戦目は、4歳以上900万下の支笏湖特別（札幌芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で小原義之騎手（5戦3勝）。13頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線に入ると、前で粘るハヤノショウリを鮮やかな末脚で交わし去り、最後は2馬身の差をつけて1着ゴールを果たした。

7月4日、中2週で迎えた13戦目は、ハンデG3の札幌記念（札幌芝2000m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は6戦連続で小原義之騎手（6戦4勝）。14頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では伸びあぐねて7着に敗れた。

8月29日、中7週で迎えた14戦目は、ハンデG3の小倉記念（小倉芝2000m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は7戦連続で小原義之騎手（7戦4勝）。16頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では伸びが劣勢になり6着に敗れた。

9月19日、中2週で迎えた15戦目は、G3の朝日チャレンジカップ（阪神芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は8戦連続で小原義之騎手（8戦4勝）。14頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では天資の負けん気を発揮してゴールまで力戦したが、4着に終わった。

10月16日、中3週で迎えた16戦目は、嵐山ステークス（京都芝3000m 外回り曇/良）に出走。鞍上は清山宏明騎手（3戦0勝）。7頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のシゲノランボーに5馬身の差をつけて5勝目を掴み取った。

5歳（1994年）

6月25日、約8か月半の休み明けで迎えた17戦目は、テレビ愛知オープン（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で清山宏明騎手（4戦1勝）。10頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では決め手に欠いて6着に終わった。

7月10日、中1週で迎えた18戦目は、G2の高松宮杯（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は小原義之騎手（9戦4勝）。13頭立ての13番人気で3番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを13番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい12着に終わった。

8月14日、中4週で迎えた19戦目は、ハンデG3の小倉記念（小倉芝2000m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で小原義之騎手（10戦4勝）。8頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では一完歩ずつ着実に末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のイブキファイブワンをアタマ差振り切って重賞ウィナーの称号を手にした。

10月9日、中7週で迎えた20戦目は、G2の京都大賞典（阪神芝2500m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で小原義之騎手（11戦5勝）。10頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、馬場の外目を回って7番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず9着に終わった。