タマモイナズマ（1994年生、母タマモハッピー）

タマモイナズマ（1994年5月3日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は芦毛。種牡馬のタマモクロス（当時10歳）と交配したタマモハッピーが12歳のときに産んだ5番仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は（有）新冠伊藤牧場。戦績は、中央平地33戦6勝2着2回。1999年のダイヤモンドステークス(ハンデG3)に勝利した他、1999年の万葉ステークス(オープン)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

小原伊佐美厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1996年）

12月1日、デビュー戦は南井克巳騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（阪神芝2000m 晴/良）に出走。馬体重は448kg。14頭立ての4番人気で大外14番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず9着に敗れた。

12月21日、中2週で迎えた2戦目は、3歳新馬（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で南井克巳騎手（1戦0勝）。16頭立ての6番人気で13番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを13番手で通過。直線では上がり4位の末脚を見せたが上位争いには加われず9着に敗れた。

3歳（1997年）

1月12日、中2週で迎えた3戦目は、4歳未勝利（京都ダート1400m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は3戦連続で南井克巳騎手（2戦0勝）。16頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では瞬発力に富んだ末脚を発揮し、4着に入った。

1月26日、中1週で迎えた4戦目は、4歳未勝利（京都ダート1800m 曇/重）に出走。鞍上は4戦連続で南井克巳騎手（3戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず6着に敗れた。

2月16日、中2週で迎えた5戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（京都ダート1400m 曇/重）に出走。14頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では伸びが鈍く9着に敗れた。

3月9日、中2週で迎えた6戦目は、4歳未勝利（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は南井克巳騎手（4戦0勝）。9頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったセンターフェローにねじ伏せられて3/4馬身差の2着となった。

3月22日、中1週で迎えた7戦目は、4歳未勝利（阪神ダート1800m 晴/不良）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（1戦0勝）。12頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり8着に敗れた。

4月19日、中3週で迎えた8戦目は、清山宏明騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。18頭立ての10番人気で12番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のステイゴールドに1馬身半の差をつけて待望の初勝利を挙げた。

5月10日、中2週で迎えた9戦目は、4歳500万下のたちばな賞（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で清山宏明騎手（1戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線ではジリジリとしか伸びず11着に敗れた。

11月29日、約7か月の休養明けで馬体重を前走から20kg増やして迎えた10戦目は、小池隆生騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の揖斐川特別（中京芝2500m 雨/不良）に出走。16頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張り、3着に入った。

12月14日、中1週で迎えた11戦目は、4歳以上500万下（中京芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で小池隆生騎手（1戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

4歳（1998年）

1月18日、中4週で迎えた12戦目は、小原義之騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下（京都ダート1800m 雨/不良）に出走。16頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では伸びが劣勢になり7着に敗れた。

3月7日、中6週で迎えた13戦目は、5歳以上500万下の下呂特別（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で小原義之騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では別次元の末脚を爆発させて先頭に立ち、最後は2着のエイシンカチータに1馬身半の差をつけて2勝目を手にした。

4月4日、中3週で迎えた14戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の白鷺特別（阪神芝2500m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で小原義之騎手（2戦1勝）。14頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

4月26日、中2週で迎えた15戦目は、5歳以上900万下の紫野特別（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で小原義之騎手（3戦1勝）。9頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では持ち前の粘り強さで最後まで脚を伸ばしたが、勝ったスギノグッドラックに詰め切れず、1馬身3/4差の2着に敗北した。

5月17日、中2週で迎えた16戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の白川特別（京都芝2400m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で小原義之騎手（4戦1勝）。15頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では長くいい脚を使ってゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

6月14日、中3週で迎えた17戦目は、5歳以上900万下の木曽川特別（中京芝2500m 雨/重）に出走。鞍上は6戦連続で小原義之騎手（5戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線では決め手に欠いて11着に敗れた。

10月24日、約4か月半の休み明けで迎えた18戦目は、4歳以上500万下（京都芝1800m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は7戦連続で小原義之騎手（6戦1勝）。18頭立ての3番人気に推されて16番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではゴールまでジワジワと伸びたが、4着に終わった。

11月7日、中1週で迎えた19戦目は、4歳以上500万下（東京芝2300m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は8戦連続で小原義之騎手（7戦1勝）。13頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。ハナに立つ形となり、スローペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では目の覚めるような末脚を炸裂させて、最後は2着のカシマアーチをハナ差振り切って3勝目を挙げた。

12月6日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた20戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の天竜川特別（中京芝2500m 晴/稍重）に出走。鞍上は9戦連続で小原義之騎手（8戦2勝）。13頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では一完歩ずつ確実に末脚を伸ばして、最後は2着のビワビーナスをクビ差振り切って制した。

12月13日、連闘で馬体重を前走から6kg絞って迎えた21戦目は、ハンデG3の愛知杯（中京芝2000m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は10戦連続で小原義之騎手（9戦3勝）。13頭立ての8番人気で大外13番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では末脚が冴えず8着に終わった。

5歳（1999年）

1月16日、中4週で迎えた22戦目は、万葉ステークス（京都芝3000m 外回り晴/良）に出走。鞍上は11戦連続で小原義之騎手（10戦3勝）。10頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。敢然と先頭に立ち、非常に遅いペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では少しずつ前との差を詰めて、最後は2着のインターフラッグを3/4馬身振り切って制した。

2月20日、中4週で迎えた23戦目は、ハンデG3のダイヤモンドステークス（東京芝3200m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は12戦連続で小原義之騎手（11戦4勝）。13頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。先頭に立つ格好となり、若干遅いペースでレースを牽引。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のロングワールドに1馬身半の差をつけて重賞ウィナーの称号をつかんだ。

3月21日、中3週で迎えた24戦目は、G2の阪神大賞典（阪神芝3000m 雨/重）に出走。鞍上は13戦連続で小原義之騎手（12戦5勝）。9頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では見所を作れず5着に敗れた。

5月2日、中5週で迎えた25戦目は、G1の天皇賞（春）（京都芝3200m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は14戦連続で小原義之騎手（13戦5勝）。12頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は脚色が鈍り12着に終わった。

6月12日、中5週で迎えた26戦目は、ハンデG2の目黒記念（東京芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は15戦連続で小原義之騎手（14戦5勝）。12頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを6番手で通過。直線では余力が残っておらず12着に敗れた。

11月6日、約5か月の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた27戦目は、カシオペアステークス（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は16戦連続で小原義之騎手（15戦5勝）。15頭立ての14番人気で13番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後はガス欠状態になり13着に終わった。

12月12日、中4週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた28戦目は、ハンデG3の愛知杯（小倉芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は17戦連続で小原義之騎手（16戦5勝）。11頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線ではいいところがなく7着に終わった。

6歳（2000年）

1月9日、中3週で迎えた29戦目は、万葉ステークス（京都芝3000m 外回り曇/良）に出走。鞍上は18戦連続で小原義之騎手（17戦5勝）。10頭立ての3番人気で9番ゲートからスタート。先手を取る形となり、超スローペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は減速してしまい6着に敗れた。

3月19日、中9週で迎えた30戦目は、G2の阪神大賞典（阪神芝3000m 雨/稍重）に出走。鞍上は19戦連続で小原義之騎手（18戦5勝）。9頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はタレてしまい7着に終わった。

4月30日、中5週で迎えた31戦目は、G1の天皇賞（春）（京都芝3200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は20戦連続で小原義之騎手（19戦5勝）。12頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。ハナを切り、リードを2馬身以上保って、緩いペースで集団を引っ張る。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線では脚を伸ばせず11着に終わった。

6月3日、中4週で迎えた32戦目は、ハンデG3の愛知杯（中京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は21戦連続で小原義之騎手（20戦5勝）。13頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら4番手で通過。最後は脚勢が衰えて11着に敗れた。

7歳（2001年）

1月8日、約7か月半の休み明けで迎えた33戦目は、万葉ステークス（京都芝3000m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は22戦連続で小原義之騎手（21戦5勝）。10頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。端を取り切り、後続を2馬身以上離して、落ち着いたペースでレースを引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は脚勢が衰えて9着に終わった。