フェルヴェンテ（2020年生、母オリジンファースト）

フェルヴェンテ（2020年2月29日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「熱烈な、熱狂的に(音楽用語)」。毛色は鹿毛。種牡馬のダノンバラード（当時12歳）と交配したオリジンファーストが11歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は日高大洋牧場。2023年の端午ステークス(オープン)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

加用正厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2022年）

6月11日、デビュー戦は国分優作騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（中京芝1600m 曇/良）に出走。馬体重は460kg。11頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚が止まってしまい8着に終わった。

7月2日、中2週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（小倉芝1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で国分優作騎手（1戦0勝）。10頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。かなりのハイペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち前の強靭な心肺能力でしぶとく走り抜いたが、勝ったウメムスビに詰め切れず、1馬身1/4差の2着となった。

7月24日、中2週で迎えた3戦目は、2歳未勝利（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で国分優作騎手（2戦0勝）。12頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では切れる脚を使えず7着に敗れた。

9月3日、中5週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた4戦目は、山田敬士騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（小倉ダート1700m 小雨/稍重）に出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では電光石火の末脚を発揮し、4着に入った。

9月24日、中2週で迎えた5戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（中京ダート1800m 晴/不良）に出走。10頭立ての3番人気で9番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のサグアロに2馬身の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

10月23日、中3週で迎えた6戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、2歳1勝クラスのなでしこ賞（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。9頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のコパノハンプトンに1馬身3/4の差をつけて2勝目を手中に収めた。

3歳（2023年）

4月30日、約6か月半の休養明けで迎えた7戦目は、3歳オープンの端午ステークス（京都ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で浜中俊騎手（1戦1勝）。11頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では閃光のような末脚を発揮し、3着に入り込んだ。

5月21日、中2週で迎えた8戦目は、3歳オープンの鳳雛ステークス（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で浜中俊騎手（2戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では終いが甘くなり、4着に終わった。

7月15日、中7週で迎えた9戦目は、団野大成騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラスの大府特別（中京ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線ではキレのある末脚を繰り出したが、3着に終わった。

8月6日、中2週で迎えた10戦目は、3歳以上2勝クラスの苗場特別（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で団野大成騎手（1戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したレッドバロッサにアタマ差届かず2着に甘んじた。

9月2日、中3週で迎えた11戦目は、3歳以上2勝クラスの天草特別（小倉ダート1700m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で団野大成騎手（2戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではゴールまでジワジワと伸びたが、4着に終わった。

11月12日、中9週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた12戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラスのドンカスターカップ（京都ダート1400m 曇/稍重）に出走。16頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では力強い脚運びでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

12月10日、中3週で迎えた13戦目は、ハンデ戦で3歳以上2勝クラスの夙川特別（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は団野大成騎手（3戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではシャープな伸び脚で猛追したが、勝ったケイアイアニラに詰め切れず、4馬身差の2着に敗北した。

12月23日、中1週で迎えた14戦目は、3歳以上2勝クラスの3歳以上2勝クラス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で団野大成騎手（4戦0勝）。16頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では弾けるように急駛したが、抜け出したペプチドタイガーを差し切れず、1馬身差の2着となった。

4歳（2024年）

1月20日、中3週で迎えた15戦目は、坂井瑠星騎手を鞍上に迎えて、4歳以上2勝クラス（京都ダート1400m 曇/稍重）に出走。13頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では驚異的な末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のハードワイヤードに1馬身1/4の差をつけて3勝目を奪取した。

5月19日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた16戦目は、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスの高瀬川ステークス（京都ダート1400m 小雨/良）に出走。鞍上は浜中俊騎手（3戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では見所を作れず12着に敗れた。

9月1日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から6kg戻して迎えた17戦目は、秋山稔樹騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスの桶狭間ステークス（中京ダート1400m 曇/重）に出走。16頭立ての3番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、馬場の外目を回って8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり10着に敗れた。

10月20日、中6週で迎えた18戦目は、3歳以上3勝クラスの桂川ステークス（京都ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で秋山稔樹騎手（1戦0勝）。12頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では持ち前のタフネスで根気強く脚を伸ばしたが、勝ったテイエムリステットに詰め切れず、4馬身差の2着となった。

11月17日、中3週で迎えた19戦目は、3歳以上3勝クラスのJRAウルトラプレミアムグランアレグリアカップ（京都ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で秋山稔樹騎手（2戦0勝）。15頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切り、3着に入った。

12月15日、中3週で迎えた20戦目は、3歳以上3勝クラスのJRAウルトラプレミアムサリオスカップ（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で秋山稔樹騎手（3戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず10着に敗れた。