メジロリリー（1990年生、母キヤツトロンシヤン）

メジロリリー（1990年4月9日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のベリフア（当時14歳）と交配したキヤツトロンシヤンが13歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は（有）まるとみ冨岡牧場。戦績は、中央平地13戦2勝2着3回。1993年のサンケイスポーツ賞4歳牝馬特別(牝G2)で2着に入った他、1993年の忘れな草賞(オープン牝)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

大久保正陽厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1992年）

11月28日、デビュー戦は藤田伸二騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の3歳新馬（中京ダート1000m 曇/良）に出走。馬体重は434kg。14頭立ての3番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始4番手を追走。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったブリリアントベリーに詰め切れず、3馬身半差の2着に敗北した。

12月12日、中1週で迎えた2戦目は、牝馬限定の3歳新馬（中京芝1200m 晴/稍重）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は2戦連続で藤田伸二騎手（1戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るエイシンガーネットを異次元の末脚で交わし去り、最後は2馬身半の差をつけて初白星を挙げた。

12月26日、中1週で迎えた3戦目は、田面木博公騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定2歳G3のテレビ東京賞3歳牝馬ステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では末脚にキレが無く6着に敗れた。

3歳（1993年）

1月17日、中2週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた4戦目は、牝馬限定の4歳500万下（京都ダート1200m 曇/重）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（2戦1勝）。14頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のブリリアントベリーを3/4馬身振り切って2勝目を手に入れた。

2月7日、中2週で迎えた5戦目は、牝馬限定3歳オープンのエルフィンステークス（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤田伸二騎手（3戦2勝）。11頭立ての6番人気で大外11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始3番手を追走。直線ではいい脚を見せられず7着に敗れた。

3月6日、中3週で迎えた6戦目は、牝馬限定3歳オープンのアネモネステークス（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で藤田伸二騎手（4戦2勝）。16頭立ての12番人気で10番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで走り切り、5着に入り込んだ。

4月11日、中4週で迎えた7戦目は、山田泰誠騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳オープンの忘れな草賞（阪神芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線では弾けるような伸び脚で追い上げたが、抜け出したカシワズビーナスに半馬身届かず2着となった。

5月2日、中2週で迎えた8戦目は、牝馬限定3歳G2のサンケイスポーツ賞4歳牝馬特別（東京芝2000m 雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で山田泰誠騎手（1戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では卓出した伸び脚で猛追したが、抜け出したヤマヒサローレルを差し切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

5月23日、中2週で迎えた9戦目は、牝馬限定3歳G1のオークス（優駿牝馬）（東京芝2400m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で山田泰誠騎手（2戦0勝）。18頭立ての7番人気で16番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では伸びが鈍く13着に敗れた。

10月3日、約4か月半の休養明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた10戦目は、牝馬限定3歳G3のサファイヤステークス（阪神芝2000m 雨/良）に出走。鞍上は4戦連続で山田泰誠騎手（3戦0勝）。12頭立ての5番人気で大外12番ゲートからスタート。壮絶なハイペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではいいところがなく6着に敗れた。

10月24日、中2週で迎えた11戦目は、牝馬限定3歳G2のローズステークス（京都芝2000m 外回り晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で山田泰誠騎手（4戦0勝）。14頭立ての7番人気で大外14番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線ではゴールまでじわりじわりと伸びたが、4着に終わった。

11月14日、中2週で迎えた12戦目は、牝馬限定3歳G1のエリザベス女王杯（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で山田泰誠騎手（5戦0勝）。18頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、17番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを12番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず8着に敗れた。

12月19日、中4週で迎えた13戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定のハンデG3のサンケイスポーツ杯阪神牝馬特別（阪神芝2000m 曇/良）に出走。13頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線では決め手に欠いて10着に敗れた。