サンライズフラッグ（1994年生、母ヘイアンダーム）

サンライズフラッグ（1994年4月7日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は青鹿毛。種牡馬のリアルシヤダイ（当時15歳）と交配したヘイアンダームが8歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は（有）ヤナガワ牧場。戦績は、中央平地29戦5勝2着4回。1998年の鳴尾記念(G2)に勝利した他、1998年の天皇賞（秋）(G1)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

安田伊佐夫厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（1997年）

2月23日、デビュー戦は安田康彦騎手を鞍上に据えて、4歳新馬（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。馬体重は452kg。11頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線に入ると、馬群に飲まれ5着に敗れた。

3月9日、中1週で迎えた2戦目は、武幸四郎騎手を鞍上に迎えて、4歳新馬（阪神ダート1800m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。8頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。ハナを奪い、リードを2馬身以上保って、緩いペースで一団を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は力尽きて7着に敗れた。

3月23日、中1週で迎えた3戦目は、橋本美純騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（中京芝1800m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。16頭立ての10番人気で13番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では上がり1位タイの末脚を繰り出したが上位には食い込めず最後はケージーチカラと並んで7着同着となった。

4月19日、中3週で迎えた4戦目は、4歳未勝利（京都芝2400m 外回り晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は武幸四郎騎手（1戦0勝）。18頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では末脚にキレが無く8着に敗れた。

8月9日、約3か月半の休養明けで迎えた5戦目は、4歳未勝利（札幌ダート1700m 小雨/稍重）に出走。鞍上は安田康彦騎手（1戦0勝）。11頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では見所を作れず5着に敗れた。

8月23日、中1週で迎えた6戦目は、加藤和宏騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（札幌ダート1700m 曇/良）に出走。12頭立ての3番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のイアラルシファーに4馬身の差をつけて未勝利戦を制した。

9月14日、中2週で迎えた7戦目は、4歳以上500万下（札幌ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は安田康彦騎手（2戦0勝）。9頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚を失くしてしまい7着に敗れた。

9月21日、連闘で馬体重を前走から10kg減らして迎えた8戦目は、4歳以上500万下（札幌ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で安田康彦騎手（3戦0勝）。10頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では一完歩ずつ着実に終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のフィールドエフワンをアタマ差振り切って先頭ゴールを果たした。

11月2日、中5週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた9戦目は、4歳以上900万下の天王山特別（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で安田康彦騎手（4戦1勝）。16頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではいい脚を見せられず11着に終わった。

11月15日、中1週で迎えた10戦目は、4歳以上900万下（京都ダート1800m 曇/重）に出走。鞍上は4戦連続で安田康彦騎手（5戦1勝）。15頭立ての5番人気で14番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。最後は減速してしまい12着に敗れた。

11月30日、中1週で迎えた11戦目は、林満明騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下（中山ダート1800m 曇/重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。11頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。最後は失速してしまい11着に終わった。

12月21日、中2週で迎えた12戦目は、4歳以上900万下（阪神芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は安田康彦騎手（6戦1勝）。16頭立ての15番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では上がり3位の伸び脚を披露したが上位争いには絡めず6着に終わった。

4歳（1998年）

1月11日、中2週で迎えた13戦目は、古川吉洋騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で5歳以上900万下の室町特別（京都芝1200m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。16頭立ての11番人気で大外16番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では鋭い脚を使えず14着に終わった。

2月7日、中3週で迎えた14戦目は、5歳以上900万下の春日特別（京都芝1800m 外回り曇/良）に出走。鞍上は安田康彦騎手（7戦1勝）。16頭立ての16番人気で15番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では堅実に脚を伸ばしたが、抜け出したアンビシャスにクビ差届かず2着となった。

2月21日、中1週で迎えた15戦目は、5歳以上900万下の大津特別（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で安田康彦騎手（8戦1勝）。15頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では矢のような伸び脚で急追したが、抜け出したタガジョーノーブルに半馬身届かず2着となった。

3月15日、中2週で迎えた16戦目は、5歳以上900万下の長良川特別（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で安田康彦騎手（9戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では持ち前の粘り強さでしぶとく脚を伸ばしたが、伸びてきたテイエムトッキュー決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

4月4日、中2週で迎えた17戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の白鷺特別（阪神芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で安田康彦騎手（10戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線では末脚を持続できず、5着に終わった。

4月19日、中1週で迎えた18戦目は、5歳以上900万下（阪神芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で安田康彦騎手（11戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線に入ると、前で粘るスズノクリエイターを強烈な末脚で交わし去り、最後は2馬身の差をつけて3勝目をつかんだ。

5月16日、中3週で迎えた19戦目は、ハンデ戦で5歳以上1600万下の下鴨ステークス（京都芝2000m 雨/良）に出走。鞍上は6戦連続で安田康彦騎手（12戦2勝）。16頭立ての4番人気に推されて9番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを11番手で通過。直線では卓抜な伸び脚で急追したが、抜け出したイブキウッドマンを差し切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

6月6日、中2週で迎えた20戦目は、5歳以上1600万下の関ケ原ステークス（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で安田康彦騎手（13戦2勝）。13頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線では圧倒的な末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のエーピーランドに2馬身半の差をつけて4勝目を奪取した。

6月21日、中1週で迎えた21戦目は、G2の鳴尾記念（阪神芝2000m 雨/不良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は8戦連続で安田康彦騎手（14戦3勝）。14頭立ての7番人気で12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて前にいた7頭を差し切り、最後は2着のエアグルーヴに3馬身の差をつけて重賞初挑戦初制覇を果たした。

7月12日、中2週で迎えた22戦目は、G1の宝塚記念（阪神芝2200m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は9戦連続で安田康彦騎手（15戦4勝）。13頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では脚を伸ばせず8着に敗れた。

9月13日、中8週で迎えた23戦目は、G3の朝日チャレンジカップ（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は10戦連続で安田康彦騎手（16戦4勝）。10頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線ではゴールまでジワジワと伸びたが、3着に終わった。

10月11日、中3週で迎えた24戦目は、G2の毎日王冠（東京芝1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は11戦連続で安田康彦騎手（17戦4勝）。9頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

11月1日、中2週で迎えた25戦目は、G1の天皇賞（秋）（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は12戦連続で安田康彦騎手（18戦4勝）。12頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力闘し、3着に入った。

12月27日、中7週で迎えた26戦目は、G1の有馬記念（中山芝2500m 曇/良）に出走。鞍上は13戦連続で安田康彦騎手（19戦4勝）。16頭立ての14番人気で9番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。最後は垂れてしまい14着に終わった。

5歳（1999年）

7月4日、約6か月半の休養明けで迎えた27戦目は、灘ステークス（阪神ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は14戦連続で安田康彦騎手（20戦4勝）。13頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず10着に終わった。

7月25日、中2週で迎えた28戦目は、ハンデG3の北九州記念（小倉芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は15戦連続で安田康彦騎手（21戦4勝）。14頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを9番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず6着に敗れた。

8月15日、中2週で迎えた29戦目は、G3の小倉記念（小倉芝2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は16戦連続で安田康彦騎手（22戦4勝）。12頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線ではいいところがなく10着に敗れた。