オールブラックス（2009年生、母マチルド）

オールブラックス（2009年5月15日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「ラグビーのニュージーランド代表の愛称」。毛色は鹿毛。種牡馬のアグネスデジタル（当時12歳）と交配したマチルドが8歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は（有）辻牧場。戦績は、中央平地28戦5勝2着4回、中央障害4戦1勝。2015年の栗東ステークス(オープンハンデ)で2着に入った他、2016年のすばるステークス(オープンハンデ)で4着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

中尾秀正厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2011年）

11月12日、デビュー戦はC.ルメール騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（京都芝1600m 晴/良）に出走。馬体重は468kg。18頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

12月4日、中2週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続でC.ルメール騎手（1戦0勝）。10頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら5番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

12月24日、中2週で迎えた3戦目は、2歳未勝利（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続でC.ルメール騎手（2戦0勝）。18頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。先手を奪う形となり、やや厳しいペースで馬群を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は勢いを失って14着に敗れた。

3歳（2012年）

3月31日、約3か月半の休養明けで迎えた4戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（阪神芝1800m 外回り小雨/重）に出走。17頭立ての4番人気に推されて大外17番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

4月21日、中2週で迎えた5戦目は、3歳未勝利（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で浜中俊騎手（1戦0勝）。18頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力戦したが、5着に終わった。

7月14日、約3か月の間隔を開けて迎えた6戦目は、3歳未勝利（中京ダート1400m 晴/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は3戦連続で浜中俊騎手（2戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るメイショウムロトを圧倒的な末脚で半馬身差し切って初勝利を挙げた。

12月1日、約4か月半の休養明けで馬体重を前走から26kg増やして迎えた7戦目は、3歳以上500万下（中京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で浜中俊騎手（3戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では一際目立つ伸びを見せたが、勝ったブロックコードにねじ伏せられて5馬身差の2着に敗北した。

12月22日、中2週で迎えた8戦目は、3歳以上500万下（阪神ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は5戦連続で浜中俊騎手（4戦1勝）。15頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では不屈の敢闘精神で渋太く末脚を持続させて先頭をうかがい、最後は2着のナリタスーパーワンをクビ差振り切って2勝目を手にした。

4歳（2013年）

1月20日、中3週で迎えた9戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の伊良湖特別（中京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で浜中俊騎手（5戦2勝）。16頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち味のガッツで最後まで奮戦したが、勝ったホクセツキングオーに詰め切れず、5馬身差の2着に敗北した。

2月16日、中3週で迎えた10戦目は、4歳以上1000万下（京都ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は7戦連続で浜中俊騎手（6戦2勝）。16頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではもうひと伸びが足りず、4着に終わった。

6月9日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から16kg減らして迎えた11戦目は、3歳以上500万下（阪神ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は8戦連続で浜中俊騎手（7戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では天稟の敢闘精神でゴールまで力走したが、3着に終わった。

7月7日、中3週で迎えた12戦目は、3歳以上500万下（中京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で浜中俊騎手（8戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るタガノトネールを次元の違う末脚でアタマ差だけ差し切って1着ゴールを果たした。

10月20日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から20kg増やして迎えた13戦目は、3歳以上1000万下（京都ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は10戦連続で浜中俊騎手（9戦3勝）。15頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では忍耐力が光る走りを見せたが、フミノファルコンに半馬身交わされて2着に敗北した。

11月23日、中4週で迎えた14戦目は、3歳以上1000万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は11戦連続で浜中俊騎手（10戦3勝）。16頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

5歳（2014年）

3月22日、約4か月の休み明けで迎えた15戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1000万下の鈴鹿特別（中京ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では天稟の敢闘精神でゴールまで力走したが、3着に終わった。

5月11日、中6週で迎えた16戦目は、小牧太騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて15番ゲートからスタート。敢然と端を奪い、ミドルペースでレースを進める。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では末脚を持続できず、3着に終わった。

6月22日、中5週で迎えた17戦目は、藤岡康太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の津軽海峡特別（函館ダート1700m 晴/良）に出走。13頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。逃げる形となり、ミドルペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一歩一歩確実に差を詰めて、最後は2着のスノーモンキーを半馬身振り切って1着ゴールを果たした。

12月14日、約6か月の休養明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた18戦目は、3歳以上1600万下の御影ステークス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は浜中俊騎手（11戦3勝）。15頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は垂れてしまい11着に敗れた。

6歳（2015年）

2月22日、中9週で迎えた19戦目は、4歳以上1600万下の河原町ステークス（京都ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は小牧太騎手（1戦0勝）。16頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではいいところがなく9着に敗れた。

3月22日、中3週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた20戦目は、4歳以上1600万下（中京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は藤岡康太騎手（1戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて4番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では豪快な末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のセイラをハナ差振り切って5勝目をマークした。

5月17日、中7週で迎えた21戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの栗東ステークス（京都ダート1400m 晴/稍重）に53kgの軽斤量で出走。15頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では一際目立つ伸び脚で猛追したが、勝ったエイシンゴージャスに詰め切れず、1馬身1/4差の2着となった。

7月12日、中7週で迎えた22戦目は、ハンデ戦でオープンのマリーンステークス（函館ダート1700m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は藤岡康太騎手（2戦2勝）。13頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では切れる脚を使えず5着に敗れた。

11月29日、約4か月半の休養明けで馬体重を前走から22kg増やして迎えた23戦目は、オータムリーフステークス（京都ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤岡康太騎手（3戦2勝）。10頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は力尽きて7着に敗れた。

12月27日、中3週で迎えた24戦目は、2015ファイナルステークス（阪神ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で藤岡康太騎手（4戦2勝）。16頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では天稟の敢闘精神でゴールまで力走し、4着に入った。

7歳（2016年）

2月14日、中6週で迎えた25戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのすばるステークス（京都ダート1400m 晴/重）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての6番人気で14番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では天稟の負けん性を発揮してゴールまで力走し、4着に入った。

3月21日、中4週で迎えた26戦目は、夢見月ステークス（中京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は藤岡康太騎手（5戦2勝）。12頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では余力が残っておらず最後はガンジスと並んで9着同着となった。

6月11日、約2か月半の間隔を開けて迎えた27戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのアハルテケステークス（東京ダート1600m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では脚が残っておらず6着に終わった。

8月14日、中8週で迎えた28戦目は、白浜雄造騎手を鞍上に迎えて、障害3歳以上未勝利（小倉障害芝2860m 晴/良）に出走。11頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。3着に終わった。

9月11日、中3週で迎えた29戦目は、障害3歳以上未勝利（阪神障害芝→ダート2970m 晴）に出走。鞍上は2戦連続で白浜雄造騎手（1戦0勝）。8頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。最後は、2着のマジックダイオウに3馬身の差をつけて単勝一倍台の支持に応えた。

10月9日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた30戦目は、障害3歳以上オープン（京都障害芝→ダート3170m 曇）に出走。鞍上は3戦連続で白浜雄造騎手（2戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。3着に終わった。

8歳（2017年）

1月21日、約3か月半の休み明けで迎えた31戦目は、すばるステークス（京都ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は浜中俊騎手（12戦3勝）。16頭立ての14番人気で1番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚が止まってしまい13着に終わった。

2月19日、中3週で迎えた32戦目は、障害4歳以上オープン（京都障害芝→ダート3170m 晴）に出走。鞍上は白浜雄造騎手（3戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。3着に終わった。