ピサノデュエル（1999年生、母スルーオジェムズ）

ピサノデュエル（1999年3月20日）は、日本の競走馬。毛色は栃栗毛。種牡馬のサンデーサイレンス（当時13歳）と交配したスルーオジェムズが12歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は（有）三嶋牧場。戦績は、中央平地35戦2勝2着2回、地方10戦10勝。主な勝ち鞍は2004年の4歳以上500万下。

経歴

デビュー前

武邦彦厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2002年）

1月6日、デビュー戦は武幸四郎騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（京都ダート1200m 晴/良）に出走。馬体重は428kg。16頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く9着に敗れた。

1月19日、中1週で迎えた2戦目は、山田泰誠騎手を鞍上に迎えて、3歳新馬（京都ダート1400m 晴/良）に出走。14頭立ての12番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では天資の負けん気を発揮してゴールまで力戦し、5着に入り込んだ。

2月3日、中1週で迎えた3戦目は、K.ファロン騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（小倉芝2000m 晴/良）に出走。芝レースへの出走及び長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい13着に敗れた。

3月16日、中5週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は武幸四郎騎手（1戦0勝）。13頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず6着に敗れた。

11月9日、約8か月の休養明けで迎えた5戦目は、3歳以上500万下（福島ダート1700m 小雨/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は山田泰誠騎手（1戦0勝）。12頭立ての11番人気で1番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず9着に終わった。

11月23日、中1週で迎えた6戦目は、3歳以上500万下（福島ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で山田泰誠騎手（2戦0勝）。13頭立ての13番人気で大外13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では全く伸びず11着に終わった。

12月31日、中4週で迎えた7戦目は、吉田稔騎手を鞍上に迎えて、一般C11（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。10頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。最後は、2着のブルーフェアリーに2馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

4歳（2003年）

1月17日、中1週で迎えた8戦目は、一般C8（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田稔騎手（1戦1勝）。10頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。最後は、2着のタイヨーシャロンに1馬身半の差をつけて2勝目を掴み取った。

2月14日、中3週で迎えた9戦目は、一般C3（名古屋ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で吉田稔騎手（2戦2勝）。10頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。最後は、2着のブラウンジジに半馬身の差をつけて勝利を手に入れた。

2月28日、中1週で迎えた10戦目は、一般B17（名古屋ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で吉田稔騎手（3戦3勝）。9頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。最後は、2着のサンデープリティーに1馬身半の差をつけて破竹の4連勝を決めた。

3月14日、中1週で迎えた11戦目は、一般B11（名古屋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で吉田稔騎手（4戦4勝）。10頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。最後は、2着のマイネルプラータに1馬身半の差をつけて怒涛の5連勝を決めた。

3月25日、中1週で迎えた12戦目は、一般B8（名古屋ダート1600m 曇/不良）に出走。鞍上は6戦連続で吉田稔騎手（5戦5勝）。10頭立ての1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。最後は、2着のヘイセイマスターに3馬身の差をつけて獅子奮迅の6連勝を決めた。

4月10日、中1週で迎えた13戦目は、一般B5（名古屋ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は7戦連続で吉田稔騎手（6戦6勝）。10頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。最後は、2着のペアータッチに3馬身の差をつけて圧巻の7連勝を決めた。

4月30日、中2週で迎えた14戦目は、竹下太騎手を鞍上に迎えて、一般B3（名古屋ダート1600m 曇/稍重）に出走。10頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。最後は、2着のベルモントブレイブに2馬身の差をつけて貫禄の8連勝を決めた。

5月13日、中1週で迎えた15戦目は、カーネーション特別（名古屋ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は吉田稔騎手（7戦7勝）。12頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。最後は、2着のナムラクラシックに1馬身の差をつけて驚異の9連勝を決めた。

5月26日、中1週で迎えた16戦目は、紅バラ特別（名古屋ダート1600m 雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で吉田稔騎手（8戦8勝）。12頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。最後は、2着のリジャイナに3馬身の差をつけて10連勝を達成した。

10月26日、約5か月の休み明けで迎えた17戦目は、勝浦正樹騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（東京芝1600m 晴/良）に出走。17頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では不屈のガッツで渋太く末脚を持続させて先頭をうかがい、最後は2着のボーイアンビシャスをクビ差振り切って連勝数を11に伸ばした。

11月22日、中3週で迎えた18戦目は、O.ペリエ騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（東京芝1400m 晴/良）に出走。18頭立ての1番人気に推されて大外18番ゲートからスタート。主導権を奪う恰好となり、平均的なペースで集団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は一杯になって14着に敗れた。

5歳（2004年）

1月17日、中7週で迎えた19戦目は、4歳以上500万下（中山ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は勝浦正樹騎手（1戦1勝）。15頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではキレのある末脚を披露したが、3着に終わった。

2月1日、中1週で迎えた20戦目は、4歳以上500万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で勝浦正樹騎手（2戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて前にいた8頭を交わし去り、最後は2着のシルククラウンに2馬身半の差をつけて勝利数を12に伸ばす

4月25日、約3か月の間隔を開けて迎えた21戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1000万下のハクチカラメモリアル（東京芝1600m 晴/良）に出走。14頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では切れ味光る末脚を発揮したが、3着に終わった。

5月16日、中2週で迎えた22戦目は、4歳以上1000万下（東京芝1800m 雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では迫力のある伸び脚で追い上げたが、抜け出したカノンに3/4馬身届かず2着に敗北した。

6月6日、中2週で迎えた23戦目は、4歳以上1000万下のホマレボシメモリアル（東京芝1800m 雨/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で武豊騎手（2戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら9番手で通過。直線では息の長い末脚を繰り出したが、3着に終わった。

8月22日、約2か月半の間隔を開けて迎えた24戦目は、D.ホワイト騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下のポプラ特別（札幌芝1500m 晴/良）に出走。14頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり7着に敗れた。

9月11日、中2週で迎えた25戦目は、五十嵐冬樹騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の藻岩山特別（札幌芝1500m 晴/良）に出走。14頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では今一つ伸び切れず11着に敗れた。

6歳（2005年）

4月24日、約7か月半の休み明けで迎えた26戦目は、4歳以上1000万下（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（3戦0勝）。12頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい5着に敗れた。

5月22日、中3週で迎えた27戦目は、4歳以上1000万下の富嶽賞（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（4戦0勝）。14頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では決め手が足りず7着に敗れた。

7月9日、中6週で迎えた28戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下のSTV杯（函館芝1800m 曇/良）に出走。15頭立ての8番人気で12番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

8月7日、中3週で迎えた29戦目は、柴山雄一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の五稜郭特別（函館芝1800m 曇/良）に出走。13頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで走り切り、4着に入り込んだ。

8月21日、中1週で迎えた30戦目は、3歳以上1000万下のポプラ特別（札幌芝1500m 雨/重）に出走。鞍上は五十嵐冬樹騎手（1戦0勝）。14頭立ての7番人気で13番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では息の長い末脚を発揮し、3着に入った。

11月13日、約3か月の間隔を開けて迎えた31戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下のtvk賞（東京芝1600m 晴/良）に出走。13頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではいい脚を見せられず7着に敗れた。

11月27日、中1週で迎えた32戦目は、3歳以上1000万下のアプローズ賞（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（5戦0勝）。12頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では強靭な末脚を発揮したが、4着に終わった。

12月18日、中2週で迎えた33戦目は、張田京騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の香取特別（中山芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位争いには参加できず14着に敗れた。

7歳（2006年）

10月15日、約10か月の休養明けで迎えた34戦目は、3歳以上1000万下の山中湖特別（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は柴山雄一騎手（1戦0勝）。17頭立ての15番人気で11番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始17番手を追走。直線では上がり4位タイの末脚を見せたが上位には届かず13着に終わった。

10月29日、中1週で迎えた35戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の紅葉特別（東京芝1600m 晴/良）に出走。16頭立ての13番人気で14番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を繰り出したが上位争いには絡めず7着に終わった。

11月18日、中2週で迎えた36戦目は、3歳以上1000万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（1戦0勝）。16頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では上がり3位タイの末脚を見せたが上位争いには参加できず6着に敗れた。

12月17日、中3週で迎えた37戦目は、3歳以上1000万下の高砂特別（阪神ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で藤田伸二騎手（2戦0勝）。16頭立ての11番人気で3番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。最後は一杯になって14着に終わった。

8歳（2007年）

5月13日、約5か月の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた38戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の清里特別（東京ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての7番人気で14番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では鋭い脚を使えず12着に敗れた。

6月16日、中4週で迎えた39戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下のさくらんぼ特別（福島芝1200m 晴/良）に出走。15頭立ての13番人気で6番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを11番手で通過。直線では息の長い末脚を繰り出し、5着に入り込んだ。

7月8日、中2週で迎えた40戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の尾瀬特別（福島芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で石橋脩騎手（1戦0勝）。15頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。凄まじいハイペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを10番手で通過。直線では切れ味光る末脚を繰り出し、3着に入り込んだ。

8月26日、中6週で迎えた41戦目は、3歳以上1000万下の飯豊特別（新潟芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で石橋脩騎手（2戦0勝）。18頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張ったが、6着に終わった。

9月23日、中3週で迎えた42戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の勝浦特別（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。15頭立ての11番人気で11番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したエフテーストライクにクビ差届かず2着となった。

10月7日、中1週で迎えた43戦目は、3歳以上1000万下の鷹巣山特別（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（3戦0勝）。15頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では末脚がパッとせず11着に終わった。

9歳（2008年）

1月12日、約3か月の休養明けで迎えた44戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の乙訓特別（京都芝1400m 外回り曇/重）に出走。16頭立ての13番人気で13番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線では末脚を伸ばせず8着に終わった。

2月16日、中4週で迎えた45戦目は、4歳以上1000万下の宇治川特別（京都芝1400m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で秋山真一郎騎手（1戦0勝）。16頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず9着に終わった。