ヒシワンスモア（2003年生、母ヒシナタリー）

ヒシワンスモア（2003年3月3日）は、アメリカ合衆国で生まれ、日本で調教された競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「冠名＋もう一度」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のTouch Gold（当時9歳）と交配したヒシナタリーが11歳のときに産んだ3番仔が本馬である。戦績は、中央平地32戦2勝2着5回。主な勝ち鞍は2007年の有明特別(500万下)。

経歴

デビュー前

佐山優厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2005年）

12月25日、デビュー戦は武幸四郎騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（中京芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は414kg。15頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、馬場の外目を回って7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではビュッとキレる脚で猛追したが、抜け出したランヘランバを差し切れず、1馬身差の2着に敗北した。

3歳（2006年）

1月21日、中3週で迎えた2戦目は、3歳未勝利（小倉芝1200m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で武幸四郎騎手（1戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力闘したが、3着に終わった。

2月18日、中3週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（京都芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で武幸四郎騎手（2戦0勝）。16頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではゴールまでジワジワと伸び、3着に入った。

3月5日、中1週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で武幸四郎騎手（3戦0勝）。14頭立ての3番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始4番手を追走。直線では勝負根性が光る走りを見せたが、勝ったジェントルルーラーに詰め切れず、4馬身差の2着に敗北した。

3月26日、中2週で迎えた5戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中京芝1200m 晴/良）に出走。18頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始18番手を追走。直線では目立つような脚を使えず16着に敗れた。

4月23日、中3週で迎えた6戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（京都芝1200m 晴/良）に出走。18頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではスパッと切れる脚で猛追したが、抜け出したコスモプラチナを捕まえ切れず、半馬身差の2着に敗北した。

5月13日、中2週で迎えた7戦目は、3歳未勝利（京都芝1600m 雨/重）に出走。鞍上は武幸四郎騎手（4戦0勝）。18頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。かなりのハイペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では脚色がやや衰え、6着に終わった。

6月18日、中4週で迎えた8戦目は、3歳未勝利（函館芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武幸四郎騎手（5戦0勝）。15頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では決め手が足りず、5着に終わった。

7月8日、中2週で迎えた9戦目は、3歳未勝利（函館芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で武幸四郎騎手（6戦0勝）。16頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線では鮮やかな伸び脚で驀進したが、アグネスチャンスに交わされて2馬身半差の2着となった。

7月29日、中2週で迎えた10戦目は、3歳未勝利（函館芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で武幸四郎騎手（7戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。非常に速いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では脚色がやや鈍り、4着に終わった。

9月2日、中4週で迎えた11戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（小倉芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では鮮やかな末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のグレートパレスに2馬身半の差をつけて待望の初白星を挙げた。

9月23日、中2週で迎えた12戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（中京芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではビュッとキレる脚で追い上げたが、抜け出したグランオマージュにクビ差届かず2着に惜敗した。

10月21日、中3週で迎えた13戦目は、3歳以上500万下（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（1戦1勝）。18頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では長くいい脚を使ってゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

12月17日、中7週で迎えた14戦目は、鮫島良太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の犬山特別（中京芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて15番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では決め手に欠いて8着に敗れた。

4歳（2007年）

1月21日、中4週で迎えた15戦目は、田嶋翔騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の背振山特別（小倉芝2000m 曇/良）に出走。15頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では目立つような脚を使えず10着に敗れた。

6月30日、約5か月半の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた16戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の舞子特別（阪神芝1400m 晴/良）に出走。18頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

7月21日、中2週で迎えた17戦目は、3歳以上500万下の有明特別（小倉芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦0勝）。18頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では目の覚めるような末脚を弾けさせて先頭に躍り出て、最後は2着のシゲルメルシに1馬身1/4の差をつけて単勝一倍台の評価に応えた。

8月5日、中1週で迎えた18戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下の西海賞（小倉芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は川田将雅騎手（1戦0勝）。14頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線ではゴールまでジワジワと伸び、3着に入った。

9月1日、中3週で迎えた19戦目は、3歳以上1000万下の不知火特別（小倉芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は武豊騎手（2戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線に入ると、粘り切れず4着に沈んだ。

9月23日、中2週で迎えた20戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の甲東特別（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（3戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力戦したが、3着に終わった。

10月20日、中3週で迎えた21戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の保津峡特別（京都芝1400m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で武豊騎手（4戦1勝）。18頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず7着に敗れた。

11月3日、中1週で迎えた22戦目は、3歳以上1000万下の醍醐特別（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は武幸四郎騎手（8戦0勝）。18頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

12月8日、中4週で迎えた23戦目は、3歳以上1000万下の摂津特別（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武幸四郎騎手（9戦0勝）。14頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は勢いを失って9着に終わった。

5歳（2008年）

3月29日、約3か月半の休養明けで迎えた24戦目は、4歳以上1000万下の山陽特別（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は池添謙一騎手（1戦0勝）。15頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は脚色が悪くなり14着に終わった。

4月26日、中3週で迎えた25戦目は、田中克典騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1000万下のシドニートロフィー（京都芝1600m 外回り曇/良）に52kgの軽斤量で出走。18頭立ての17番人気で15番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、馬場の外目を回って12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。最後は脚色が鈍り18着に終わった。

5月25日、中3週で迎えた26戦目は、小坂忠士騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1000万下の賢島特別（中京芝1200m 曇/稍重）に52kgの軽斤量で出走。17頭立ての15番人気で7番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを15番手で通過。直線では決め手が足りず10着に終わった。

6月14日、中2週で迎えた27戦目は、田中健騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の知多特別（中京芝1200m 晴/良）に出走。17頭立ての13番人気で15番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、6着に入り込んだ。

6月29日、中1週で迎えた28戦目は、3歳以上1000万下の水無月特別（阪神芝1200m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で田中健騎手（1戦0勝）。16頭立ての12番人気で10番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では脚が残っておらず10着に終わった。

7月13日、中1週で迎えた29戦目は、3歳以上1000万下の小豆島特別（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で田中健騎手（2戦0勝）。18頭立ての16番人気で16番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず7着に終わった。

7月26日、中1週で迎えた30戦目は、中村将之騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の西日本スポーツ杯（小倉芝1200m 晴/良）に出走。18頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では上がり3位の伸び脚を披露したが上位には届かず10着に敗れた。

8月10日、中1週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた31戦目は、石橋守騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1000万下の西海賞（小倉芝1800m 晴/良）に出走。13頭立ての11番人気で5番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では上がり3位タイの伸び脚を披露したが上位争いには参加できず7着に終わった。

9月6日、中3週で迎えた32戦目は、3歳以上1000万下の不知火特別（小倉芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で石橋守騎手（1戦0勝）。12頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では伸びあぐねて10着に終わった。