フレンドシップ（2003年生、母フレンドリービューティ）

フレンドシップ（2003年5月9日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「友情」。毛色は鹿毛。種牡馬のフレンチデピュティ（当時11歳）と交配したフレンドリービューティが12歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地13戦3勝2着2回、地方2戦1勝2着1回。2006年のジャパンダートダービー(G1)に勝利した他、2006年の兵庫チャンピオンシップ(G2)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

角居勝彦厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2005年）

8月21日、デビュー戦は藤田伸二騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（札幌芝1800m 雨/良）に出走。馬体重は490kg。13頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では脚を伸ばせず7着に敗れた。

9月10日、中2週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（札幌芝1500m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤田伸二騎手（1戦0勝）。14頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では脚を伸ばせず12着に敗れた。

3歳（2006年）

1月8日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた3戦目は、M.モンテリーゾ騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（京都ダート1800m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。14頭立ての9番人気で13番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では物凄い伸び脚で猛進したが、伸びてきたキャプテンベガ決め手に屈してクビ差の2着となった。

1月14日、連闘で迎えた4戦目は、3歳未勝利（京都ダート1800m 雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続でM.モンテリーゾ騎手（1戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始2番手を追走。直線では持ち味の心肺能力で最後まで奮戦したが、勝ったインスパイアにねじ伏せられて1馬身半差の2着に敗北した。

1月28日、中1週で迎えた5戦目は、3歳未勝利（小倉ダート1700m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続でM.モンテリーゾ騎手（2戦0勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では圧倒的な末脚を爆発させて先頭に躍り出て、最後は2着のメイショウシャフトに1馬身1/4の差をつけて初勝利を挙げた。

3月4日、中4週で迎えた6戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（阪神ダート1800m 晴/稍重）に出走。13頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線に入ると、前で粘るサンライズレクサスを次元の違う末脚で交わし去り、最後は3馬身半の差をつけて2勝目を奪取した。

4月2日、中3週で迎えた7戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンの伏竜ステークス（中山ダート1800m 曇/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、一完歩ずつ確実に終いの脚を伸ばして、最後は2着のマルブツリードに1馬身半の差をつけて1着ゴールを果たした。

5月4日、中4週で迎えた8戦目は、3歳G2の兵庫チャンピオンシップ（園田ダート1870m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で四位洋文騎手（1戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、伸びてきたグレイスティアラ決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

7月12日、中9週で迎えた9戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、3歳G1のジャパンダートダービー（大井ダート2000m 曇/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。14頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では、そのまま強靭な粘り腰で持ち堪えて先頭に躍り出て、最後は2着のバンブーエールに1馬身半の差をつけてG1初挑戦初制覇を達成した。

4歳（2007年）

10月28日、約16か月の休み明けで馬体重を前走から17kg増やして迎えた10戦目は、A.スボリッチ騎手を鞍上に迎えて、アルデバランステークス（京都ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線では脚が残っておらず15着に敗れた。

11月17日、中2週で迎えた11戦目は、ハンデ戦でオープンのトパーズステークス（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続でA.スボリッチ騎手（1戦0勝）。16頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が鈍り15着に終わった。

12月8日、中2週で迎えた12戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの師走ステークス（中山ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての8番人気で12番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。最後は脚勢が鈍り13着に敗れた。

12月23日、中1週で迎えた13戦目は、武幸四郎騎手を鞍上に迎えて、ベテルギウスステークス（阪神ダート2000m 晴/不良）に出走。16頭立ての12番人気で1番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線ではジワジワとしか伸びず12着に終わった。

5歳（2008年）

7月27日、約7か月の休み明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた14戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、関越ステークス（新潟ダート1800m 曇/稍重）に出走。13頭立ての12番人気で3番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く11着に終わった。

8月10日、中1週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた15戦目は、熊沢重文騎手を鞍上に迎えて、KBC杯（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。15頭立ての13番人気で1番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを11番手で通過。直線では脚が残っておらず13着に終わった。