バンブーエール（2003年生、母レインボーウッド）

バンブーエール（2003年4月5日）は、日本の競走馬、種牡馬。馬名の意味は「冠名＋オランダ・エールディヴィジより」。毛色は栗毛。種牡馬のアフリート（当時19歳）と交配したレインボーウッドが13歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡荻伏村、生産者は（有）バンブー牧場。戦績は、中央平地17戦7勝2着1回、地方7戦3勝2着3回、海外1戦0勝。2008年のJBCスプリント(Jpn1)に勝利した他、2006年のジャパンダートダービー(G1)で2着に入るなど、G1級競走1勝を含む重賞3勝を挙げた。

経歴

デビュー前

安達昭夫厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2005年）

7月24日、デビュー戦は安藤勝己騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（小倉芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は464kg。10頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚を持続できず、3着に終わった。

8月14日、中2週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（小倉ダート1000m 晴/良）に出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で安藤勝己騎手（1戦0勝）。14頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では末脚がパッとせず13着に敗れた。

8月27日、中1週で迎えた3戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（小倉ダート1000m 晴/良）に出走。14頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るインテリアワードを自慢の末脚でクビ差だけ差し切って未勝利戦を制した。

3歳（2006年）

4月15日、約7か月半の休み明けで迎えた4戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（阪神ダート1200m 小雨/稍重）に出走。15頭立ての5番人気で大外15番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では異次元の末脚を爆発させて突き抜け、最後は2着のポートジェネラルに5馬身の差をつけて久方ぶりの実戦を制した。

4月29日、中1週で迎えた5戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンの端午ステークス（京都ダート1800m 曇/良）に出走。16頭立ての7番人気で14番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚のキレが鈍く7着に敗れた。

5月20日、中2週で迎えた6戦目は、3歳オープンの昇竜ステークス（中京ダート1700m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で池添謙一騎手（1戦0勝）。16頭立ての6番人気で13番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では鮮烈な末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のフィールドオアシスに1馬身3/4の差をつけて3勝目を奪取した。

6月3日、中1週で迎えた7戦目は、3歳G3のユニコーンステークス（東京ダート1600m 曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で池添謙一騎手（2戦1勝）。16頭立ての6番人気で13番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では終いが甘くなり、5着に終わった。

7月12日、中5週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた8戦目は、3歳G1のジャパンダートダービー（大井ダート2000m 曇/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で池添謙一騎手（3戦1勝）。14頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち味の強靭な心肺能力で最後まで奮戦したが、勝ったフレンドシップにねじ伏せられて1馬身半差の2着となった。

9月18日、中9週で迎えた9戦目は、3歳G1のダービーグランプリ（盛岡ダート2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で池添謙一騎手（4戦1勝）。14頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。ハナに立つ形となり、で馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、マンオブパーサーにクビ差交わされて2着に惜敗した。

4歳（2007年）

1月21日、約4か月の休養明けで迎えた10戦目は、上村洋行騎手を鞍上に迎えて、G3の平安ステークス（京都ダート1800m 曇/良）に出走。16頭立ての12番人気で9番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを12番手で通過。直線ではいい脚を見せられず16着に終わった。

2月12日、中2週で迎えた11戦目は、Jpn3の佐賀記念（佐賀ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は池添謙一騎手（5戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では余力が残っておらず12着に敗れた。

3月31日、中6週で迎えた12戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、コーラルステークス（阪神ダート1400m 曇/稍重）に出走。16頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では一際目立つ伸びを見せたが、勝ったワイルドワンダーにねじ伏せられて1馬身差の2着となった。

5月13日、中5週で迎えた13戦目は、ハンデ戦でオープンの栗東ステークス（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で幸英明騎手（1戦0勝）。15頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、そのまま精一杯の粘りで持ち堪えて、最後は2着のゴッドヘイローに1馬身1/4の差をつけて1着ゴールを果たした。

5歳（2008年）

7月13日、約14か月の休養明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた14戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、G3のプロキオンステークス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。13頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。先手を取る恰好となり、平均ペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天賦の負けん性を発揮してゴールまで勇戦し、4着を確保した。

8月3日、中2週で迎えた15戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの北陸ステークス（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。13頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のダイイチミラクルに1馬身1/4の差をつけて勝利を手中に収めた。

9月6日、中4週で迎えた16戦目は、BSN賞（新潟ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で松岡正海騎手（1戦1勝）。15頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではぐんぐんと終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のダイワエンパイアをクビ差振り切って勝利を手に入れた。

10月11日、中4週で迎えた17戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのペルセウスステークス（東京ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では驚異的な末脚を爆発させて先頭に躍り出て、最後は2着のユビキタスに2馬身半の差をつけて7勝目をマークした。

11月3日、中2週で迎えた18戦目は、Jpn1のJBCスプリント（園田ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は松岡正海騎手（2戦2勝）。12頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。主導権を奪う形となり、で馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では驚異的な末脚を炸裂させて、最後は2着のスマートファルコンに1馬身の差をつけて4連勝で初のG1タイトルをゲットした。

6歳（2009年）

2月1日、約3か月の休み明けで迎えた19戦目は、G3の根岸ステークス（東京ダート1400m 晴/重）に59kgの斤量を背負って出走。鞍上は2戦連続で松岡正海騎手（3戦3勝）。16頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では天稟の負けじ心を発揮してゴールまで力走したが、5着に終わった。

2月22日、中2週で迎えた20戦目は、G1のフェブラリーステークス（東京ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で松岡正海騎手（4戦3勝）。16頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では目立つような脚を使えず8着に終わった。

3月28日、武豊騎手を鞍上に迎えて、G1のドバイゴールデンシャヒーン（アラブ首長国連邦・ナド・アル・シバダート1200m）に出走。12頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。4着を確保した。

5月27日、中8週で迎えた22戦目は、Jpn3のさきたま杯（浦和ダート1400m 曇/良）に59kgの斤量を背負って出走。鞍上は松岡正海騎手（5戦3勝）。12頭立ての2番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では忍耐力が光る走りを見せたが、スマートファルコンに交わされて1馬身半差の2着に敗北した。

7月12日、中6週で迎えた23戦目は、G3のプロキオンステークス（阪神ダート1400m 晴/良）に59kgの斤量を背負って出走。鞍上は2戦連続で松岡正海騎手（6戦3勝）。16頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではキレのある末脚を披露したが、3着に終わった。

8月14日、中4週で迎えた24戦目は、Jpn3のクラスターカップ（盛岡ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で松岡正海騎手（7戦3勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて13番ゲートからスタート。ハナを切る恰好となり、で馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では豪快な末脚を炸裂させて、最後は2着のトーセンブライトをクビ差振り切って2つ目の重賞タイトルをゲットした。

9月30日、中6週で迎えた25戦目は、Jpn2の東京盃（大井ダート1200m 雨/不良）に出走。鞍上は4戦連続で松岡正海騎手（8戦4勝）。16頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のスーニに1馬身3/4の差をつけて3つ目の重賞タイトルを手にした。