ノンライセンス（2016年生、母サマーリガード）

ノンライセンス（2016年4月7日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「許可なしで」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のパイロ（当時11歳）と交配したサマーリガードが10歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡平取町、生産者は船越伸也。2021年の京葉ステークス(オープン)で2着に入った他、2021年のNST賞(オープンハンデ)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、船越伸也から「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場され、JRA日本中央競馬会によって432万円で落札された。2歳のとき、日本中央競馬会から「JRAブリーズアップセールサラブレッド2歳」に上場され、KTレーシングによって1,080万円で落札された。

松永幹夫厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2019年）

3月9日、デビュー戦は松田大作騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の3歳未勝利（中京ダート1400m 晴/稍重）に出走。馬体重は456kg。16頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では強靭な末脚を繰り出し、4着に入った。

3月23日、中1週で迎えた2戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（中京ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で松田大作騎手（1戦0勝）。15頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では途轍もない末脚を爆発させて楽々と抜け出し、最後は2着のヴィヴァンフィーユに3馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

6月9日、約2か月半の間隔を開けて迎えた3戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（阪神ダート1400m 晴/稍重）に出走。16頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。敢然とハナを奪い、少し速いペースで一団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天資の闘争本能でゴールまで力戦し、3着に入った。

6月22日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた4戦目は、3歳以上1勝クラス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続でM.デムーロ騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は失速してしまい8着に敗れた。

10月13日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から16kg戻して迎えた5戦目は、牝馬限定の3歳以上1勝クラス（京都ダート1200m 曇/重）に出走。鞍上は松田大作騎手（2戦1勝）。13頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のレッドシャーロットに7馬身の差をつけて2勝目を奪取した。

4歳（2020年）

2月2日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から16kg絞って迎えた6戦目は、牝馬限定の4歳以上2勝クラス（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松田大作騎手（3戦2勝）。11頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では卓抜な伸びを見せたが、伸びてきたメイショウラビエ決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

2月16日、中1週で迎えた7戦目は、4歳以上2勝クラス（京都ダート1200m 雨/重）に出走。鞍上は3戦連続で松田大作騎手（4戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではゴールまでジワジワと伸びたが、3着に終わった。

5月2日、約2か月半の間隔を開けて迎えた8戦目は、4歳以上2勝クラス（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で松田大作騎手（5戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではぐんぐんと終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のサトノゲイルに1馬身の差をつけて先頭ゴールを果たした。

6月20日、中6週で迎えた9戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスの安芸ステークス（阪神ダート1200m 晴/稍重）に出走。16頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では天資の闘争心でゴールまで力戦し、4着に入った。

9月13日、約3か月の間隔を開けて迎えた10戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの初風ステークス（中山ダート1200m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では伸びが鈍く6着に敗れた。

10月11日、中3週で迎えた11戦目は、3歳以上3勝クラスの藤森ステークス（京都ダート1200m 曇/重）に出走。鞍上は浜中俊騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では天資の勝負根性でゴールまで力戦したが、3着に終わった。

11月7日、中3週で迎えた12戦目は、3歳以上3勝クラスの播州ステークス（阪神ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で浜中俊騎手（2戦0勝）。16頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では見所を作れず6着に敗れた。

12月27日、中6週で迎えた13戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスの2020フェアウェルステークス（中山ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では僅かずつ前との差を詰めて先頭をうかがい、最後は2着のスナークスターを半馬身振り切って4勝目をつかんだ。

5歳（2021年）

1月16日、中2週で迎えた14戦目は、ハンデ戦でオープンのカーバンクルステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に52kgの軽斤量で出走。芝レースへの出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（1戦1勝）。16頭立ての8番人気で大外16番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線では上がり3位タイの伸び脚を披露したが上位には割り込めず13着に敗れた。

4月18日、約3か月の休養明けで迎えた15戦目は、京葉ステークス（中山ダート1200m 晴/重）に出走。鞍上はC.ルメール騎手（1戦0勝）。15頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち味の忍耐力で最後まで奮戦したが、勝ったダンシングプリンスに詰め切れず、2馬身半差の2着となった。

5月23日、中4週で迎えた16戦目は、泉谷楓真騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの韋駄天ステークス（新潟芝1000m 曇/稍重）に出走。16頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。16着に終わった。

8月22日、約3か月の休養明けで迎えた17戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのNST賞（新潟ダート1200m 晴/稍重）に出走。15頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではきちんと終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のウルトラマリンを3/4馬身振り切って5勝目を獲得した。

6歳（2022年）

4月17日、約8か月の休み明けで迎えた18戦目は、京葉ステークス（中山ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で戸崎圭太騎手（1戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて10番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では末脚がパッとせず11着に敗れた。

6月5日、中6週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた19戦目は、松風月ステークス（中京ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は松田大作騎手（6戦3勝）。16頭立ての12番人気で12番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では持ち前の勝負根性でしぶとく走り抜いたが、抜け出したオーロラテソーロにクビ差届かず2着となった。

8月21日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から8kg絞って迎えた20戦目は、ハンデ戦でオープンのNST賞（新潟ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で松田大作騎手（7戦3勝）。15頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では印象的な伸び脚で猛進したが、伸びてきたギルデッドミラー決め手に屈してクビ差の2着に惜敗した。

9月10日、中2週で迎えた21戦目は、エニフステークス（中京ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で松田大作騎手（8戦3勝）。16頭立ての7番人気で14番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。最後はスピードが落ちてしまい13着に敗れた。

2022年11月16日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。