テイエムロマンス（2002年生、母モーリストンベル）

テイエムロマンス（2002年2月27日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「冠名＋ロマンス」。毛色は鹿毛。種牡馬のサクラバクシンオー（当時13歳）と交配したモーリストンベルが14歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道勇払郡早来町、生産者はノーザンファーム。戦績は、中央平地24戦3勝2着1回。主な勝ち鞍は2007年の新潟市政令指定都市移行記念(1000万下ハンデ)。

経歴

デビュー前

当歳のとき、ノーザンファームから「セレクトセールサラブレッド当歳」に上場され、竹園正継によって1,050万円で落札された。

鹿戸明厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2004年）

6月26日、デビュー戦は芹沢純一騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（函館ダート1000m 小雨/良）に出走。馬体重は408kg。12頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。端を奪い、少々速いペースで一団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はバタバタになってしまい7着に敗れた。

7月10日、中1週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた2戦目は、2歳未勝利（函館芝1200m 晴/稍重）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は2戦連続で芹沢純一騎手（1戦0勝）。8頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。主導権を奪う形となり、後続との差を2馬身以上保って、凄まじいハイペースで馬群を牽引。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に沈み4着に敗れた。

7月31日、中2週で迎えた3戦目は、牝馬限定の2歳未勝利（函館芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で芹沢純一騎手（2戦0勝）。8頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。果敢に端をきり、リードを5馬身以上キープして、かなり厳しいペースで一団を引っ張る。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。最後はガス欠状態になり6着に終わった。

8月29日、中3週で迎えた4戦目は、北村浩平騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（札幌ダート1000m 曇/良）に出走。10頭立ての3番人気で11番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はバタバタになってしまい9着に敗れた。

12月26日、約4か月の休み明けで迎えた5戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（中京ダート1000m 晴/良）に出走。16頭立ての9番人気で12番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始3番手を追走。最後は脚勢が衰えて10着に終わった。

3歳（2005年）

1月22日、中3週で迎えた6戦目は、菊地昇吾騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（京都ダート1200m 晴/良）に出走。11頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は減速してしまい8着に終わった。

2月5日、中1週で迎えた7戦目は、3歳未勝利（小倉ダート1000m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は北村浩平騎手（1戦0勝）。12頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始5番手を追走。最後は失速してしまい12着に終わった。

2月26日、中2週で迎えた8戦目は、佐久間寛志騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（阪神ダート1200m 晴/稍重）に51kgの軽斤量で出走。16頭立ての14番人気で15番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、馬場の外目を回って12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では伸びあぐねて14着に終わった。

7月17日、約4か月半の休養明けで迎えた9戦目は、3歳未勝利（小倉芝1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は菊地昇吾騎手（1戦0勝）。18頭立ての11番人気で6番ゲートからスタート。ハナを奪う形となり、後続との差を5馬身以上保って、苛烈なペースで馬群を先導。先頭のまま5馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では不撓のスロトングスピリットでジリジリと辛抱強く粘り込んで、最後は2着のランフォザバローズに4馬身の差をつけて待望の初白星を挙げた。

8月14日、中3週で迎えた10戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下の伊万里特別（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で菊地昇吾騎手（2戦1勝）。15頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。端を奪う恰好となり、後続との差を2馬身以上確保して、些か速いペースで集団を牽引。先頭のまま5馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では終いの伸びを欠き、5着に終わった。

9月4日、中2週で迎えた11戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（小倉芝1200m 小雨/良）に出走。鞍上は3戦連続で菊地昇吾騎手（3戦1勝）。18頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。先手を取り、リードを2馬身以上保って、忙しいペースで一団を先導。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では天資の負けじ心を発揮してゴールまで力戦し、最後はタイキミューズと並んで3着同着となった。

12月3日、約3か月の休み明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた12戦目は、3歳以上500万下（中京芝1200m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は佐久間寛志騎手（1戦0勝）。18頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。敢然と先頭に立ち、後続を2馬身以上離して、ミドルペースでレースを引っ張る。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚勢がやや衰え、4着に終わった。

12月17日、中1週で迎えた13戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（中京ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は菊地昇吾騎手（4戦1勝）。16頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。最後はタレてしまい13着に敗れた。

4歳（2006年）

1月28日、中5週で迎えた14戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下の香春岳特別（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は佐久間寛志騎手（2戦0勝）。18頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。敢然と先頭に立ち、タフなペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が悪くなり8着に敗れた。

3月4日、中4週で迎えた15戦目は、4歳以上500万下の鞍ケ池特別（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は菊地昇吾騎手（5戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて3番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は脚を失くしてしまい16着に敗れた。

7月16日、約4か月半の休み明けで迎えた16戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は佐久間寛志騎手（3戦0勝）。17頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では決め手が足りず11着に敗れた。

8月6日、中2週で迎えた17戦目は、小牧太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（新潟芝1000m 晴/良）に出走。18頭立ての4番人気に推されて9番ゲートからスタート。最後は、2着のアナナスに半馬身の差をつけて優勝

8月19日、中1週で迎えた18戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の驀進特別（新潟芝1000m 晴/良）に出走。9頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。最後は、勝ったオルガスからクビ差の2着に甘んじた。

9月23日、中4週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた19戦目は、千田輝彦騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1000万下のおおぞら特別（札幌芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。端を奪う恰好となり、平均的なペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が衰えて10着に敗れた。

10月1日、連闘で迎えた20戦目は、山口竜一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下のSTV賞（札幌芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。先頭に立つ格好となり、ミドルペースでレースを牽引。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では稟性の負けじ魂を発揮してゴールまでタレずに走り切り、4着に入った。

5歳（2007年）

4月28日、約7か月の休養明けで迎えた21戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の新潟市政令指定都市移行記念（新潟芝1000m 曇/良）に出走。鞍上は芹沢純一騎手（3戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて9番ゲートからスタート。最後は、2着のロングフラワーに半馬身の差をつけて久々の実戦を物にした。

5月13日、中1週で迎えた22戦目は、4歳以上1600万下の駿風ステークス（新潟芝1000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で芹沢純一騎手（4戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。7着に敗れた。

6月30日、中6週で迎えた23戦目は、小野次郎騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下のテレビユー福島賞（福島芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての11番人気で4番ゲートからスタート。敢然と先頭に立ち、後続を2馬身以上離して、ややハイペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が悪くなり14着に終わった。

7月22日、中2週で迎えた24戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の北九州短距離ステークス（小倉芝1200m 曇/稍重）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は芹沢純一騎手（5戦1勝）。17頭立ての11番人気で14番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はスピードが落ちてしまい16着に終わった。