インスペード（2009年生、母コンプリカーター）

インスペード（2009年5月14日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「決定的により」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のダイワメジャー（当時8歳）と交配したコンプリカーターが12歳のときに産んだ6番仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は（株）ノースヒルズ。戦績は、中央平地18戦4勝2着1回。主な勝ち鞍は2015年の4歳以上1000万下。

経歴

デビュー前

萩原清厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2012年）

3月11日、デビュー戦は三浦皇成騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（中山芝1800m 晴/重）に出走。馬体重は492kg。15頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

4月1日、中2週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた2戦目は、3歳未勝利（中山ダート1800m 晴/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で三浦皇成騎手（1戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では見せ場なく9着に敗れた。

7月8日、約3か月半の休養明けで迎えた3戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（福島芝1200m 晴/稍重）に出走。16頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では切れ味のいい末脚を披露し、3着に入った。

7月28日、中2週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（札幌芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では鬼脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のツキミハナミに2馬身の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

8月18日、中2週で迎えた5戦目は、3歳以上500万下の手稲山特別（札幌芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で横山典弘騎手（2戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では自慢の末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のツインクルスターをクビ差振り切って勝利を手に入れた。

4歳（2013年）

12月21日、約16か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた6戦目は、3歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/不良）に出走。鞍上は4戦連続で横山典弘騎手（3戦2勝）。16頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後はタレてしまい10着に敗れた。

5歳（2014年）

4月12日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から20kg戻して迎えた7戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（福島芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。ハナを奪う恰好となり、平均ペースで集団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では途轍もない末脚を弾けさせてすんなりと抜け出し、最後は2着のショウナンバグースに3馬身半の差をつけて久方ぶりに勝ち星を挙げた。

4月27日、中1週で迎えた8戦目は、4歳以上1000万下の福島中央テレビ杯（福島芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で中舘英二騎手（1戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

5月24日、中3週で迎えた9戦目は、4歳以上1000万下（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は横山典弘騎手（4戦2勝）。18頭立ての4番人気に推されて3番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では見せ場なく8着に敗れた。

11月15日、約6か月の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた10戦目は、小崎綾也騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の飯坂温泉特別（福島芝1200m 曇/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて7番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では持ち前の粘り強さで最後まで脚を伸ばしたが、抜け出したブルーピアスにハナ差届かず2着に惜敗した。

12月14日、中3週で迎えた11戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下のチバテレ杯（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではジリジリとしか伸びず8着に敗れた。

6歳（2015年）

1月11日、中3週で迎えた12戦目は、4歳以上1000万下（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は横山典弘騎手（5戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では一完歩ずつ着実に末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のプロスペラスマムをクビ差振り切って勝利を手中に収めた。

2月8日、中3週で迎えた13戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の山城ステークス（京都芝1200m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての7番人気で大外16番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では切れ味抜群の末脚を繰り出し、3着に入った。

3月15日、中4週で迎えた14戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下のトリトンステークス（中京芝1200m 曇/良）に出走。18頭立ての3番人気に推されて14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、17番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線では上がり3位の伸び脚を披露したが上位争いには参加できず7着に敗れた。

4月4日、中2週で迎えた15戦目は、4歳以上1600万下の船橋ステークス（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は三浦皇成騎手（2戦0勝）。14頭立ての6番人気で13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では見せ場なく11着に敗れた。

10月4日、約6か月の休養明けで迎えた16戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の道頓堀ステークス（阪神芝1200m 晴/良）に出走。13頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線ではジリジリとしか伸びず11着に終わった。

7歳（2016年）

2月7日、約4か月の休養明けで迎えた17戦目は、藤岡康太騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の山城ステークス（京都芝1200m 曇/良）に出走。14頭立ての12番人気で11番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では上がり2位タイの末脚を見せたが上位争いには絡めず最後はイエスイットイズと並んで7着同着となった。

4月2日、中7週で迎えた18戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の船橋ステークス（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。13頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では伸びが劣勢になり9着に終わった。