エーピーグリード（1995年生、母エーピーロイヤル）

エーピーグリード（1995年4月12日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のフェアジャッジメント（当時11歳）と交配したエーピーロイヤルが8歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は川島正広。戦績は、中央平地38戦7勝2着6回。2003年のエプソムカップ(G3)で3着に入った他、2000年のディセンバーステークス(オープン)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

矢野照正厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1997年）

11月1日、デビュー戦は吉田豊騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（東京芝1400m 晴/良）に出走。馬体重は458kg。10頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では長くいい脚を使ってゴールまで走り切り、3着に入り込んだ。

11月16日、中1週で迎えた2戦目は、3歳新馬（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田豊騎手（1戦0勝）。6頭立ての2番人気で1番ゲートからスタート。主導権を奪う形となり、平均ペースで馬群を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の粘り強さでしぶとく脚を伸ばしたが、キングオブフォモサに交わされて3馬身半差の2着に敗れた。

12月13日、中3週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で吉田豊騎手（2戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。果敢に端をきり、若干緩いペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では見事な伸び脚で猛進したが、ジェンツスマイルにハナ差交わされて2着に甘んじた。

3歳（1998年）

1月5日、中2週で迎えた4戦目は、4歳未勝利（中山ダート1800m 晴/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は4戦連続で吉田豊騎手（3戦0勝）。16頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。ハナを切る恰好となり、速いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では矢のような伸びを見せたが、カワキタマスラオにクビ差交わされて2着に甘んじた。

1月25日、中2週で迎えた5戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（中山ダート1800m 晴/良）に出走。14頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。主導権を奪う形となり、凄まじいハイペースで馬群を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後はバテてしまい11着に敗れた。

2月14日、中2週で迎えた6戦目は、4歳未勝利（東京ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は吉田豊騎手（4戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。ハナを取り切り、ややハイペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のマルゴファーストに6馬身の差をつけて初白星を挙げた。

3月29日、中5週で迎えた7戦目は、4歳500万下の山桜賞（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田豊騎手（5戦1勝）。14頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線ではキレのある末脚を披露し、3着に入った。

5月2日、中4週で迎えた8戦目は、4歳500万下（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で吉田豊騎手（6戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では持ち前のしぶとさで最後まで脚を伸ばしたが、タイキブライドルに交わされて2馬身差の2着に敗北した。

5月17日、中1週で迎えた9戦目は、江田照男騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下の夏木立賞（東京芝1800m 曇/稍重）に出走。14頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。先頭に立つ形となり、緩やかなペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では猛烈な末脚を弾けさせて、最後は2着のビワタケヒデに1馬身半の差をつけて1着ゴールを果たした。

6月7日、中2週で迎えた10戦目は、4歳900万下の駒草賞（東京芝2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で江田照男騎手（1戦1勝）。13頭立ての7番人気で12番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は減速してしまい10着に敗れた。

11月29日、約6か月の休養明けで迎えた11戦目は、大塚栄三郎騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の’98インターナショナルジョッキーズ（2）（東京芝1600m 晴/良）に出走。14頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。敢然とにハナを切り、平均的なペースで集団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではもうひとつ伸びを欠き、4着に終わった。

12月12日、中1週で迎えた12戦目は、4歳以上900万下の初霜特別（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は江田照男騎手（2戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。端をきり、ミドルペースで一団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では徐々に前との差を詰めて、最後は2着のミリオンショーをクビ差振り切って勝利を手中に収めた。

12月26日、中1週で迎えた13戦目は、4歳以上1600万下のアクアラインステークス（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で江田照男騎手（3戦2勝）。14頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では脚色がやや鈍り、4着に終わった。

4歳（1999年）

2月21日、中7週で迎えた14戦目は、ハンデ戦で5歳以上1600万下のアメジストステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で江田照男騎手（4戦2勝）。15頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではもうひとつ伸びを欠き、5着に終わった。

3月13日、中2週で迎えた15戦目は、武幸四郎騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で5歳以上1600万下の武庫川ステークス（阪神芝1600m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての4番人気に推されて10番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では伸びが鈍く7着に敗れた。

3月27日、中1週で迎えた16戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、5歳以上1600万下の船橋ステークス（中山芝1600m 外回り雨/重）に出走。15頭立ての4番人気で14番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始7番手を追走。最後は失速してしまい14着に敗れた。

4月24日、中3週で迎えた17戦目は、嶋田高宏騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で5歳以上1600万下の晩春ステークス（東京芝1600m 雨/不良）に出走。18頭立ての13番人気で11番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では脚が上がってしまい14着に終わった。

5月16日、中2週で迎えた18戦目は、ハンデ戦で5歳以上1600万下の緑風ステークス（東京芝1800m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は江田照男騎手（5戦2勝）。18頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。果敢にハナを切り、平均的なペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではきっちりと末脚を伸ばして、最後は2着のシンコウシングラーをクビ差振り切って4勝目をゲットした。

6月5日、中2週で迎えた19戦目は、G3のエプソムカップ（東京芝1800m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は吉田豊騎手（7戦1勝）。18頭立ての12番人気で8番ゲートからスタート。主導権を握る恰好となり、少し緩いペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は一杯になって15着に終わった。

5歳（2000年）

2月5日、約8か月の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた20戦目は、飯田祐史騎手を鞍上に迎えて、5歳以上1600万下の斑鳩ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての11番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びを欠き7着に終わった。

2月20日、中1週で迎えた21戦目は、5歳以上1600万下のアメジストステークス（東京芝1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は江田照男騎手（6戦3勝）。13頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。主導権を奪い、若干緩いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、サーストンフライトに半馬身交わされて2着に敗北した。

3月4日、中1週で迎えた22戦目は、ハンデ戦で5歳以上1600万下の内外タイムス杯（中山芝1600m 外回り雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で江田照男騎手（7戦3勝）。16頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はバタバタになってしまい9着に敗れた。

3月18日、中1週で迎えた23戦目は、5歳以上1600万下のスピカステークス（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で江田照男騎手（8戦3勝）。13頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。敢然とハナを奪い、少し遅いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一歩一歩確実に終いの脚を伸ばして、最後は2着のクリスタルレコードに1馬身半の差をつけて勝利を手に入れた。

4月16日、中3週で迎えた24戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、エイプリルステークス（中山芝2000m 曇/稍重）に出走。7頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。端に立つ形となり、平均ペースで馬群を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前のタフさで最後まで息を切らすことなく走り抜いたが、サクラナミキオーに交わされて4馬身差の2着に敗北した。

5月14日、中3週で迎えた25戦目は、ハンデG3の新潟大賞典（福島芝2000m 晴/稍重）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は大塚栄三郎騎手（1戦0勝）。16頭立ての12番人気で3番ゲートからスタート。逃げを打ち、ミドルペースでレースを進める。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は脚が止まってしまい15着に終わった。

6月11日、中3週で迎えた26戦目は、木幡初広騎手を鞍上に迎えて、巴賞（函館芝2000m 晴/良）に出走。6頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では脚が上がってしまい5着に敗れた。

12月9日、約6か月の休み明けで迎えた27戦目は、師走ステークス（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は江田照男騎手（9戦4勝）。13頭立ての10番人気で12番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。最後は力尽きて12着に終わった。

12月16日、連闘で迎えた28戦目は、ディセンバーステークス（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で江田照男騎手（10戦4勝）。12頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。敢然と端をきり、若干緩いペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では豪快な末脚を爆発させて、最後は2着のチャッターリップスに1馬身3/4の差をつけて優勝

6歳（2001年）

1月5日、中2週で迎えた29戦目は、ハンデG3の中山金杯（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で江田照男騎手（11戦5勝）。16頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では余力が残っておらず14着に敗れた。

2月3日、中3週で迎えた30戦目は、白富士ステークス（東京芝2000m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で江田照男騎手（12戦5勝）。10頭立ての3番人気で9番ゲートからスタート。ハナを奪う形となり、やや厳しいペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではきちんと終いの脚を伸ばして、最後は2着のバンブーマリアッチに2馬身半の差をつけて7勝目を収める

2月25日、中2週で迎えた31戦目は、G2の中山記念（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は吉田豊騎手（8戦1勝）。13頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。主導権を握る形となり、平均ペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は勢いを失って9着に終わった。

3月24日、中3週で迎えた32戦目は、G2の日経賞（中山芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田豊騎手（9戦1勝）。10頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。先陣を切る恰好となり、非常に遅いペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、粘りを欠いて4着に沈んだ。

7歳（2002年）

6月23日、約15か月の休養明けで迎えた33戦目は、吉永護騎手を鞍上に迎えて、福島テレビオープン（福島芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての13番人気で大外16番ゲートからスタート。主導権を奪う恰好となり、些か速いペースで集団を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は一杯になって9着に終わった。

7月7日、中1週で迎えた34戦目は、ハンデG3の七夕賞（福島芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉永護騎手（1戦0勝）。14頭立ての13番人気で1番ゲートからスタート。先陣を切る形となり、ミドルペースでレースを進める。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを14番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く14着に終わった。

7月21日、中1週で迎えた35戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の函館記念（函館芝2000m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての16番人気で8番ゲートからスタート。主導権を握り、若干緩いペースで一団を牽引。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを12番手で通過。直線では切れる脚を使えず16着に終わった。

8月25日、中4週で迎えた36戦目は、田中剛騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の新潟記念（新潟芝2000m 外回り晴/良）に53kgの軽斤量で出走。15頭立ての13番人気で14番ゲートからスタート。端をきる恰好となり、かなりのスローペースで集団を牽引。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が鈍り15着に終わった。

8歳（2003年）

6月15日、約10か月の休養明けで迎えた37戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、G3のエプソムカップ（東京芝1800m 曇/稍重）に出走。18頭立ての18番人気で15番ゲートからスタート。ハナに立ち、少し速いペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切り、3着を確保した。

7月13日、中3週で迎えた38戦目は、大西直宏騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の七夕賞（福島芝2000m 曇/良）に出走。13頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。先陣を切る恰好となり、ミドルペースでレースを牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はスピードが落ちてしまい11着に敗れた。