タイキブライドル（1995年生、母サブミッション）

タイキブライドル（1995年4月1日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のスリルシヨー（当時12歳）と交配したサブミッションが7歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道広尾郡大樹町、生産者は（有）大樹ファーム。戦績は、中央平地31戦5勝2着4回。2000年のマイラーズカップ(G2)で2着に入った他、2000年の京王杯スプリングカップ(G2)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

大樹レーシングクラブにて総額2,200万円（22万×100口）で一口馬主が募集された。

伊藤正徳厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（1998年）

2月1日、デビュー戦は岡部幸雄騎手を鞍上に据えて、4歳新馬（東京ダート1600m 晴/良）に出走。馬体重は480kg。16頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では自慢の末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のザオーリュウシュンをクビ差振り切って初白星を挙げた。

3月8日、中4週で迎えた2戦目は、山本康志騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下のアルメリア賞（中京芝1700m 晴/良）に出走。芝レースへの出走及び長時間の輸送競馬は初となった。14頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

3月22日、中1週で迎えた3戦目は、4歳500万下（中山芝1600m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は岡部幸雄騎手（1戦1勝）。15頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では迫力十分の伸び脚で猛追したが、勝ったオースミモンスターをクビ差捉え切れず2着に甘んじた。

4月19日、中3週で迎えた4戦目は、4歳500万下（中山芝1600m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で岡部幸雄騎手（2戦1勝）。15頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではシャープな伸び脚で追い上げたが、抜け出したスギノエレガンスにクビ差届かず2着に甘んじた。

5月2日、中1週で迎えた5戦目は、4歳500万下（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で岡部幸雄騎手（3戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るエーピーグリードを目の覚めるような末脚で交わし去り、最後は2馬身の差をつけて2勝目を手に入れた。

5月16日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた6戦目は、3歳オープンのプリンシパルステークス（東京芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で岡部幸雄騎手（4戦2勝）。16頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では自慢の末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のダイワスペリアーに1馬身1/4の差をつけて制した。

6月7日、中2週で迎えた7戦目は、3歳G1の日本ダービー（東京優駿）（東京芝2400m 曇/稍重）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は5戦連続で岡部幸雄騎手（5戦3勝）。18頭立ての4番人気に推されて4番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では伸びを欠き11着に敗れた。

4歳（1999年）

2月14日、約8か月半の休み明けで馬体重を前走から34kg増やして迎えた8戦目は、G2の京都記念（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で岡部幸雄騎手（6戦3勝）。10頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では鋭い脚を使えず9着に敗れた。

3月21日、中4週で迎えた9戦目は、東風ステークス（中山芝1600m 外回り雨/不良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は7戦連続で岡部幸雄騎手（7戦3勝）。14頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では自慢の末脚を爆発させて先頭に立ち、最後は2着のレディボナンザに1馬身半の差をつけて勝利をモノにする

4月10日、中2週で迎えた10戦目は、G3のダービー卿チャレンジトロフィー（中山芝1600m 外回り小雨/良）に出走。鞍上は8戦連続で岡部幸雄騎手（8戦4勝）。14頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では卓出した伸び脚で急追したが、逃げるケイワンバイキングを差し切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

6月13日、中8週で迎えた11戦目は、G1の安田記念（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で岡部幸雄騎手（9戦4勝）。14頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず7着に終わった。

7月4日、中2週で迎えた12戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の函館記念（函館芝2000m 曇/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始8番手を追走。最後は脚色が鈍り15着に敗れた。

5歳（2000年）

3月5日、約8か月の休養明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた13戦目は、オーシャンステークス（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は岡部幸雄騎手（10戦4勝）。15頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では途轍もない末脚を爆発させて先頭に躍り出て、最後は2着のタマルファイターに1馬身3/4の差をつけて休み明け初戦を物にした。

4月2日、中3週で馬体重を前走から12kg絞って迎えた14戦目は、G3のダービー卿チャレンジトロフィー（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で岡部幸雄騎手（11戦5勝）。15頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線ではキレのいい末脚を発揮したが、3着に終わった。

4月15日、中1週で迎えた15戦目は、G2のマイラーズカップ（阪神芝1600m 雨/良）に出走。鞍上は3戦連続で岡部幸雄騎手（12戦5勝）。18頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では迫力満点の伸び脚で急追したが、抜け出したマイネルマックスに半馬身届かず2着に敗北した。

5月14日、中3週で迎えた16戦目は、G2の京王杯スプリングカップ（東京芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で岡部幸雄騎手（13戦5勝）。18頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では力強い脚運びでゴールまで走り切り、3着に入った。

10月1日、約4か月半の休養明けで迎えた17戦目は、郷原洋司騎手を鞍上に迎えて、G1のスプリンターズステークス（中山芝1200m 外回り曇/稍重）に出走。16頭立ての12番人気で3番ゲートからスタート。苛烈なペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では今一つ伸び切れず8着に終わった。

10月21日、中2週で迎えた18戦目は、G3の富士ステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で郷原洋司騎手（1戦0勝）。16頭立ての5番人気で15番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始4番手を追走。直線では最後まで息が続かず13着に敗れた。

11月19日、中3週で迎えた19戦目は、ハンデ戦でオープンのオーロカップ（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で郷原洋司騎手（2戦0勝）。17頭立ての7番人気で13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では全く伸びず12着に敗れた。

6歳（2001年）

5月13日、約6か月の休養明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた20戦目は、G2の京王杯スプリングカップ（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で郷原洋司騎手（3戦0勝）。18頭立ての13番人気で1番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では天稟の負けじ心を発揮してゴールまで力走し、4着に入り込んだ。

6月3日、中2週で迎えた21戦目は、G1の安田記念（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で郷原洋司騎手（4戦0勝）。18頭立ての13番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線では末脚にキレが無く7着に終わった。

10月20日、約4か月半の休み明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた22戦目は、G3の富士ステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で郷原洋司騎手（5戦0勝）。14頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では天稟の負けん性を発揮してゴールまで力走し、5着に入り込んだ。

11月11日、中2週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた23戦目は、ハンデ戦でオープンのオーロカップ（東京芝1400m 晴/重）に出走。鞍上は7戦連続で郷原洋司騎手（6戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では末脚に勢いがなく8着に敗れた。

11月25日、中1週で迎えた24戦目は、キャピタルステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で郷原洋司騎手（7戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

7歳（2002年）

1月5日、中5週で迎えた25戦目は、ハンデG3の京都金杯（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で郷原洋司騎手（8戦0勝）。15頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では脚を伸ばせず10着に敗れた。

1月14日、連闘で迎えた26戦目は、ニューイヤーステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は10戦連続で郷原洋司騎手（9戦0勝）。12頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで走り切り、3着に入り込んだ。

1月27日、中1週で迎えた27戦目は、G3の東京新聞杯（東京芝1600m 晴/不良）に出走。鞍上は11戦連続で郷原洋司騎手（10戦0勝）。12頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。最後は脚色が悪くなり9着に終わった。

7月28日、約6か月の休養明けで迎えた28戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、G3の関屋記念（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。14頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では見せ場を作れず7着に終わった。

8月25日、中3週で迎えた29戦目は、ハンデG3の新潟記念（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で北村宏司騎手（1戦0勝）。15頭立ての11番人気で12番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線ではスパッと切れる脚を使えず8着に終わった。

10月19日、中7週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた30戦目は、小野次郎騎手を鞍上に迎えて、G3の富士ステークス（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。15頭立ての11番人気で12番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を繰り出したが上位には届かず7着に終わった。

8歳（2003年）

3月23日、約5か月の休養明けで馬体重を前走から8kg戻して迎えた31戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、東風ステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。11頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位には届かず8着に終わった。