オースミモンスター（1995年生、母スワニー）

オースミモンスター（1995年4月30日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は栗毛。種牡馬のシャンハイ（当時6歳）と交配したスワニーが10歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道勇払郡早来町、生産者はマル善橋本牧場。戦績は、中央平地23戦3勝2着2回、地方10戦5勝2着2回。1998年のベンジャミンステークス(オープン)で3着に入った他、2000年のJTB賞(地方重賞)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

中尾正厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1997年）

7月19日、デビュー戦は常石勝義騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（小倉芝1200m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。馬体重は434kg。12頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず7着に敗れた。

8月2日、中1週で迎えた2戦目は、3歳新馬（小倉芝1000m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で常石勝義騎手（1戦0勝）。14頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では決め手に欠いて7着に敗れた。

8月16日、中1週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（小倉芝1200m 曇/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で常石勝義騎手（2戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では脚を伸ばせず7着に敗れた。

8月23日、連闘で迎えた4戦目は、3歳未勝利（小倉芝1000m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は4戦連続で常石勝義騎手（3戦0勝）。11頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では末脚に勢いがなく7着に敗れた。

8月31日、連闘で迎えた5戦目は、南井克巳騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（小倉ダート1000m 晴/良）に出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。11頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では長くいい末脚でゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

9月27日、中3週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた6戦目は、3歳未勝利（阪神ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で南井克巳騎手（1戦0勝）。9頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。果敢に端をきり、若干緩いペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では豪快な末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のノトフラッシュに1馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

10月19日、中2週で迎えた7戦目は、M.ロバーツ騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下のプラタナス賞（東京ダート1400m 晴/良）に出走。14頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではいいところがなく10着に敗れた。

3歳（1998年）

2月7日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた8戦目は、4歳500万下（京都ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は南井克巳騎手（2戦1勝）。16頭立ての7番人気で15番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では脚が残っておらず8着に敗れた。

2月15日、連闘で迎えた9戦目は、石橋守騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下（京都ダート1800m 晴/稍重）に出走。15頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では脚色がやや衰え、4着に終わった。

3月7日、中2週で迎えた10戦目は、4歳500万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で石橋守騎手（1戦0勝）。14頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では息の長い末脚を繰り出し、3着に入った。

3月22日、中1週で迎えた11戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下（中山芝1600m 外回り曇/稍重）に出走。15頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではぐんぐんと終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のタイキブライドルをクビ差振り切って勝利を手に入れた。

4月18日、中3週で迎えた12戦目は、3歳オープンのベンジャミンステークス（中山芝1800m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（1戦1勝）。11頭立ての4番人気で大外11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では脚勢がやや鈍り、3着に終わった。

5月16日、中3週で迎えた13戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンのプリンシパルステークス（東京芝2200m 晴/良）に出走。16頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では伸びが鈍く9着に敗れた。

5月31日、中1週で迎えた14戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、4歳900万下のホンコン・ジョッキークラブ・トロフィー（中京芝1800m 晴/良）に出走。11頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚色が鈍り9着に終わった。

9月12日、約3か月半の休み明けで迎えた15戦目は、4歳以上900万下の初風特別（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（2戦1勝）。10頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではしぶとさが光る走りを見せたが、抜け出したクロシェットノエルを捕まえ切れず、3/4馬身差の2着となった。

9月27日、中1週で迎えた16戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の外房特別（中山芝1600m 外回り雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（3戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るターフエリザベスを豪脚でハナ差だけ差し切って雨中の激闘を制した。

11月1日、中4週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた17戦目は、4歳以上1600万下の白秋ステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で蛯名正義騎手（4戦2勝）。10頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では余力が残っておらず9着に終わった。

11月8日、連闘で迎えた18戦目は、4歳以上1600万下の清水ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で蛯名正義騎手（5戦2勝）。17頭立ての10番人気で15番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり11着に終わった。

11月22日、中1週で迎えた19戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下のノベンバーステークス（東京芝1800m 曇/良）に出走。10頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚を伸ばせず5着に敗れた。

12月13日、中2週で迎えた20戦目は、武幸四郎騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の市川ステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。15頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。先手を取る形となり、スローペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では迫力十分の伸びを見せたが、ロードフェイスに交わされて1馬身1/4差の2着となった。

4歳（1999年）

11月27日、約11か月半の休み明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた21戦目は、4歳以上900万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武幸四郎騎手（1戦0勝）。12頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では伸びが劣勢になり6着に終わった。

12月11日、中1週で馬体重を前走から12kg絞って迎えた22戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の初霜特別（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（6戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では余力が残っておらず14着に敗れた。

12月19日、連闘で迎えた23戦目は、野元昭嘉騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下（阪神ダート1400m 曇/良）に出走。10頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では末脚にキレが無く6着に敗れた。

5歳（2000年）

4月11日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から26kg増やして迎えた24戦目は、桑野等騎手を鞍上に迎えて、フェニックス特別（金沢ダート1700m 晴/不良）に出走。9頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。他馬と併走しながらハナに立つ恰好となり、で馬群を引っ張る。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。直線に入ると、前で粘るアズマダイヤモンドを上がり0位の末脚でクビ差だけ差し切って久方ぶりに白星を挙げた。

4月23日、中1週で迎えた25戦目は、ペガサス特別（金沢ダート1900m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で桑野等騎手（1戦1勝）。9頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のアズマダイヤモンドに3馬身の差をつけて5勝目を手中に収めた。

5月7日、中1週で迎えた26戦目は、地方重賞のJTB賞（金沢ダート2000m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で桑野等騎手（2戦2勝）。11頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では一完歩ずつ前との差を詰めて先頭に立ち、最後は2着のカゼノヒリュウをハナ差振り切って6勝目を手に入れた。

6月4日、中3週で迎えた27戦目は、古性秀之騎手を鞍上に迎えて、ペガサス特別（金沢ダート1900m 晴/稍重）に出走。10頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るヒノデソシアルを上がり0位の末脚で半馬身差し切って破竹の4連勝を決めた。

6月18日、中1週で迎えた28戦目は、地方重賞の百万石賞（金沢ダート2300m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で古性秀之騎手（1戦1勝）。8頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、トラベラーに半馬身交わされて2着に敗北した。

7月2日、中1週で迎えた29戦目は、ペガサス特別（金沢ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で古性秀之騎手（2戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のトップマンに6馬身の差をつけて8勝目を手に入れた。

7月30日、中3週で迎えた30戦目は、地方重賞のスプリンターズカップ（金沢ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は桑野等騎手（3戦3勝）。11頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、4着に終わった。

6歳（2001年）

9月8日、約13か月半の休み明けで馬体重を前走から15kg減らして迎えた31戦目は、ペガサス特別（金沢ダート1900m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で桑野等騎手（4戦3勝）。11頭立ての3番人気で10番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、逃げるボナンザーローマンを捕まえ切れず、1馬身半差の2着となった。

12月29日、約3か月半の休み明けで迎えた32戦目は、ペガサス特別（金沢ダート1900m 晴/不良）に出走。鞍上は3戦連続で桑野等騎手（5戦3勝）。7頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始7番手を追走。直線では上がり0位の伸び脚を披露したが上位争いには絡めず6着に敗れた。

7歳（2002年）

4月14日、約3か月半の休養明けで迎えた33戦目は、地方重賞のスプリングカップ（金沢ダート1900m 晴/重）に出走。鞍上は4戦連続で桑野等騎手（6戦3勝）。12頭立ての9番人気で大外12番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線では上がり0位の末脚を見せたが上位には食い込めず11着に終わった。