ターフエリザベス（1994年生、母タケバンザイ）

ターフエリザベス（1994年3月12日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のアスワン（当時15歳）と交配したタケバンザイが12歳のときに産んだ5番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は（有）谷川牧場。戦績は、中央平地27戦4勝2着2回。主な勝ち鞍は1998年の福島中央テレビ杯(900万下ハンデ)。

経歴

デビュー前

ターファイトクラブにて総額2,000万円（40万×50口）で一口馬主が募集された。

黒坂洋基厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（1997年）

2月22日、デビュー戦は中舘英二騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の4歳新馬（中山ダート1200m 晴/良）に出走。馬体重は442kg。15頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。先頭に立つ形となり、極端なハイペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では豪脚を爆発させてあっさりと抜け出し、最後は2着のトキオクレバーに3馬身半の差をつけて初白星を挙げた。

3月22日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた2戦目は、牝馬限定の4歳500万下（中山芝1200m 外回り小雨/重）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は2戦連続で中舘英二騎手（1戦1勝）。13頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では見事な伸び脚で驀進したが、伸びてきたブランドキャリー決め手に屈してクビ差の2着となった。

4月6日、中1週で迎えた3戦目は、4歳500万下（中山ダート1200m 雨/不良）に出走。鞍上は3戦連続で中舘英二騎手（2戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。極端なハイペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く4着に敗れた。

5月24日、中6週で迎えた4戦目は、4歳500万下（東京芝1400m 雨/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で中舘英二騎手（3戦1勝）。18頭立ての5番人気で16番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで力闘したが、6着に終わった。

6月7日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた5戦目は、牝馬限定4歳500万下の桐花賞（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で中舘英二騎手（4戦1勝）。17頭立ての8番人気で14番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では賦性の敢闘精神でゴールまで頑張り、4着に入った。

7月5日、中3週で迎えた6戦目は、安田富男騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下のローズマリー賞（福島芝1200m 曇/良）に出走。15頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚が振るわず7着に敗れた。

4歳（1998年）

1月24日、約7か月の休み明けで馬体重を前走から30kg増やして迎えた7戦目は、牝馬限定の5歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は中舘英二騎手（5戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。先手を取り、息の入らないペースで一団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では最後まで息が続かず12着に敗れた。

2月14日、中2週で迎えた8戦目は、5歳以上500万下（東京ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で中舘英二騎手（6戦1勝）。14頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。凄まじいハイペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は垂れてしまい14着に終わった。

3月7日、中2週で迎えた9戦目は、5歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で中舘英二騎手（7戦1勝）。16頭立ての11番人気で9番ゲートからスタート。壮絶なハイペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり、馬場の外目を通りながら4コーナーを9番手で通過。最後は一杯になって15着に終わった。

3月21日、中1週で迎えた10戦目は、武藤善則騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の5歳以上500万下（中山ダート1200m 曇/良）に出走。15頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。激烈なハイペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後は脚色が悪くなり9着に敗れた。

4月4日、中1週で迎えた11戦目は、牝馬限定の5歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で武藤善則騎手（1戦0勝）。16頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。ハナに立つ形となり、厳しいペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の力で粘り続けて、最後は2着のプロエスに1馬身1/4の差をつけて2勝目を挙げた。

4月25日、中2週で迎えた12戦目は、5歳以上900万下（東京芝1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で武藤善則騎手（2戦1勝）。17頭立ての14番人気で15番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では余力が残っておらず11着に終わった。

5月17日、中2週で迎えた13戦目は、牝馬限定の5歳以上900万下の金峰山特別（東京芝1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で武藤善則騎手（3戦1勝）。11頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではあとひと押しが利かず、4着に終わった。

6月7日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた14戦目は、的場均騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の5歳以上900万下の湘南特別（東京芝1400m 曇/稍重）に出走。12頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで頑張り、3着に入った。

7月4日、中3週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた15戦目は、5歳以上900万下の栗子特別（福島芝1700m 曇/良）に出走。鞍上は中舘英二騎手（8戦1勝）。14頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では切れる脚を使えず10着に敗れた。

8月16日、中5週で馬体重を前走から20kg増やして迎えた16戦目は、4歳以上500万下の白山特別（新潟芝1400m 雨/重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は武藤善則騎手（4戦1勝）。15頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚勢がやや鈍り、3着に終わった。

9月5日、中2週で迎えた17戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（新潟芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武藤善則騎手（5戦1勝）。18頭立ての1番人気に推されて15番ゲートからスタート。敢然と先頭に立ち、ミドルペースでレースを引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では別次元の末脚を爆発させて先頭に躍り出て、最後は2着のカルミナブラーナに2馬身半の差をつけて制した。

9月27日、中2週で迎えた18戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の外房特別（中山芝1600m 外回り雨/重）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で武藤善則騎手（6戦2勝）。14頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。端に立つ形となり、やや遅いペースで馬群を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では印象的な伸び脚で猛進したが、オースミモンスターにハナ差交わされて2着に甘んじた。

10月18日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた19戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の福島中央テレビ杯（福島芝1200m 曇/不良）に出走。鞍上は4戦連続で武藤善則騎手（7戦2勝）。15頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。逃げる形となり、緩みのないペースでレースを牽引。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では勢いよく末脚を伸ばして、最後は2着のファインドレスに2馬身の差をつけて1着ゴールを果たした。

11月21日、中4週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた20戦目は、牝馬限定の4歳以上1600万下のユートピアステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で武藤善則騎手（8戦3勝）。15頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。端を奪う形となり、平均ペースで馬群を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は垂れてしまい13着に敗れた。

5歳（1999年）

2月13日、約3か月の間隔を開けて迎えた21戦目は、5歳以上1600万下のバレンタインステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で武藤善則騎手（9戦3勝）。14頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚色が衰えて13着に終わった。

3月14日、中3週で迎えた22戦目は、ハンデ戦で5歳以上1600万下のオーシャンステークス（中山芝1200m 外回り曇/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は7戦連続で武藤善則騎手（10戦3勝）。16頭立ての8番人気で12番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では最後まで息が続かず12着に敗れた。

4月24日、中5週で迎えた23戦目は、ハンデ戦で5歳以上1600万下の晩春ステークス（東京芝1600m 雨/不良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は8戦連続で武藤善則騎手（11戦3勝）。18頭立ての7番人気で12番ゲートからスタート。逃げる恰好となり、後続を2馬身以上離して、タフなペースでレースを牽引。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚色がやや衰え、5着に終わった。

5月22日、中3週で迎えた24戦目は、5歳以上1600万下のマラヤン・レーシング・アソシエーション・トロフィー（中京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で武藤善則騎手（12戦3勝）。10頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚勢が衰えて9着に終わった。

6歳（2000年）

1月6日、約7か月半の休養明けで馬体重を前走から24kg増やして迎えた25戦目は、小野次郎騎手を鞍上に迎えて、5歳以上1600万下のサンライズステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての15番人気で大外16番ゲートからスタート。逃げを打つ恰好となり、些か速いペースで集団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が衰えて10着に終わった。

1月22日、中1週で迎えた26戦目は、ハンデ戦で5歳以上1600万下の初富士ステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で小野次郎騎手（1戦0勝）。14頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。主導権を奪う形となり、平均ペースで馬群を牽引。しかし、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。最後は勢いを失って11着に終わった。

2月12日、中2週で迎えた27戦目は、5歳以上1600万下のバレンタインステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は武藤善則騎手（13戦3勝）。16頭立ての12番人気で1番ゲートからスタート。先手を取る恰好となり、些か速いペースで集団を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は脚を失くしてしまい14着に終わった。