ヤマニンパラダイス（1992年生、母Althea）

ヤマニンパラダイス（1992年4月25日）は、アメリカ合衆国で生まれ、日本で調教された競走馬、繁殖牝馬。1994年にJRA賞最優秀2歳牝馬を受賞した。毛色は鹿毛。種牡馬のDanzig（当時15歳）と交配したAltheaが12歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地17戦4勝2着1回。1994年の阪神3歳牝馬ステークス(牝G1)に勝利した他、1997年の京王杯スプリングカップ(G2)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

浅見国一厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1994年）

9月10日、デビュー戦は武豊騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（中京芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は452kg。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて10番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るサツキムスメを次元の違う末脚で交わし去り、最後は1馬身3/4の差をつけて初白星を挙げた。

10月30日、中6週で迎えた2戦目は、2歳オープンのいちょうステークス（東京芝1600m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦1勝）。8頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では鮮烈な末脚を弾けさせて先頭に躍り出て、最後は2着のタイガーチャンプに2馬身半の差をつけて2勝目を挙げた。

12月4日、中4週で迎えた3戦目は、牝馬限定2歳G1の阪神3歳牝馬ステークス（阪神芝1600m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で武豊騎手（2戦2勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて9番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では勢いよく末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のスターライトマリーを3/4馬身振り切ってG1初挑戦初制覇を達成した。

3歳（1995年）

6月4日、約6か月の休み明けで迎えた4戦目は、3歳G2のニュージーランドトロフィー4歳ステークス（東京芝1600m 曇/重）に出走。鞍上は4戦連続で武豊騎手（3戦3勝）。12頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず6着に敗れた。

4歳（1996年）

3月23日、約10か月の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた5戦目は、陽春ステークス（阪神芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で武豊騎手（4戦3勝）。14頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位争いには参加できず7着に敗れた。

4月28日、中4週で迎えた6戦目は、G3のシルクロードステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で武豊騎手（5戦3勝）。13頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで力走したが、4着に終わった。

5月11日、中1週で迎えた7戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、G2の京王杯スプリングカップ（東京芝1400m 晴/良）に出走。15頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では今一つ伸び切れず6着に敗れた。

6月9日、中3週で迎えた8戦目は、G1の安田記念（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（1戦0勝）。17頭立ての11番人気で14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではいい脚を見せられず8着に終わった。

6月23日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた9戦目は、牝馬限定G3のマーメイドステークス（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（6戦3勝）。14頭立ての2番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではやや伸びを欠き、5着に終わった。

7月7日、中1週で迎えた10戦目は、河内洋騎手を鞍上に迎えて、G1の宝塚記念（阪神芝2200m 曇/良）に出走。13頭立ての11番人気で大外13番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを8番手で通過。直線では余力が残っておらず13着に終わった。

12月8日、約5か月の休み明けで迎えた11戦目は、熊沢重文騎手を鞍上に迎えて、ポートアイランドステークス（阪神芝1600m 晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線に入ると、前で粘るマイティーフォースを自慢の末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて久方ぶりの実戦を制した。

5歳（1997年）

1月26日、中6週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた12戦目は、牝馬限定G3の京都牝馬特別（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で熊沢重文騎手（1戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では上々の伸びを見せたが、抜け出したエイシンバーリンにクビ差届かず2着に甘んじた。

3月2日、中4週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた13戦目は、G2のマイラーズカップ（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で熊沢重文騎手（2戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では強靭な末脚を繰り出したが、3着に終わった。

3月29日、中3週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた14戦目は、ハンデG3の阪急杯（阪神芝1200m 雨/重）に出走。鞍上は4戦連続で熊沢重文騎手（3戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では鋭い脚を使えず13着に敗れた。

4月20日、中2週で迎えた15戦目は、石橋守騎手を鞍上に迎えて、G3のシルクロードステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で15番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始6番手を追走。直線ではジリジリとしか伸びず6着に敗れた。

5月10日、中2週で迎えた16戦目は、的場均騎手を鞍上に迎えて、G2の京王杯スプリングカップ（東京芝1400m 晴/良）に出走。16頭立ての7番人気で15番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張り、3着に入った。

6月8日、中3週で迎えた17戦目は、G1の安田記念（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は熊沢重文騎手（4戦1勝）。18頭立ての9番人気で12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では伸びあぐねて12着に敗れた。