エプソムヴァーチュ（2006年生、母エアメールスキー）

エプソムヴァーチュ（2006年2月27日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋美徳。誰からも愛され美徳ある駿馬に」。毛色は鹿毛。種牡馬のキッケンクリス（当時6歳）と交配したエアメールスキーが16歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は大道秀男。戦績は、中央平地2戦0勝、地方18戦6勝2着4回。主な勝ち鞍は2010年のサルスベリ特別(一般C1)。

経歴

デビュー前

1歳のとき、大道秀男から「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場されたが主取りとなった。同年、大道秀男から「北海道オータムセールサラブレッド1歳」に上場され、エプソム愛馬会によって210万円で落札された。

エプソム愛馬会にて総額945万円（4.73万×200口）で一口馬主が募集された。

平井雄二厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2008年）

9月28日、デビュー戦は千葉直人騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（中山芝1800m 曇/良）に51kgの軽斤量で出走。馬体重は478kg。14頭立ての14番人気で10番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを14番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず14着に終わった。

3歳（2009年）

9月27日、約12か月の休養明けで馬体重を前走から22kg増やして迎えた2戦目は、丸田恭介騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。13頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線では今一つ伸び切れず11着に終わった。

11月2日、中4週で馬体重を前走から16kg絞って迎えた3戦目は、丹羽克輝騎手を鞍上に迎えて、祝☆JBC前夜&古屋結婚記念☆（名古屋ダート1400m 晴/稍重）に出走。10頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。ハナを奪い、で一団を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では脚が残っておらず4着に敗れた。

12月7日、中4週で迎えた4戦目は、一般C27（名古屋ダート800m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で丹羽克輝騎手（1戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では根気強くタフに走り抜いたが、勝ったユウラッセラーに詰め切れず、3馬身差の2着に敗北した。

12月22日、中1週で馬体重を前走から13kg増やして迎えた5戦目は、一般C23（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で丹羽克輝騎手（2戦0勝）。9頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

12月31日、連闘で迎えた6戦目は、岡部誠騎手を鞍上に迎えて、水無月かれんさん賞（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。9頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず4着に敗れた。

4歳（2010年）

1月11日、中1週で迎えた7戦目は、啓・理恵新婚生活ゲートイン記念（名古屋ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は丹羽克輝騎手（3戦0勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では一歩一歩確実に末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のサンマルリーフに1馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

1月27日、中1週で迎えた8戦目は、一般C14（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で丹羽克輝騎手（4戦1勝）。10頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では目を引く伸び脚で猛追したが、勝ったセトノペガサスに詰め切れず、5馬身差の2着となった。

2月2日、連闘で迎えた9戦目は、一般C19（名古屋ダート800m 曇/不良）に出走。鞍上は3戦連続で丹羽克輝騎手（5戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るホウライスクワートを次元の違う末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて単勝一倍台の評価に応えた。

5月19日、約3か月半の休み明けで迎えた10戦目は、一般C13（名古屋ダート1300m 雨/重）に出走。鞍上は4戦連続で丹羽克輝騎手（6戦2勝）。9頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではピリッとした末脚を使えず5着に敗れた。

6月14日、中3週で迎えた11戦目は、一般C13（名古屋ダート1300m 曇/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で丹羽克輝騎手（7戦2勝）。10頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではしぶとく脚を伸ばしたが、伸びてきたホウライエンパイヤ決め手に屈して3/4馬身差の2着となった。

6月29日、中1週で迎えた12戦目は、一般C12（名古屋ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で丹羽克輝騎手（8戦2勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るマサゴールドを次元の違う末脚で交わし去り、最後は2馬身の差をつけて断然の支持に応えた。

7月16日、中1週で迎えた13戦目は、あさがお特別（名古屋ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は7戦連続で丹羽克輝騎手（9戦3勝）。12頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では伸びあぐねて9着に終わった。

7月28日、中1週で迎えた14戦目は、一般C10（名古屋ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は8戦連続で丹羽克輝騎手（10戦3勝）。10頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では速い脚を使えず4着に敗れた。

8月11日、中1週で迎えた15戦目は、一般C10（名古屋ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は9戦連続で丹羽克輝騎手（11戦3勝）。9頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。逃げを打つ形となり、で馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のスリーダイナモに6馬身の差をつけて4勝目を手にした。

8月27日、中1週で迎えた16戦目は、サルスベリ特別（名古屋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は10戦連続で丹羽克輝騎手（12戦4勝）。10頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では鮮烈な末脚を弾けさせて先頭に立ち、最後は2着のピサノハーレーをハナ差振り切って勝利を手に入れた。

9月17日、中2週で迎えた17戦目は、彼岸花特別（名古屋ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は11戦連続で丹羽克輝騎手（13戦5勝）。10頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始5番手を追走。直線では長くいい脚を使ってゴールまで頑張り、3着に入り込んだ。

10月1日、中1週で迎えた18戦目は、一般C5（名古屋ダート1300m 晴/稍重）に出走。鞍上は12戦連続で丹羽克輝騎手（14戦5勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。端に立ち、で一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ前との差を詰めて、最後は2着のツルマルミライをアタマ差振り切って圧倒的人気に応えた。

10月8日、連闘で迎えた19戦目は、一般C3（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は13戦連続で丹羽克輝騎手（15戦6勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではビュッとキレる脚で猛進したが、伸びてきたピサノハーレー決め手に屈してハナ差の2着に甘んじた。

11月12日、中4週で迎えた20戦目は、一般C4（笠松ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は14戦連続で丹羽克輝騎手（16戦6勝）。9頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。