ドウデュース（2019年生、母ダストアンドダイヤモンズ）

ドウデュース（2019年5月7日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「する+テニス用語(勝利目前の意味)」。毛色は鹿毛。種牡馬のハーツクライ（当時18歳）と交配したダストアンドダイヤモンズが12歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。2023年の有馬記念(G1)に勝利した他、2024年の天皇賞（秋）(G1)を制するなど、G1級競走4勝を含む重賞5勝を挙げた。

経歴

デビュー前

友道康夫厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2021年）

9月5日、デビュー戦は武豊騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（小倉芝1800m 曇/良）に出走。馬体重は494kg。13頭立ての1番人気に推されて大外13番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のガイアフォースをクビ差振り切って初勝利を挙げた。

10月23日、中6週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた2戦目は、2歳オープンのアイビーステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦1勝）。8頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では自慢の末脚を弾けさせて先頭に立ち、最後は2着のグランシエロをクビ差振り切って2勝目をゲットした。

12月19日、中7週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた3戦目は、2歳G1の朝日杯フューチュリティステークス（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で武豊騎手（2戦2勝）。15頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではグングンと末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のセリフォスを半馬身振り切って2歳マイル王の称号を勝ち取った。

3歳（2022年）

3月6日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から8kg戻して迎えた4戦目は、3歳G2の弥生賞（中山芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で武豊騎手（3戦3勝）。11頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では持ち前の粘り強さでしぶとく脚を伸ばしたが、抜け出したアスクビクターモアにクビ差届かず2着に甘んじた。

4月17日、中5週で迎えた5戦目は、3歳G1の皐月賞（中山芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で武豊騎手（4戦3勝）。18頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では切れ味抜群の末脚を発揮したが、3着に終わった。

5月29日、中5週で迎えた6戦目は、3歳G1の日本ダービー（東京優駿）（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で武豊騎手（5戦3勝）。18頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のイクイノックスをクビ差振り切って世代最強の称号を勝ち取った。

9月11日、3歳G2のニエル賞（フランス・ロンシャン芝2400m）に出走。鞍上は7戦連続で武豊騎手（6戦4勝）。7頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。4着に敗れた。

10月2日、G1の凱旋門賞（フランス・ロンシャン芝2400m）に出走。鞍上は8戦連続で武豊騎手（7戦4勝）。20頭立ての19番人気で3番ゲートからスタート。19着に終わった。

4歳（2023年）

2月12日、約4か月半の休養明けで迎えた9戦目は、G2の京都記念（阪神芝2200m 晴/良）に58kgの斤量を背負って出走。鞍上は9戦連続で武豊騎手（8戦4勝）。13頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のマテンロウレオに3馬身半の差をつけて3つ目の重賞タイトルをゲットした。

10月29日、約8か月半の休み明けで迎えた10戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、G1の天皇賞（秋）（東京芝2000m 晴/良）に出走。11頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では末脚に勢いがなく7着に敗れた。

11月26日、中3週で迎えた11戦目は、G1のジャパンカップ（東京芝2400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で戸崎圭太騎手（1戦0勝）。18頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では瞬発力に富んだ末脚を繰り出したが、4着に終わった。

12月24日、中3週で迎えた12戦目は、G1の有馬記念（中山芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（9戦5勝）。16頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線では驚異的な末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のスターズオンアースを半馬身振り切ってグランプリホースの称号を獲得した。

5歳（2024年）

3月30日、G1のドバイターフ（アラブ首長国連邦・メイダン芝1800m）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（10戦6勝）。16頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。5着に終わった。

6月23日、約3か月の間隔を開けて迎えた14戦目は、G1の宝塚記念（京都芝2200m 外回り曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で武豊騎手（11戦6勝）。13頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では上がり3位の伸び脚を披露したが上位争いには加われず6着に敗れた。

10月27日、約4か月の休養明けで迎えた15戦目は、G1の天皇賞(秋)（東京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で武豊騎手（12戦6勝）。15頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて前にいた12頭をごぼう抜きし、最後は2着のタスティエーラに1馬身1/4の差をつけてG1・4勝目を挙げた。