ハンソデバンド（2007年生、母クラウンアスリート）

ハンソデバンド（2007年2月13日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「真冬でも半袖ユニホームを着用するサッカー選手名」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のマンハッタンカフェ（当時9歳）と交配したクラウンアスリートが8歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道苫小牧市、生産者は藤澤昭勝。戦績は、中央平地9戦3勝2着2回。2010年の共同通信杯(G3)に勝利した他、2010年のジュニアカップ(オープン)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

尾形充弘厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2009年）

10月11日、デビュー戦は武豊騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京芝1800m 晴/良）に出走。馬体重は472kg。13頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線ではビュッと切れる脚で猛追したが、勝ったミッションモードに詰め切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

11月1日、中2週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦0勝）。9頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち前のタフネスで最後まで脚を伸ばしたが、伸びてきたイチブン決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

11月21日、中2週で迎えた3戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（東京芝1600m 晴/良）に出走。18頭立ての圧倒的1番人気に推されて16番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、馬場の外目を回って3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では豪快に終いの脚を伸ばして先頭に躍り出て、最後は2着のコスモクロッシングに1馬身3/4の差をつけて初白星を挙げた。

3歳（2010年）

1月5日、中5週で迎えた4戦目は、3歳オープンのジュニアカップ（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で内田博幸騎手（1戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線に入ると、前で粘るバトルシュリイマンを半馬身差し切って2勝目をつかんだ。

2月7日、中4週で迎えた5戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、3歳G3の共同通信杯（東京芝1800m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。13頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではグングンと末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のダノンシャンティをハナ差振り切って重賞初挑戦初制覇を達成した。

4月18日、中9週で迎えた6戦目は、3歳G1の皐月賞（中山芝2000m 晴/稍重）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（1戦1勝）。18頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後はバテてしまい18着に敗れた。

5月30日、中5週で迎えた7戦目は、3歳G1の日本ダービー（東京優駿）（東京芝2400m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で蛯名正義騎手（2戦1勝）。17頭立ての13番人気で11番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを16番手で通過。直線では決め手が足りず16着に終わった。

4歳（2011年）

6月12日、約12か月半の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた8戦目は、N.ピンナ騎手を鞍上に迎えて、G3のエプソムカップ（東京芝1800m 曇/良）に出走。18頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。最後は力尽きて18着に敗れた。

7月2日、中2週で迎えた9戦目は、的場勇人騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの大沼ステークス（函館ダート1700m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。13頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では末脚が振るわず12着に終わった。