ディーエスサンダー（1999年生、母アフターディナー）

ディーエスサンダー（1999年6月8日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のタヤスツヨシ（当時7歳）と交配したアフターディナーが10歳のときに産んだ5番仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は（有）川上牧場。戦績は、中央平地18戦3勝2着4回、地方5戦2勝2着1回。2003年の東海ステークス(G2)で3着に入った他、2003年のブリーダーズゴールドカップ(G2)で2着に入る活躍をした。その他にも重賞1勝を挙げた。

経歴

デビュー前

手島健児厩舎（北海道）へ入厩。

2歳（2001年）

6月20日、デビュー戦は米川昇騎手を鞍上に据えて、2歳戦のフレッシュチャレンジ（旭川ダート1000m 曇/稍重）に出走。馬体重は488kg。8頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。最後は、2着のサンライナーに1馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

7月10日、中2週で迎えた2戦目は、2歳オープンのふかがわワイン特別（旭川ダート1500m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で米川昇騎手（1戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。4着に敗れた。

8月25日、中6週で迎えた3戦目は、2歳500万下（札幌芝1200m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は3戦連続で米川昇騎手（2戦1勝）。13頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位争いには絡めず9着に敗れた。

3歳（2002年）

2月10日、約5か月半の休み明けで迎えた4戦目は、勝浦正樹騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（東京ダート1600m 曇/良）に出走。16頭立ての13番人気で6番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったインターコウキに詰め切れず、5馬身差の2着となった。

2月23日、中1週で迎えた5戦目は、3歳500万下の水仙賞（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で勝浦正樹騎手（1戦0勝）。16頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。最後は失速してしまい10着に終わった。

3月16日、中2週で迎えた6戦目は、3歳500万下（中山ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で勝浦正樹騎手（2戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では矢のような伸び脚で急追したが、抜け出したギャロップサンダーを捕まえ切れず、ハナ差の2着に甘んじた。

3月31日、中1週で迎えた7戦目は、3歳オープンの伏竜ステークス（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で勝浦正樹騎手（3戦0勝）。9頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線では鮮やかな末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のカイトヒルウインドを半馬身振り切って勝利を手に入れた。

4月27日、中3週で迎えた8戦目は、3歳G2の青葉賞（東京芝2400m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は5戦連続で勝浦正樹騎手（4戦1勝）。18頭立ての11番人気で1番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では今一つ伸び切れず7着に終わった。

6月1日、中4週で迎えた9戦目は、3歳G3のユニコーンステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で勝浦正樹騎手（5戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では息の長い末脚を披露したが、3着に終わった。

12月15日、約6か月半の休み明けで迎えた10戦目は、3歳以上1600万下の元町ステークス（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は7戦連続で勝浦正樹騎手（6戦1勝）。16頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを9番手で通過。直線ではキレのある末脚を披露したが、5着に終わった。

4歳（2003年）

1月5日、中2週で迎えた11戦目は、佐藤哲三騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の雅ステークス（京都ダート1800m 晴/不良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では卓出した伸び脚で猛追したが、抜け出したクロノスシチーを捕まえ切れず、3/4馬身差の2着に敗北した。

1月25日、中2週で迎えた12戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下のアレキサンドライトステークス（中山ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は勝浦正樹騎手（7戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では豪脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のサンライズキングを3/4馬身振り切って3勝目を挙げた。

2月23日、中3週で迎えた13戦目は、G1のフェブラリーステークス（中山ダート1800m 曇/稍重）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で勝浦正樹騎手（8戦2勝）。16頭立ての13番人気で13番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを11番手で通過。直線ではいい脚を見せられず12着に終わった。

3月30日、中4週で迎えた14戦目は、ハンデG3のマーチステークス（中山ダート1800m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で勝浦正樹騎手（9戦2勝）。16頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを6番手で通過。直線では息の長い末脚を披露したが、5着に終わった。

4月27日、中3週で迎えた15戦目は、G3のアンタレスステークス（京都ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で勝浦正樹騎手（10戦2勝）。16頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では電光石火の末脚を発揮し、3着に入り込んだ。

5月25日、中3週で迎えた16戦目は、G2の東海ステークス（中京ダート2300m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で勝浦正樹騎手（11戦2勝）。15頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では豪快な末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のゴールドプルーフをアタマ差振り切って1位に入線したが、その後3着に降着となった。

6月14日、中2週で迎えた17戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのブリリアントステークス（東京ダート2100m 曇/良）に出走。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では驚異的な末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のシロキタゴッドランを半馬身振り切って断トツの支持に応えた。

7月21日、中4週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた18戦目は、G3のマーキュリーカップ（盛岡ダート2000m 小雨/不良）に出走。鞍上は勝浦正樹騎手（12戦2勝）。14頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のビワシンセイキに1馬身半の差をつけて待望の重賞初制覇を果たした。

8月14日、中2週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた19戦目は、G2のブリーダーズゴールドカップ（旭川ダート2300m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で勝浦正樹騎手（13戦3勝）。11頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。最後は、勝ったイングランディーレから3馬身差の2着に敗北した。

10月18日、中8週で迎えた20戦目は、エニフステークス（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で勝浦正樹騎手（14戦3勝）。15頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では目覚ましい伸び脚で猛追したが、抜け出したホーマンベルウィンにクビ差届かず2着に甘んじた。

11月1日、中1週で迎えた21戦目は、江田照男騎手を鞍上に迎えて、G3の武蔵野ステークス（東京ダート1600m 曇/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では脚が残っておらず6着に敗れた。

11月29日、中3週で迎えた22戦目は、G1のジャパンカップダート（東京ダート2100m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で江田照男騎手（1戦0勝）。16頭立ての12番人気で13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを8番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで力闘し、5着に入り込んだ。

5歳（2004年）

2月4日、中9週で迎えた23戦目は、G1の川崎記念（川崎ダート2100m 晴/重）に出走。鞍上は勝浦正樹騎手（15戦3勝）。11頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。競走中止となった。