グリーンソニック（1997年生、母ファンシーブライド）

グリーンソニック（1997年5月18日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のサクラユタカオー（当時15歳）と交配したファンシーブライドが11歳のときに産んだ5番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は寺越政幸。戦績は、中央平地22戦5勝2着4回。主な勝ち鞍は2002年の秩父特別(1000万下ハンデ)。

経歴

デビュー前

グリーンファーム愛馬会にて総額3,000万円（7.5万×400口）で一口馬主が募集された。

鈴木勝美厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2000年）

3月5日、デビュー戦は土谷智紀騎手を鞍上に据えて、4歳新馬（中山ダート1800m 曇/稍重）に出走。馬体重は518kg。8頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では見せ場なく5着に敗れた。

4月9日、中4週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた2戦目は、4歳未勝利（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は2戦連続で土谷智紀騎手（1戦0勝）。17頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では脚が上がってしまい12着に敗れた。

5月14日、中4週で迎えた3戦目は、4歳未勝利（東京ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で土谷智紀騎手（2戦0勝）。11頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では余力が残っておらず8着に終わった。

6月4日、中2週で迎えた4戦目は、4歳未勝利（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で土谷智紀騎手（3戦0勝）。16頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では力強い脚運びでゴールまで走り切り、4着を確保した。

6月24日、中2週で迎えた5戦目は、4歳未勝利（東京ダート1600m 雨/不良）に出走。鞍上は5戦連続で土谷智紀騎手（4戦0勝）。16頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では余力が残っておらず15着に敗れた。

9月24日、約3か月の休み明けで迎えた6戦目は、4歳未勝利（札幌ダート1700m 小雨/良）に出走。鞍上は6戦連続で土谷智紀騎手（5戦0勝）。13頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを13番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい13着に敗れた。

10月14日、中2週で迎えた7戦目は、4歳未勝利（福島ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で土谷智紀騎手（6戦0勝）。13頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。先手を奪う形となり、やや厳しいペースで馬群を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に沈み5着に沈んだ。

10月22日、連闘で迎えた8戦目は、4歳未勝利（福島芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で土谷智紀騎手（7戦0勝）。16頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。主導権を握り、若干緩いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではしっかりと末脚を伸ばして、最後は2着のホッカイフェイロンをクビ差振り切って待望の初勝利を挙げた。

11月4日、中1週で迎えた9戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の奥只見特別（福島芝2000m 晴/良）に出走。10頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。敢然と先頭に立ち、後続を2馬身以上離して、落ち着いたペースでレースを引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一寸刻みに前との差を詰めて、最後は2着のスターアスリートをアタマ差振り切って制した。

4歳（2001年）

7月21日、約8か月半の休み明けで馬体重を前走から22kg増やして迎えた10戦目は、菊沢隆徳騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の湯浜特別（函館芝2000m 晴/良）に出走。13頭立ての9番人気で大外13番ゲートからスタート。先頭に立つ形となり、緩やかなペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では目を引く伸びを見せたが、マチカネベニツバキにハナ差交わされて2着となった。

8月18日、中3週で迎えた11戦目は、3歳以上500万下（札幌芝2600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で菊沢隆徳騎手（1戦0勝）。14頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。主導権を奪う形となり、超スローペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に沈み6着に沈んだ。

9月9日、中2週で迎えた12戦目は、3歳以上500万下（札幌芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は中舘英二騎手（1戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。ハナを奪う形となり、平均ペースで馬群を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前のタフさで最後まで敢闘したが、ソーウンセンプーに3/4馬身交わされて2着に敗北した。

9月23日、中1週で迎えた13戦目は、3歳以上500万下の恵庭岳特別（札幌芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で中舘英二騎手（2戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。ハナに立つ恰好となり、やや遅いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では根気強くタフに走り抜いたが、ソーウンセンプーにクビ差交わされて2着に甘んじた。

10月28日、中4週で迎えた14戦目は、3歳以上500万下の霊山特別（福島芝2000m 雨/良）に出走。鞍上は3戦連続で中舘英二騎手（3戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。先陣を切る恰好となり、落ち着いたペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では凄まじい末脚を炸裂させて、最後は2着のタヤスエタニティに1馬身半の差をつけて人気に違わぬ実力を証明した。

11月25日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた15戦目は、江田照男騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下のオリエンタル賞（東京芝2000m 晴/良）に出走。18頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。果敢に端を奪い、緩やかなペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではスパッと切れる脚で猛進したが、ウインシュナイトに半馬身交わされて2着に敗北した。

12月15日、中2週で迎えた16戦目は、3歳以上1000万下の鳴海特別（中京芝2000m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は中舘英二騎手（4戦2勝）。16頭立ての2番人気に推されて14番ゲートからスタート。端をきる恰好となり、少し緩いペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではきっちりと末脚を伸ばして、最後は2着のエプソムソルジャーをアタマ差振り切って4勝目を獲得した。

5歳（2002年）

4月20日、約4か月の休み明けで迎えた17戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の秩父特別（東京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は江田照男騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。先手を奪い、リードを2馬身以上キープして、遅いペースで一団を牽引。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では生得の持続力で渋太く粘り続けて、最後は2着のファイブソルジャーをアタマ差振り切って久方ぶりの実戦をモノにした。

5月12日、中2週で迎えた18戦目は、鈴来直人騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の新潟大賞典（新潟芝2000m 外回り曇/稍重）に53kgの軽斤量で出走。重賞競走への出走は初となった。15頭立ての8番人気で12番ゲートからスタート。主導権を握る形となり、スローペースで馬群を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は勢いを失って14着に敗れた。

6月2日、中2週で迎えた19戦目は、ハンデG3の愛知杯（中京芝2000m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は中舘英二騎手（5戦3勝）。12頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。端に立つ恰好となり、後続との差を2馬身以上確保して、平均的なペースで集団を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は一杯になって10着に敗れた。

12月7日、約6か月半の休養明けで迎えた20戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、G3の中日新聞杯（中京芝1800m 小雨/良）に出走。14頭立ての14番人気で15番ゲートからスタート。主導権を奪う恰好となり、ユッタリとしたペースで集団を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は一杯になって14着に終わった。

6歳（2003年）

1月12日、中4週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた21戦目は、4歳以上1600万下の迎春ステークス（中山芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は中舘英二騎手（6戦3勝）。14頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では余力が残っておらず12着に終わった。

1月26日、中1週で馬体重を前走から18kg絞って迎えた22戦目は、横山賀一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の関門橋ステークス（小倉芝2000m 雨/重）に出走。13頭立ての10番人気で11番ゲートからスタート。前に出て、落ち着いたペースでレースを引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、粘りを欠いて5着に敗れた。