ジャイロボール（2001年生、母マイティスマイル）

ジャイロボール（2001年3月7日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「回転ボール」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のアジュディケーティング（当時14歳）と交配したマイティスマイルが11歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道三石郡三石町、生産者は（有）大塚牧場。戦績は、中央平地2戦0勝2着1回、地方15戦8勝2着3回。主な勝ち鞍は2005年のトルマリン特別(一般B2二以下ハンデ)。

経歴

デビュー前

小西一男厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2003年）

11月8日、デビュー戦は吉田豊騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京ダート1400m 晴/稍重）に出走。馬体重は490kg。16頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では稲妻のようなを繰り出し、4着に入った。

3歳（2004年）

3月27日、約4か月半の休み明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた2戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中山ダート1800m 晴/重）に出走。11頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったアポロゼロスに詰め切れず、3馬身差の2着となった。

4歳（2005年）

2月11日、約10か月半の休み明けで馬体重を前走からさらに18kg増やして迎えた3戦目は、張田京騎手を鞍上に迎えて、一般C2十（川崎ダート1400m 晴/良）に出走。10頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では強烈な末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のオーペルマに1馬身半の差をつけて初白星を挙げた。

2月21日、中0週で迎えた4戦目は、一般C2二アイ（船橋ダート1500m 晴/不良）に出走。鞍上は2戦連続で張田京騎手（1戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のホクリョーエンゼルに4馬身の差をつけて2勝目を挙げた。

3月14日、中2週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた5戦目は、一般C2二（船橋ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で張田京騎手（2戦2勝）。13頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて、最後は2着のワタヤビクトリーに4馬身の差をつけて1着ゴールを果たした。

4月22日、中5週で迎えた6戦目は、一般C1四（船橋ダート1500m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で張田京騎手（3戦3勝）。9頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線に入ると、前で粘るシネマラインを次元の違う末脚で交わし去り、最後は1馬身の差をつけて破竹の4連勝を決めた。

5月6日、中1週で迎えた7戦目は、一般C1二（船橋ダート1600m 小雨/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で張田京騎手（4戦4勝）。11頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では凄まじい末脚を弾けさせて楽々と抜け出し、最後は2着のダイナマイトスキーに3馬身の差をつけて怒涛の5連勝を決めた。

6月3日、中3週で迎えた8戦目は、初夏特別（船橋ダート1600m 曇/不良）に出走。鞍上は6戦連続で張田京騎手（5戦5勝）。11頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では鮮やかな末脚を炸裂させて、最後は2着のシャトルフォンテンを半馬身振り切って獅子奮迅の6連勝を決めた。

7月25日、中6週で迎えた9戦目は、犬吠埼特別（船橋ダート1700m 曇/稍重）に出走。鞍上は7戦連続で張田京騎手（6戦6勝）。12頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では一歩一歩確実に末脚を伸ばして、最後は2着のスバルタイヨーに2馬身の差をつけて圧巻の7連勝を決めた。

10月27日、約3か月の休み明けで迎えた10戦目は、ハンデ戦のトルマリン特別（船橋ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は8戦連続で張田京騎手（7戦7勝）。10頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線に入ると、前で粘るパワープリンセスを豪快な末脚で3/4馬身差し切って貫禄の8連勝を決めた。

11月24日、中3週で迎えた11戦目は、フェイスフルハルター特別（船橋ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で張田京騎手（8戦8勝）。11頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では逸出した伸び脚で急追したが、勝ったベルモントギルダーに詰め切れず、2馬身差の2着に敗北した。

12月15日、中2週で迎えた12戦目は、フェイスフルブーツ特別（船橋ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は10戦連続で張田京騎手（9戦8勝）。13頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では迫力満点の伸び脚で急追したが、勝ったロトスプレンダーに詰め切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

5歳（2006年）

1月10日、中3週で迎えた13戦目は、白富士盃（船橋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は11戦連続で張田京騎手（10戦8勝）。13頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く5着に敗れた。

2月15日、中4週で迎えた14戦目は、フレンドリーステッキ特別（船橋ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は12戦連続で張田京騎手（11戦8勝）。12頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線では脚が残っておらず7着に敗れた。

5月12日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から16kg増やして迎えた15戦目は、カシオペア賞（大井ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は13戦連続で張田京騎手（12戦8勝）。14頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後はガス欠状態になり13着に敗れた。

5月29日、中1週で迎えた16戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、一般B2三（浦和ダート1400m 晴/稍重）に出走。7頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。端に立つ恰好となり、ユッタリとしたペースで集団を牽引。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。直線ではスパッと切れる脚を見せたが、ピアチェモルトに3/4馬身交わされて2着に敗北した。

6月19日、中2週で迎えた17戦目は、ハンデ戦の麻綿原特別（船橋ダート1700m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で戸崎圭太騎手（1戦0勝）。9頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。競走中止となった。