タイキチャペル（2000年生、母タイキハニー）

タイキチャペル（2000年4月14日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「冠名＋礼拝堂」。毛色は青鹿毛。種牡馬のフジキセキ（当時8歳）と交配したタイキハニーが7歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道広尾郡大樹町、生産者は（有）大樹ファーム。戦績は、中央平地11戦1勝、地方17戦6勝。2003年のアネモネステークス(オープン牝)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

大樹レーシングクラブにて総額1,800万円（4.5万×400口）で一口馬主が募集された。

藤沢則雄厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2003年）

1月19日、デビュー戦は佐藤哲三騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（小倉芝1200m 小雨/良）に出走。馬体重は404kg。16頭立ての7番人気で12番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線ではキレのある末脚を繰り出し、3着に入った。

2月1日、中1週で迎えた2戦目は、牝馬限定の3歳新馬（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で佐藤哲三騎手（1戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では鬼脚を爆発させてあっさりと抜け出し、最後は2着のサークルスズカに5馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

2月22日、中2週で迎えた3戦目は、牝馬限定3歳G3のクイーンカップ（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で佐藤哲三騎手（2戦1勝）。16頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線では全く伸びず6着に敗れた。

3月15日、中2週で迎えた4戦目は、武幸四郎騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳オープンのアネモネステークス（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。16頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では天稟の闘志でゴールまで力走し、3着に入った。

4月5日、中2週で迎えた5戦目は、大西直宏騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下の雪うさぎ賞（福島芝1200m 雨/稍重）に出走。16頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。激烈なハイペースでレースが進む中、馬場の外目を回って6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では見せ場を作れず10着に敗れた。

11月22日、約7か月半の休養明けで迎えた6戦目は、3歳以上500万下（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は佐藤哲三騎手（3戦1勝）。18頭立ての7番人気で17番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後は減速してしまい18着に敗れた。

12月27日、中4週で迎えた7戦目は、吉田稔騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の清洲特別（中京芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では末脚がパッとせず10着に敗れた。

4歳（2004年）

7月4日、約6か月半の休養明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた8戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（阪神芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は佐藤哲三騎手（4戦1勝）。16頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず10着に敗れた。

8月22日、中6週で迎えた9戦目は、3歳以上500万下の門司特別（小倉芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で佐藤哲三騎手（5戦1勝）。12頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。最後は垂れてしまい12着に終わった。

9月4日、中1週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた10戦目は、柴原央明騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（小倉芝1800m 曇/良）に出走。16頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。先手を奪う恰好となり、ユッタリとしたペースで集団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚を失くしてしまい11着に終わった。

5歳（2005年）

3月12日、約6か月半の休み明けで馬体重を前走から24kg絞って迎えた11戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中京芝1800m 曇/稍重）に出走。16頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。最後は脚が止まってしまい16着に終わった。

6月26日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から27kg戻して迎えた12戦目は、赤岡修次騎手を鞍上に迎えて、一般F11（高知ダート1300m 晴/重）に出走。ダート戦への出走は初となった。7頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。先陣を切る恰好となり、でレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のゲンパチザパンチに7馬身の差をつけて久々に白星を挙げた。

7月10日、中1週で迎えた13戦目は、一般F10（高知ダート1300m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で赤岡修次騎手（1戦1勝）。7頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。主導権を奪う形となり、で馬群を牽引。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のヒリュウに3馬身の差をつけて3勝目をつかんだ。

7月23日、中1週で迎えた14戦目は、一般F7（高知ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で赤岡修次騎手（2戦2勝）。8頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。主導権を握る形となり、後続との差を2馬身以上保って、で馬群を牽引。先頭のまま5馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のゲンパチザパンチに6馬身の差をつけて4勝目をつかんだ。

8月7日、中1週で迎えた15戦目は、一般F6（高知ダート1300m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で赤岡修次騎手（3戦3勝）。9頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。主導権を奪う形となり、で馬群を牽引。先頭のまま5馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のミハイルマッハに6馬身の差をつけて破竹の4連勝を決めた。

8月20日、中1週で迎えた16戦目は、一般F5（高知ダート1300m 曇/不良）に出走。鞍上は5戦連続で赤岡修次騎手（4戦4勝）。10頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。先頭に立つ形となり、でレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のマルタカザダークに3馬身の差をつけて怒涛の5連勝を決めた。

9月10日、中2週で迎えた17戦目は、菊咲月神田特別（高知ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は6戦連続で赤岡修次騎手（5戦5勝）。9頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。端を奪う恰好となり、後続との差を2馬身以上確保して、で集団を牽引。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のヤングキャンドルに3馬身の差をつけて獅子奮迅の6連勝を決めた。

10月17日、中4週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた18戦目は、繁田健一騎手を鞍上に迎えて、一般C1六（浦和ダート1400m 雨/不良）に出走。8頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい5着に敗れた。

11月8日、中2週で迎えた19戦目は、田中力騎手を鞍上に迎えて、一般C1六七（川崎ダート1600m 晴/重）に出走。14頭立ての8番人気で12番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では脚を伸ばせず11着に終わった。

11月21日、中1週で迎えた20戦目は、的場文男騎手を鞍上に迎えて、一般C1五イ（船橋ダート1600m 晴/良）に出走。10頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線に入ると、馬群に沈み4着に敗れた。

12月15日、中2週で迎えた21戦目は、一般C1四アイ（船橋ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で的場文男騎手（1戦0勝）。12頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位には割り込めず7着に敗れた。

6歳（2006年）

1月1日、中1週で迎えた22戦目は、石崎隆之騎手を鞍上に迎えて、一般C2二三（浦和ダート1400m 曇/良）に出走。12頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい11着に敗れた。

1月12日、中1週で迎えた23戦目は、一般C2三アイ（船橋ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は的場文男騎手（2戦0勝）。12頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず10着に終わった。

1月25日、中1週で迎えた24戦目は、内田利雄騎手を鞍上に迎えて、一般C2三四（川崎ダート1600m 晴/稍重）に出走。12頭立ての11番人気で5番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では伸びが劣勢になり9着に終わった。

2月7日、中1週で迎えた25戦目は、石崎駿騎手を鞍上に迎えて、一般C2二三（浦和ダート1400m 曇/重）に出走。12頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず9着に終わった。

2月14日、連闘で迎えた26戦目は、一般C2二アイ（船橋ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は的場文男騎手（3戦0勝）。12頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では上がり3位タイの伸び脚を披露したが上位争いには参加できず10着に終わった。

3月8日、中2週で迎えた27戦目は、山口達弥騎手を鞍上に迎えて、一般C2三四（浦和ダート1400m 晴/良）に出走。12頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では伸びが鈍く9着に終わった。

3月16日、連闘で迎えた28戦目は、春波スプリント（船橋ダート1000m 曇/良）に出走。鞍上は繁田健一騎手（1戦0勝）。11頭立ての11番人気で2番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位には割り込めず11着に終わった。