アップセット（2005年生、母メジロカラーズ）

アップセット（2005年4月28日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「番狂わせ」。毛色は芦毛。種牡馬のトワイニング（当時14歳）と交配したメジロカラーズが19歳のときに産んだ12番仔が本馬である。産地は北海道三石郡三石町、生産者は斉藤スタッド。戦績は、中央平地6戦0勝、地方28戦5勝2着1回。主な勝ち鞍は2008年のクリスマス特別(一般C)。

経歴

デビュー前

ターファイトクラブにて総額1,200万円（12万×100口）で一口馬主が募集された。

荒川義之厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2008年）

5月18日、デビュー戦は飯田祐史騎手を鞍上に据えて、3歳未勝利（京都ダート1400m 晴/良）に出走。馬体重は502kg。16頭立ての14番人気で13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始10番手を追走。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張り、5着に入り込んだ。

5月31日、中1週で迎えた2戦目は、3歳未勝利（中京ダート1700m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で飯田祐史騎手（1戦0勝）。16頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで頑張り、4着に入った。

6月21日、中2週で迎えた3戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（函館ダート1700m 晴/良）に出走。9頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では脚が残っておらず7着に敗れた。

6月28日、連闘で迎えた4戦目は、大野拓弥騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（函館ダート1700m 晴/良）に出走。11頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では長くいい脚を使ってゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

7月19日、中2週で迎えた5戦目は、3歳未勝利（函館ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で大野拓弥騎手（1戦0勝）。11頭立ての3番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では終いの伸びを欠き、4着に終わった。

7月26日、連闘で迎えた6戦目は、3歳未勝利（函館ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で大野拓弥騎手（2戦0勝）。13頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では末脚にキレが無く7着に敗れた。

9月3日、中5週で迎えた7戦目は、宮下瞳騎手を鞍上に迎えて、3歳（名古屋ダート1400m 雨/不良）に出走。10頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始5番手を追走。直線では末脚がパッとせず8着に敗れた。

9月16日、中1週で迎えた8戦目は、戸部尚実騎手を鞍上に迎えて、3歳（名古屋ダート1400m 曇/不良）に出走。10頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では伸びが劣勢になり9着に敗れた。

10月1日、中1週で迎えた9戦目は、今井貴大騎手を鞍上に迎えて、3歳（名古屋ダート1400m 雨/不良）に出走。9頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを6番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く7着に終わった。

10月20日、中2週で迎えた10戦目は、3歳戦の一将・美沙緒結婚記念（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は戸部尚実騎手（1戦0勝）。9頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではじりじりとしか伸びず4着に終わった。

10月30日、中0週で迎えた11戦目は、3歳（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で戸部尚実騎手（2戦0勝）。10頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず5着に終わった。

11月20日、中2週で迎えた12戦目は、一般C11（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で戸部尚実騎手（3戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。ハナを奪う恰好となり、で集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のマスターブラスターに4馬身の差をつけて待望の初白星を挙げた。

12月4日、中1週で馬体重を前走から11kg増やして迎えた13戦目は、一般C7（名古屋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で戸部尚実騎手（4戦1勝）。12頭立ての10番人気で大外12番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。最後は脚色が鈍り12着に終わった。

12月12日、連闘で迎えた14戦目は、北アルプス特別（笠松ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は宮下瞳騎手（1戦0勝）。10頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では目立つような脚を使えず6着に終わった。

12月25日、中1週で迎えた15戦目は、クリスマス特別（名古屋ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で宮下瞳騎手（2戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。主導権を奪い、で一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では驚異的な末脚を炸裂させて、最後は2着のニシノキセキパワーを半馬身振り切って勝利を手中に収めた。

4歳（2009年）

1月3日、連闘で迎えた16戦目は、C級セレクトカップ（名古屋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で宮下瞳騎手（3戦1勝）。12頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。主導権を握り、で一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚が上がってしまい7着に敗れた。

1月16日、中1週で迎えた17戦目は、一般C5（名古屋ダート1300m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で宮下瞳騎手（4戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。逃げを打つ形となり、で馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではしぶとさが光る走りを見せたが、ジャングルレオに交わされて1馬身半差の2着に敗北した。

1月30日、中1週で迎えた18戦目は、一般C4（名古屋ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で宮下瞳騎手（5戦1勝）。10頭立ての3番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では終いの伸びを欠き、3着に終わった。

2月6日、連闘で迎えた19戦目は、一般C5（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で宮下瞳騎手（6戦1勝）。8頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。端を奪う形となり、で馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のサンキンポーラに5馬身の差をつけて3勝目を掴み取った。

2月20日、中1週で迎えた20戦目は、春蘭特別（名古屋ダート1800m 晴/不良）に出走。鞍上は7戦連続で宮下瞳騎手（7戦2勝）。12頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始8番手を追走。直線では全く伸びず10着に敗れた。

3月6日、中1週で迎えた21戦目は、一般C2（名古屋ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は8戦連続で宮下瞳騎手（8戦2勝）。9頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。ハナに立ち、で集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では総身の力で末脚を持続させて、最後は2着のキンをクビ差振り切って断然の支持に応えた。

3月20日、中1週で迎えた22戦目は、一般B11（名古屋ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は戸部尚実騎手（5戦1勝）。10頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚に勢いがなく4着に敗れた。

3月30日、中0週で迎えた23戦目は、鈴木あっ君定年退職お疲れ様記念（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で戸部尚実騎手（6戦1勝）。10頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではピリッとした末脚を使えず6着に終わった。

4月9日、中0週で迎えた24戦目は、一般B9（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は宮下瞳騎手（9戦3勝）。10頭立ての3番人気で大外10番ゲートからスタート。ハナを奪う形となり、で馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではきちんと終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のエイガに1馬身半の差をつけて5勝目を挙げた。

4月17日、連闘で馬体重を前走から13kg減らして迎えた25戦目は、一般B9（名古屋ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で宮下瞳騎手（10戦4勝）。10頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では伸びを欠き5着に敗れた。

4月23日、連闘で迎えた26戦目は、春がすみ特別（名古屋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は戸部尚実騎手（7戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

5月6日、中1週で迎えた27戦目は、木股さんお世話になりました記念（名古屋ダート1600m 曇/不良）に出走。鞍上は宮下瞳騎手（11戦4勝）。8頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始5番手を追走。直線では他馬と同じような脚色になり4着に終わった。

5月21日、中1週で迎えた28戦目は、竹下太騎手を鞍上に迎えて、五月特別（名古屋ダート1600m 曇/良）に出走。10頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線では伸びが鈍く6着に敗れた。

6月18日、中3週で馬体重を前走から16kg減らして迎えた29戦目は、一般B8（名古屋ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は戸部尚実騎手（8戦1勝）。10頭立ての5番人気で大外10番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始7番手を追走。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位には食い込めず4着に敗れた。

7月9日、中2週で迎えた30戦目は、一般B10（名古屋ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で戸部尚実騎手（9戦1勝）。10頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始6番手を追走。直線では見せ場なく8着に敗れた。

8月13日、中4週で迎えた31戦目は、立秋特別（名古屋ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は宮下瞳騎手（12戦4勝）。10頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天稟の勝負根性でゴールまで力走し、3着を確保した。

9月3日、中2週で迎えた32戦目は、白露特別（名古屋ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で宮下瞳騎手（13戦4勝）。9頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではジリジリとしか伸びず5着に敗れた。

10月16日、中5週で馬体重を前走から18kg減らして迎えた33戦目は、山本茜騎手を鞍上に迎えて、JBCカウントダウン18（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。8頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始5番手を追走。直線では今一つ伸び切れず4着に敗れた。

11月5日、中2週で迎えた34戦目は、一般B9（名古屋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で山本茜騎手（1戦0勝）。10頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず10着に終わった。