アップザナイブ（1994年生、母カラミティジェーン）

アップザナイブ（1994年4月7日）は、日本の競走馬。牝馬。毛色は芦毛。種牡馬のテンパレートシル（当時10歳）と交配したカラミティジェーンが8歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道勇払郡厚真町、生産者は（有）大川牧場。戦績は、中央平地17戦2勝2着2回、地方2戦0勝2着2回。主な勝ち鞍は1998年の5歳以上500万下(牝)。

経歴

デビュー前

高松邦男厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1996年）

11月3日、デビュー戦は田面木博公騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（東京ダート1200m 曇/不良）に出走。馬体重は450kg。16頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。端に立つ形となり、やや遅いペースで馬群を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はバテてしまい16着に敗れた。

11月16日、中1週で迎えた2戦目は、3歳新馬（東京ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田面木博公騎手（1戦0勝）。14頭立ての5番人気で大外14番ゲートからスタート。端をきる恰好となり、平均的なペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では賦性のガッツでゴールまで頑張り、3着に入った。

3歳（1997年）

3月2日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた3戦目は、菊沢隆徳騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（中京ダート1000m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての5番人気で14番ゲートからスタート。端をきり、平均的なペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではもうワンパンチ足りず、5着に終わった。

3月15日、中1週で馬体重を前走から6kg戻して迎えた4戦目は、高橋亮騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳未勝利（中京ダート1000m 小雨/重）に51kgの軽斤量で出走。15頭立ての3番人気に推されて14番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では詰めが甘くなり、4着に終わった。

4月20日、中4週で迎えた5戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。12頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではあとひと伸びが足りず、4着に終わった。

5月3日、中1週で迎えた6戦目は、徳吉孝士騎手を鞍上に迎えて、3歳戦のゴールデンシリーズ第1戦（新潟(地)ダート1000m 曇/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。最後は、勝ったスギノベネツィアから2馬身半差の2着に敗北した。

5月22日、中2週で迎えた7戦目は、3歳戦の桑園特別（札幌(地)ダート1000m 雨/重）に出走。鞍上は田面木博公騎手（2戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。最後は、勝ったヨウジンボウから1馬身差の2着に敗北した。

6月7日、中1週で迎えた8戦目は、4歳未勝利（函館ダート1000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で田面木博公騎手（3戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。逃げを打つ形となり、やや遅いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前のタフネスでしぶとく脚を伸ばしたが、チアズケーティングに交わされて6馬身差の2着に敗北した。

6月15日、連闘で迎えた9戦目は、山本康志騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（函館ダート1000m 晴/良）に50kgの軽斤量で出走。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。先手を取り、少し速いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では猛烈な末脚を弾けさせてあっさりと抜け出し、最後は2着のタヤスキャスターに7馬身の差をつけて待望の初勝利を挙げた。

7月6日、中2週で迎えた10戦目は、小野次郎騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下（福島ダート1000m 曇/良）に出走。12頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず5着に敗れた。

8月3日、中3週で迎えた11戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（札幌ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は山本康志騎手（1戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では末脚を伸ばせず8着に敗れた。

12月13日、約4か月半の休養明けで馬体重を前走から12kg減らして迎えた12戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（中京ダート1000m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で山本康志騎手（2戦1勝）。16頭立ての11番人気で14番ゲートからスタート。先手を取る恰好となり、やや遅いペースで集団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚を失くしてしまい12着に終わった。

4歳（1998年）

1月11日、中3週で迎えた13戦目は、5歳以上500万下（中山ダート1200m 曇/不良）に出走。鞍上は3戦連続で山本康志騎手（3戦1勝）。16頭立ての12番人気で15番ゲートからスタート。非常に速いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では切れる脚を使えず16着に終わった。

1月25日、中1週で迎えた14戦目は、5歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で山本康志騎手（4戦1勝）。16頭立ての16番人気で4番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線ではピリッとした末脚を使えず10着に終わった。

3月1日、中4週で迎えた15戦目は、牝馬限定の5歳以上500万下（中京ダート1000m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で山本康志騎手（5戦1勝）。16頭立ての11番人気で4番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では天性の負けん気を発揮してゴールまで力闘し、5着を確保した。

3月8日、連闘で迎えた16戦目は、中谷雄太騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の5歳以上500万下（中京ダート1000m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。9頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったホウユウピアレスに詰め切れず、7馬身差の2着となった。

3月21日、中1週で迎えた17戦目は、牝馬限定の5歳以上500万下（中京ダート1000m 曇/稍重）に出走。鞍上は山本康志騎手（6戦1勝）。10頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

4月5日、中1週で迎えた18戦目は、牝馬限定の5歳以上500万下（中京ダート1000m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は中谷雄太騎手（1戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて大外13番ゲートからスタート。ハナを切る恰好となり、平均ペースで馬群を引っ張る。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では不撓のガッツで渋太く粘り続けて、最後は2着のトップデリシャスを半馬身振り切って2勝目を手に入れた。

7月26日、約3か月半の休養明けで迎えた19戦目は、太宰啓介騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（函館ダート1000m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。11頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では今一つ末脚が弾けず11着に終わった。