タマビッグホープ（1987年生、母タマギヤル）

タマビッグホープ（1987年5月14日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は栗毛。種牡馬のロジンスキー（当時9歳）と交配したタマギヤルが9歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道伊達市、生産者は（有）三木農場。戦績は、中央平地26戦6勝2着3回、中央障害1戦0勝。1993年の中京競馬場開設40周年記念シリウスステー(オープン)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

佐藤勇厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（1990年）

1月6日、デビュー戦は内田浩一騎手を鞍上に据えて、4歳新馬（京都芝2000m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。馬体重は472kg。16頭立ての14番人気で15番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では上がり3位の伸び脚を披露したが上位争いには加われず9着に終わった。

1月21日、中1週で迎えた2戦目は、4歳新馬（京都芝1600m 外回り晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で内田浩一騎手（1戦0勝）。12頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線に入ると、前で粘るキーミノブを上がり2位の末脚で3/4馬身差し切って初白星を挙げた。

3月11日、中6週で迎えた3戦目は、4歳500万下のはなのき賞（中京芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で内田浩一騎手（2戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では決め手が足りず6着に敗れた。

3月24日、中1週で迎えた4戦目は、4歳500万下のアネモネ賞（阪神芝1600m 小雨/良）に出走。鞍上は4戦連続で内田浩一騎手（3戦1勝）。11頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず6着に敗れた。

4月14日、中2週で迎えた5戦目は、4歳500万下のはなみずき賞（阪神芝2200m 晴/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で内田浩一騎手（4戦1勝）。14頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線ではいい脚を見せられず13着に終わった。

5月5日、中2週で迎えた6戦目は、村本善之騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下（京都芝2000m 雨/不良）に出走。15頭立ての10番人気で13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はガス欠状態になり10着に終わった。

6月9日、中4週で迎えた7戦目は、4歳500万下（阪神ダート1800m 雨/不良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は内田浩一騎手（5戦1勝）。11頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではスパッと切れる脚を使えず6着に終わった。

6月23日、中1週で迎えた8戦目は、4歳500万下（中京芝1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で内田浩一騎手（6戦1勝）。16頭立ての11番人気で1番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線ではキレのある末脚を披露し、3着に入り込んだ。

7月8日、中1週で迎えた9戦目は、4歳500万下（中京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で内田浩一騎手（7戦1勝）。13頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではビュッと切れる脚で猛進したが、勝ったユートグラスにねじ伏せられて1馬身3/4差の2着となった。

7月29日、中2週で迎えた10戦目は、清水英次騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の越路特別（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。9頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では印象的な伸び脚で猛追したが、勝ったマルタカベンソンに詰め切れず、1馬身1/4差の2着となった。

6歳（1993年）

5月8日、約34か月の休み明けで迎えた11戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下（京都芝1600m 晴/良）に出走。13頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では鮮やかな末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のダイイチロッキーをクビ差振り切って久しぶりの実戦を制した。

5月22日、中1週で迎えた12戦目は、5歳以上500万下（阪神芝2000m 雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤田伸二騎手（1戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では末脚を持続できず、最後はマイネルデュークと並んで3着同着となった。

6月13日、中2週で迎えた13戦目は、5歳以上500万下（阪神芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は内田浩一騎手（8戦1勝）。17頭立ての1番人気に推されて16番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線ではしぶとさが光る走りを見せたが、モンテパラディンにクビ差交わされて2着に甘んじた。

7月3日、中2週で迎えた14戦目は、5歳以上500万下（京都芝1200m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で内田浩一騎手（9戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線に入ると、前で粘るサンリョウスキーを次元の違う末脚で交わし去り、最後は2馬身半の差をつけて先頭ゴールを果たした。

7月18日、中1週で迎えた15戦目は、熊沢重文騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の雲仙特別（小倉芝1200m 曇/重）に出走。17頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線に入ると、前で粘るラックホーセキを凄まじい末脚で交わし去り、最後は1馬身3/4の差をつけて先頭ゴールを果たした。

9月25日、中9週で迎えた16戦目は、ハンデ戦のセプテンバーステークス（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は清水英次騎手（1戦0勝）。14頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚色が鈍り8着に敗れた。

10月17日、中2週で迎えた17戦目は、渡月橋ステークス（京都芝1400m 外回り小雨/良）に出走。鞍上は内田浩一騎手（10戦2勝）。16頭立ての3番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では長く末脚を持続させて先頭に立ち、最後は2着のニホンピロプリンスをアタマ差振り切って雨下の一戦を制した。

11月6日、中2週で迎えた18戦目は、清水ステークス（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（2戦1勝）。15頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では伸びが劣勢になり7着に敗れた。

11月28日、中2週で迎えた19戦目は、中京競馬場開設40周年記念シリウスステー（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤田伸二騎手（3戦1勝）。16頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では息の長い末脚を発揮し、3着に入った。

12月4日、連闘で迎えた20戦目は、小牧太騎手を鞍上に迎えて、’93ゴールデンスパートロフィー（阪神芝1400m 晴/良）に出走。12頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では豪脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のトーワウィナーに1馬身3/4の差をつけて6勝目を奪取した。

7歳（1994年）

1月22日、中6週で馬体重を前走から18kg増やして迎えた21戦目は、障害5歳以上未勝利（阪神障害芝→ダート3000m 晴）に出走。鞍上は熊沢重文騎手（1戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。5着に敗れた。

6月26日、約5か月の休養明けで馬体重を前走から22kg絞って迎えた22戦目は、G2のCBC賞（中京芝1200m 曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は内田浩一騎手（11戦3勝）。11頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず5着に終わった。

7月17日、中2週で迎えた23戦目は、朱鷺ステークス（新潟芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で内田浩一騎手（12戦3勝）。11頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では脚が残っておらず7着に敗れた。

9歳（1996年）

1月28日、約18か月半の休み明けで馬体重を前走から16kg減らして迎えた24戦目は、橋本美純騎手を鞍上に迎えて、関門橋ステークス（小倉芝2000m 曇/良）に出走。9頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では末脚にキレが無く9着に終わった。

2月18日、中2週で迎えた25戦目は、小林徹弥騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの淀短距離ステークス（京都ダート1200m 曇/重）に52kgの軽斤量で出走。11頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚が上がってしまい9着に終わった。

3月17日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた26戦目は、日吉正和騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の中京記念（中京芝2000m 曇/稍重）に51kgの軽斤量で出走。16頭立ての16番人気で7番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。最後は脚が止まってしまい13着に終わった。

4月13日、中3週で馬体重を前走から12kg絞って迎えた27戦目は、G3のプロキオンステークス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は橋本美純騎手（1戦0勝）。16頭立ての16番人気で13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では見所を作れず16着に終わった。