エーピースイート（1989年生、母スイートランデブー）

エーピースイート（1989年3月23日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は黒鹿毛。種牡馬のブレイヴエストローマン（当時17歳）と交配したスイートランデブーが8歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は（有）成隆牧場。戦績は、中央平地26戦3勝2着3回、地方14戦1勝2着1回。主な勝ち鞍は1993年の4歳以上500万下。

経歴

デビュー前

加藤修甫厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1991年）

12月1日、デビュー戦は中舘英二騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。馬体重は422kg。16頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では天稟の闘争心でゴールまで力走したが、3着に終わった。

12月15日、中1週で迎えた2戦目は、牝馬限定の3歳新馬（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で中舘英二騎手（1戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。敢然とハナを奪い、少し速いペースで一団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではスパッと切れる脚で猛進したが、ナスケンスワローにアタマ差交わされて2着に甘んじた。

3歳（1992年）

1月5日、中2週で迎えた3戦目は、牝馬限定の4歳未勝利（中山ダート1800m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は3戦連続で中舘英二騎手（2戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のヤナギタップを3/4馬身振り切って未勝利勝ちを決めた。

1月18日、中1週で迎えた4戦目は、牝馬限定4歳500万下の呉竹賞（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で中舘英二騎手（3戦1勝）。13頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。苛烈なペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では伸びを欠き6着に敗れた。

2月22日、中4週で迎えた5戦目は、牝馬限定4歳500万下のうぐいす賞（東京ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で中舘英二騎手（4戦1勝）。11頭立ての6番人気で大外11番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始2番手を追走。直線では切れる脚を使えず5着に敗れた。

3月8日、中1週で迎えた6戦目は、牝馬限定4歳500万下の桃花賞（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で中舘英二騎手（5戦1勝）。12頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではものすごい伸び脚で追い上げたが、勝ったサクラチャイムをアタマ差捉え切れず2着に惜敗した。

4月5日、中3週で迎えた7戦目は、牝馬限定4歳500万下のミモザ賞（中山芝1800m 雨/不良）に出走。鞍上は7戦連続で中舘英二騎手（6戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では見せ場を作れず5着に敗れた。

4月26日、中2週で迎えた8戦目は、4歳500万下（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で中舘英二騎手（7戦1勝）。11頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では脚色がやや衰え、4着に終わった。

9月12日、約4か月半の休み明けで迎えた9戦目は、4歳以上500万下（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で中舘英二騎手（8戦1勝）。13頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。端に立ち、若干緩いペースで一団を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では脚が上がってしまい10着に敗れた。

10月4日、中2週で迎えた10戦目は、安田富男騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の里見特別（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。14頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。果敢に端をきり、ミドルペースで一団を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後はガス欠状態になり11着に敗れた。

10月25日、中2週で迎えた11戦目は、4歳以上500万下（東京ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で安田富男騎手（1戦0勝）。8頭立ての2番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。主導権を握る形となり、やや厳しいペースで馬群を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では終いの伸びを欠き、3着に終わった。

11月14日、中2週で迎えた12戦目は、4歳以上500万下の伊達特別（福島ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は中舘英二騎手（9戦1勝）。9頭立ての3番人気で大外9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではやや伸びを欠き、3着に終わった。

11月29日、中1週で迎えた13戦目は、4歳以上500万下（東京ダート1600m 晴/不良）に出走。鞍上は2戦連続で中舘英二騎手（10戦1勝）。16頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では瞬発力に富んだ末脚を披露し、3着に入った。

12月27日、中3週で迎えた14戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で中舘英二騎手（11戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて15番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではグングンと末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のトーアメルヘンに2馬身の差をつけて2勝目を奪取した。

4歳（1993年）

1月16日、中2週で迎えた15戦目は、5歳以上900万下（中山ダート1800m 曇/不良）に出走。鞍上は4戦連続で中舘英二騎手（12戦2勝）。16頭立ての11番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では物凄い伸び脚で追い上げたが、勝ったトミケンドリームに詰め切れず、3馬身差の2着となった。

2月14日、中3週で迎えた16戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の早春賞（東京ダート1600m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は5戦連続で中舘英二騎手（13戦2勝）。13頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではいいところがなく8着に敗れた。

3月6日、中2週で迎えた17戦目は、河津裕昭騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下の’93グローバルカップ（中山芝1800m 晴/良）に出走。12頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はタレてしまい9着に敗れた。

3月20日、中1週で迎えた18戦目は、5歳以上900万下（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は中舘英二騎手（14戦2勝）。14頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。最後はバテてしまい10着に敗れた。

7月24日、約4か月の休み明けで迎えた19戦目は、4歳以上500万下の相川特別（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で中舘英二騎手（15戦2勝）。14頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では天性の負けん気を発揮してゴールまで力闘したが、5着に終わった。

8月7日、中1週で迎えた20戦目は、4歳以上500万下の越路特別（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で中舘英二騎手（16戦2勝）。16頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後はバタバタになってしまい9着に敗れた。

8月29日、中2週で迎えた21戦目は、4歳以上500万下（新潟ダート1700m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は4戦連続で中舘英二騎手（17戦2勝）。12頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では一歩一歩着実に差を詰めて先頭に立ち、最後は2着のコクサイバーンズをクビ差振り切って3勝目をつかんだ。

9月19日、中2週で迎えた22戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の江戸川特別（中山ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で中舘英二騎手（18戦3勝）。15頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では伸びを欠き6着に敗れた。

10月10日、中2週で迎えた23戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の錦秋特別（東京ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で中舘英二騎手（19戦3勝）。12頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では末脚を伸ばせず6着に終わった。

10月30日、中2週で迎えた24戦目は、牝馬限定の4歳以上900万下（東京ダート1600m 雨/不良）に出走。鞍上は7戦連続で中舘英二騎手（20戦3勝）。13頭立ての12番人気で9番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、4着に入り込んだ。

11月20日、中2週で迎えた25戦目は、4歳以上900万下（東京ダート1600m 雨/稍重）に出走。鞍上は8戦連続で中舘英二騎手（21戦3勝）。16頭立ての7番人気で15番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始6番手を追走。最後は一杯になって12着に敗れた。

12月11日、中2週で迎えた26戦目は、牝馬限定の4歳以上900万下（中山ダート1800m 曇/重）に出走。鞍上は安田富男騎手（2戦0勝）。9頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではいいところがなく6着に終わった。

5歳（1994年）

2月27日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から11kg増やして迎えた27戦目は、吉井竜一騎手を鞍上に迎えて、フェブラリー賞（大井ダート1800m 晴/良）に出走。14頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。13着に敗れた。

3月25日、中3週で迎えた28戦目は、ブラッドストーン賞（大井ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉井竜一騎手（1戦0勝）。14頭立ての11番人気で6番ゲートからスタート。14着に終わった。

4月14日、中2週で迎えた29戦目は、的場文男騎手を鞍上に迎えて、一般B2二（大井ダート1600m 内回り晴/稍重）に出走。11頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。最後は、勝ったギャラントウィンから2馬身半差の2着となった。

4月28日、中1週で迎えた30戦目は、リゲル賞（大井ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は吉井竜一騎手（2戦0勝）。10頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。9着に敗れた。

6月7日、中5週で迎えた31戦目は、石崎隆之騎手を鞍上に迎えて、一般B2 B3（大井ダート1600m 内回り曇/良）に出走。11頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。3着に終わった。

6月24日、中1週で迎えた32戦目は、桑島孝春騎手を鞍上に迎えて、ゲンマ賞（大井ダート1800m 晴/良）に出走。13頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。9着に敗れた。

7月9日、中1週で迎えた33戦目は、一般B2三（大井ダート1600m 内回り晴/稍重）に出走。鞍上は石崎隆之騎手（1戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。6着に敗れた。

7月26日、中1週で迎えた34戦目は、アルテミス賞（大井ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は的場文男騎手（1戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。最後は、2着のプザンに半馬身の差をつけて4勝目をマークした。

8月12日、中1週で迎えた35戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、トゥインクルレディ賞（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。14頭立ての9番人気で大外14番ゲートからスタート。6着に終わった。

8月29日、中1週で迎えた36戦目は、サンタアニタパーク賞（大井ダート1600m 内回り曇/良）に出走。鞍上は石崎隆之騎手（2戦0勝）。9頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。5着に敗れた。

9月9日、中1週で迎えた37戦目は、クリスタルナイトカップ（大井ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で石崎隆之騎手（3戦0勝）。16頭立ての13番人気で14番ゲートからスタート。16着に終わった。

9月30日、中2週で迎えた38戦目は、佐々木洋一騎手を鞍上に迎えて、ムーンライトカップ（大井ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての15番人気で15番ゲートからスタート。13着に終わった。

10月13日、中1週で迎えた39戦目は、フェアリーテール賞（大井ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は的場文男騎手（2戦1勝）。13頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。4着に終わった。

10月26日、中1週で迎えた40戦目は、鈴木啓之騎手を鞍上に迎えて、シリウス賞（大井ダート1800m 曇/良）に出走。14頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。7着に終わった。