アクロスザボード（2006年生、母ベリーローズ）

アクロスザボード（2006年2月22日）は、日本の競走馬。馬名の意味は「広く全般的に」。毛色は鹿毛。種牡馬のスウェプトオーヴァーボード（当時9歳）と交配したベリーローズが14歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道勇払郡早来町、生産者はノーザンファーム。戦績は、中央平地9戦0勝2着1回、地方18戦3勝2着3回。主な勝ち鞍は2009年のガーネット賞。

経歴

デビュー前

尾関知人厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2009年）

4月26日、デビュー戦は戸崎圭太騎手を鞍上に据えて、3歳未勝利（東京ダート1400m 晴/不良）に出走。馬体重は456kg。13頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位争いには加われず7着に終わった。

7月27日、約3か月の休み明けで迎えた2戦目は、菅原勲騎手を鞍上に迎えて、3歳戦のガーネット賞（盛岡ダート1600m 雨/不良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。12頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。他馬と併走しながら逃げる形となり、でレースを進める。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のマシューに5馬身の差をつけて初白星を挙げた。

4歳（2010年）

1月16日、約6か月の休み明けで馬体重を前走から11kg増やして迎えた3戦目は、小野次郎騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。15頭立ての8番人気で16番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では天稟の勝負根性でゴールまで力走したが、4着に終わった。

2月13日、中3週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた4戦目は、4歳以上500万下（中京ダート1700m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で小野次郎騎手（1戦0勝）。16頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを9番手で通過。直線では切れ味光る末脚を繰り出し、3着に入った。

3月14日、中3週で迎えた5戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。13頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では見せ場なく6着に敗れた。

5歳（2011年）

1月22日、約10か月半の休み明けで迎えた6戦目は、黛弘人騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。15頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では詰めが甘くなり、4着に終わった。

8月14日、約7か月の休み明けで迎えた7戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（札幌ダート1700m 曇/良）に出走。13頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。先手を奪い、非常に緩いペースで一団を先導。しかし、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを3番手で通過。直線では最後まで息が続かず10着に敗れた。

9月11日、中3週で迎えた8戦目は、3歳以上500万下（札幌ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は黛弘人騎手（1戦0勝）。12頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線に入ると、馬群に飲まれ5着に敗れた。

10月9日、中3週で迎えた9戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。9頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、3着に入り込んだ。

11月19日、中5週で迎えた10戦目は、3歳以上500万下（東京ダート1600m 雨/重）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではものすごい伸び脚で猛追したが、抜け出したイーグルドライヴを捕まえ切れず、1馬身3/4差の2着に敗北した。

6歳（2012年）

7月7日、約7か月半の休養明けで迎えた11戦目は、村上忍騎手を鞍上に迎えて、おおのキャンパスレース（水沢ダート1600m 曇/不良）に出走。10頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では持ち前の粘り強さでしぶとく脚を伸ばしたが、勝ったシャイニーハリアーに詰め切れず、2馬身差の2着に敗北した。

8月4日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた12戦目は、小袖海女っ子市レース（盛岡ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で村上忍騎手（1戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るツカサゲンキを次元の違う末脚で交わし去り、最後は2馬身の差をつけてファンの期待に応えた。

8月18日、中1週で迎えた13戦目は、よこて音フェスティバルレース（盛岡ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で村上忍騎手（2戦1勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のヒノマルクンに5馬身の差をつけて断トツ人気に応えた。

10月28日、中9週で馬体重を前走から27kg増やして迎えた14戦目は、小林俊彦騎手を鞍上に迎えて、三陸山田復興かき小屋レース（盛岡ダート1600m 雨/稍重）に出走。9頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では一際目立つ伸び脚で追い上げたが、勝ったシャイニーハリアーに詰め切れず、2馬身半差の2着となった。

11月10日、中1週で迎えた15戦目は、地方重賞の絆カップ（盛岡ダート1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は村上忍騎手（3戦2勝）。12頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では脚が残っておらず11着に敗れた。

12月8日、中3週で迎えた16戦目は、夏油高原スキー場レース（水沢ダート1600m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で村上忍騎手（4戦2勝）。10頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったシーグランディに詰め切れず、2馬身差の2着に敗北した。

7歳（2013年）

1月3日、中3週で迎えた17戦目は、奥州市馬事文化振興実行委員会会長杯（水沢ダート1800m 小雪/不良）に出走。鞍上は3戦連続で村上忍騎手（5戦2勝）。10頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

3月31日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から15kg減らして迎えた18戦目は、春告げる岩手競馬 4月6日開幕（水沢ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で村上忍騎手（6戦2勝）。9頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では伸びが劣勢になり4着に敗れた。

4月15日、中1週で迎えた19戦目は、山本聡哉騎手を鞍上に迎えて、森林林業日本一の町住田レース（水沢ダート1800m 晴/良）に出走。10頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では見せ場を作れず5着に終わった。

5月13日、中3週で迎えた20戦目は、アンライバルド賞（盛岡ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で山本聡哉騎手（1戦0勝）。12頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず8着に終わった。

5月26日、中1週で迎えた21戦目は、高松亮騎手を鞍上に迎えて、地方重賞のあすなろ賞（盛岡ダート1800m 晴/良）に出走。11頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では切れる脚を使えず10着に終わった。

6月24日、中3週で迎えた22戦目は、胆沢城あやめ祭りレース（水沢ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は村上忍騎手（7戦2勝）。9頭立ての6番人気で大外9番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず7着に終わった。

7月6日、中1週で迎えた23戦目は、たねいちウニまつりレース（水沢ダート1600m 小雨/不良）に出走。鞍上は山本聡哉騎手（2戦0勝）。11頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では末脚が冴えず11着に終わった。

10月12日、約3か月半の休養明けで迎えた24戦目は、菊地康朗騎手を鞍上に迎えて、トクホでZero賞（盛岡ダート1600m 晴/不良）に出走。10頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず10着に終わった。

11月3日、中2週で迎えた25戦目は、坂口裕一騎手を鞍上に迎えて、久慈渓流レース（盛岡ダート1200m 曇/良）に出走。10頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず6着に終わった。

11月18日、中1週で迎えた26戦目は、輝け美しき三陸の海（水沢ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は村上忍騎手（8戦2勝）。11頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず6着に終わった。

12月16日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた27戦目は、ムーンストーンレース（水沢ダート1400m 晴/不良）に出走。鞍上は山本聡哉騎手（3戦0勝）。10頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始10番手を追走。直線ではジリジリとしか伸びず10着に終わった。