ニックテイオー（1987年生、母パアロニヤ）

ニックテイオー（1987年4月8日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のアンバーシヤダイ（当時10歳）と交配したパアロニヤが20歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡荻伏村、生産者は市正牧場。戦績は、中央平地40戦5勝2着9回。1992年の朝日チャレンジカップ(G3)で2着に入った他、1992年の札幌記念(ハンデG3)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

武平三厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（1990年）

1月7日、デビュー戦は武永祥騎手を鞍上に据えて、4歳新馬（京都ダート1400m 晴/良）に出走。馬体重は498kg。16頭立ての15番人気で10番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では末脚が振るわず13着に終わった。

1月21日、中1週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた2戦目は、4歳新馬（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は2戦連続で武永祥騎手（1戦0勝）。12頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚色が鈍り7着に終わった。

2月10日、中2週で迎えた3戦目は、4歳未勝利（阪神ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で武永祥騎手（2戦0勝）。8頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。果敢にハナを切り、平均的なペースで集団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の忍耐力で最後まで脚を伸ばしたが、トウカイシービーに3/4馬身交わされて2着となった。

4月1日、中6週で迎えた4戦目は、4歳未勝利（阪神ダート1700m 曇/不良）に出走。鞍上は4戦連続で武永祥騎手（3戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では速い脚を持続できず、3着に終わった。

4月15日、中1週で迎えた5戦目は、4歳未勝利（阪神ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で武永祥騎手（4戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では伸びが続かず、3着に終わった。

4月28日、中1週で迎えた6戦目は、4歳未勝利（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で武永祥騎手（5戦0勝）。18頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、驚異的な末脚を炸裂させて、最後は2着のホリネスハンターに2馬身の差をつけて未勝利戦を制した。

5月12日、中1週で迎えた7戦目は、4歳500万下のあやめ賞（京都芝2200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で武永祥騎手（6戦1勝）。15頭立ての12番人気で11番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では伸びが鈍く9着に終わった。

6月3日、中2週で迎えた8戦目は、4歳500万下（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で武永祥騎手（7戦1勝）。8頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では終いの伸びを欠き、3着に終わった。

6月24日、中2週で迎えた9戦目は、4歳500万下のぶっぽうそう特別（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で武永祥騎手（8戦1勝）。14頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では鋭い脚を使えず8着に敗れた。

7月8日、中1週で迎えた10戦目は、4歳500万下（中京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は10戦連続で武永祥騎手（9戦1勝）。13頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、3着を確保した。

9月23日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から10kg増やして迎えた11戦目は、4歳以上500万下の賢島特別（中京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は11戦連続で武永祥騎手（10戦1勝）。11頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では末脚が振るわず6着に終わった。

10月7日、中1週で迎えた12戦目は、4歳以上500万下（京都ダート1800m 雨/稍重）に出走。鞍上は12戦連続で武永祥騎手（11戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では鮮烈な末脚を弾けさせて、最後は2着のサンダーシチーを半馬身振り切って勝利を手中に収めた。

10月21日、中1週で迎えた13戦目は、4歳以上900万下の鳴滝特別（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は13戦連続で武永祥騎手（12戦2勝）。12頭立ての11番人気で7番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線では決め手に欠いて5着に終わった。

11月18日、中3週で迎えた14戦目は、4歳以上900万下の比良山特別（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は14戦連続で武永祥騎手（13戦2勝）。10頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線では鋭い脚を使えず5着に敗れた。

12月9日、中2週で迎えた15戦目は、4歳以上900万下の御池特別（京都芝1800m 外回り曇/良）に出走。鞍上は15戦連続で武永祥騎手（14戦2勝）。9頭立ての4番人気で大外9番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では末脚が振るわず7着に敗れた。

4歳（1991年）

1月6日、中3週で迎えた16戦目は、5歳以上900万下の睦月賞（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は16戦連続で武永祥騎手（15戦2勝）。12頭立ての11番人気で11番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを2番手で通過。最後は脚色が衰えて最後はスリーヤーと並んで8着同着となった。

1月20日、中1週で迎えた17戦目は、5歳以上900万下（京都ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は17戦連続で武永祥騎手（16戦2勝）。11頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線ではビュッと切れる脚で追い上げたが、勝ったビワヤマニンに詰め切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

2月3日、中1週で迎えた18戦目は、5歳以上900万下の山城特別（京都ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は18戦連続で武永祥騎手（17戦2勝）。14頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを10番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず9着に敗れた。

3月2日、中3週で迎えた19戦目は、5歳以上900万下の渥美特別（中京芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は19戦連続で武永祥騎手（18戦2勝）。11頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを6番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張り、3着に入り込んだ。

3月30日、中3週で迎えた20戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の宇多野特別（京都芝2400m 外回り雨/良）に出走。鞍上は20戦連続で武永祥騎手（19戦2勝）。14頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを11番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず8着に敗れた。

4月27日、中3週で迎えた21戦目は、5歳以上900万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は21戦連続で武永祥騎手（20戦2勝）。15頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線ではいい脚を見せられず7着に敗れた。

12月15日、約7か月半の休養明けで迎えた22戦目は、4歳以上500万下（阪神ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は22戦連続で武永祥騎手（21戦2勝）。10頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず5着に敗れた。

5歳（1992年）

1月12日、中3週で迎えた23戦目は、5歳以上500万下（京都ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は23戦連続で武永祥騎手（22戦2勝）。16頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず8着に敗れた。

2月9日、中3週で迎えた24戦目は、5歳以上500万下（京都ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は24戦連続で武永祥騎手（23戦2勝）。6頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では持ち前のスタミナで最後まで敢闘したが、勝ったマーベラスロードに詰め切れず、1馬身3/4差の2着に敗れた。

2月16日、連闘で迎えた25戦目は、5歳以上500万下（京都ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は25戦連続で武永祥騎手（24戦2勝）。12頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では速い脚を持続できず、3着に終わった。

3月8日、中2週で迎えた26戦目は、内田浩一騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下の下呂特別（中京芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて14番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では鮮やかな伸び脚で猛進したが、勝ったサダマーサーにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着に敗北した。

3月22日、中1週で迎えた27戦目は、安田隆行騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下の美濃特別（中京芝1800m 晴/稍重）に出走。15頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では矢のような伸び脚で猛追したが、抜け出したモンテヤシマにハナ差届かず2着に甘んじた。

3月29日、連闘で迎えた28戦目は、5歳以上500万下の伊勢特別（中京芝2000m 雨/不良）に出走。鞍上は内田浩一騎手（1戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では物凄い伸び脚で追い上げたが、勝ったフジノギャロップに詰め切れず、7馬身差の2着に敗北した。

4月25日、中3週で迎えた29戦目は、5歳以上500万下の糸魚川特別（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は安田隆行騎手（1戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では全く伸びず4着に敗れた。

5月10日、中1週で迎えた30戦目は、久保敏文騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下の尖閣湾特別（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。5頭立ての2番人気で5番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは、大外に持ち出して2番手で通過。直線では一歩一歩着実に終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のナカハマエースに1馬身1/4の差をつけて久方ぶりに美酒を浴びた。

5月31日、中2週で迎えた31戦目は、高橋康之騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下（阪神芝2200m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。7頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では強烈な末脚を弾けさせて先頭に立ち、最後は2着のヤマフギャロップに2馬身半の差をつけて勝利を手に入れた。

6月6日、連闘で迎えた32戦目は、河内洋騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下の生田特別（阪神芝2500m 晴/良）に出走。9頭立ての2番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら4番手で通過。直線では自慢の末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のミツキノイチロウに2馬身半の差をつけて勝利をモノにする

6月21日、中1週で迎えた33戦目は、エルムステークス（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で河内洋騎手（1戦1勝）。12頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線ではスパッと切れる脚で猛追したが、勝ったダイカツジョンヌに詰め切れず、5馬身差の2着となった。

7月5日、中1週で迎えた34戦目は、ハンデG3の札幌記念（札幌芝2000m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で河内洋騎手（2戦1勝）。13頭立ての7番人気で12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では鮮やかな伸び脚で追い上げたが、勝ったサンエイサンキューに詰め切れず、2馬身半差の2着となった。

8月23日、中6週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた35戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の函館記念（函館芝2000m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。14頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず6着に敗れた。

9月20日、中3週で馬体重を前走から20kg絞って迎えた36戦目は、G3の朝日チャレンジカップ（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は河内洋騎手（3戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを7番手で通過。直線では目覚ましい伸び脚で追い上げたが、勝ったレットイットビーに詰め切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

6歳（1993年）

4月18日、約7か月の休養明けで迎えた37戦目は、陽春ステークス（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は内田浩一騎手（2戦0勝）。16頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。最後は脚色が悪くなり13着に終わった。

5月2日、中1週で迎えた38戦目は、オーストラリアトロフィー（京都芝1800m 外回り雨/稍重）に出走。鞍上は安田隆行騎手（2戦0勝）。9頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり8着に終わった。

5月16日、中1週で迎えた39戦目は、上野清章騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の新潟大賞典（新潟芝2200m 外回り晴/良）に54kgの軽斤量で出走。14頭立ての12番人気で4番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを10番手で通過。直線では見せ場を作れず14着に終わった。

7歳（1994年）

2月5日、約9か月の休養明けで迎えた40戦目は、すばるステークス（ウインズ高松開設記念）（阪神ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は内田浩一騎手（3戦0勝）。12頭立ての12番人気で10番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では全く伸びず12着に終わった。