ダイカツジョンヌ（1988年生、母キタノヤシマ）

ダイカツジョンヌ（1988年3月26日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は青鹿毛。種牡馬のラツキールーラ（当時14歳）と交配したキタノヤシマが11歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は芦谷清太。戦績は、中央平地22戦5勝2着3回、地方11戦5勝2着5回。1994年のフェブラリーステークス(G2)で3着に入った他、1992年の金杯(ハンデG3)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

中矢攻厩舎（浦和）へ入厩。

2歳（1990年）

8月22日、デビュー戦は小林真治騎手を鞍上に据えて、3歳（浦和ダート800m 晴/良）に出走。馬体重は480kg。9頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。3着に終わった。

9月21日、中3週で迎えた2戦目は、石崎隆之騎手を鞍上に迎えて、3歳（浦和ダート800m 晴/良）に出走。11頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。最後は、2着のミスチョウカイに2馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

10月15日、中2週で迎えた3戦目は、2歳戦の若駒特別（浦和ダート1300m 雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で石崎隆之騎手（1戦1勝）。10頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。最後は、2着のロイヤルダンサーに半馬身の差をつけて2勝目を収める

11月6日、中2週で迎えた4戦目は、2歳戦の紅葉特別（浦和ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で石崎隆之騎手（2戦2勝）。6頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。最後は、2着のアスキットスワローをアタマ差制して先頭ゴールを果たした。

11月26日、中2週で迎えた5戦目は、2歳戦のリボングラス特別（浦和ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で石崎隆之騎手（3戦3勝）。11頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。最後は、勝ったホウシュウドリームから3/4馬身差の2着に敗北した。

12月11日、中1週で迎えた6戦目は、2歳戦の東京3歳優駿（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で石崎隆之騎手（4戦3勝）。16頭立ての4番人気に推されて14番ゲートからスタート。最後は、勝ったフジノリニアーからアタマ差の2着に惜敗した。

12月25日、中1週で迎えた7戦目は、2歳戦のスターオブトモロー特別（浦和ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で石崎隆之騎手（5戦3勝）。9頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。最後は、勝ったワイエムサークルから1馬身半差の2着に敗北した。

3歳（1991年）

1月16日、中2週で迎えた8戦目は、3歳戦のニューイヤーカップ（浦和ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で石崎隆之騎手（6戦3勝）。11頭立ての2番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。最後は、勝ったトモエリージェントから半馬身差の2着に敗北した。

2月14日、中3週で迎えた9戦目は、3歳戦のユングフラウ賞（浦和ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で石崎隆之騎手（7戦3勝）。10頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。最後は、2着のアイドルケイトに半馬身の差をつけて4勝目をマークした。

2月25日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた10戦目は、3歳戦の桃花賞（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で石崎隆之騎手（8戦4勝）。12頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。最後は、2着のアポロピンクに1馬身半の差をつけて5勝目をゲットした。

9月29日、約7か月の休み明けで迎えた11戦目は、岡部幸雄騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G3のクイーンステークス（中山芝2000m 曇/良）に出走。芝レース及び重賞競走への出走は初となった。15頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら4番手で通過。直線では伸びが続かず、5着に終わった。

11月10日、中5週で迎えた12戦目は、牝馬限定3歳G1のエリザベス女王杯（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で岡部幸雄騎手（1戦0勝）。18頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では上がり4位タイの末脚を繰り出したが上位には食い込めず7着に敗れた。

12月14日、中4週で馬体重を前走から16kg増やして迎えた13戦目は、牝馬限定のハンデ戦でオープンのターコイズステークス（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で岡部幸雄騎手（2戦0勝）。9頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではしぶとく伸び続けたが、勝ったキョウエイタップにねじ伏せられてクビ差の2着に甘んじた。

4歳（1992年）

1月5日、中2週で迎えた14戦目は、ハンデG3の金杯（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で岡部幸雄騎手（3戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて7番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では切れ味のいい末脚を披露したが、3着に終わった。

1月26日、中2週で迎えた15戦目は、G2のアメリカジョッキークラブカップ（中山芝2200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で岡部幸雄騎手（4戦0勝）。11頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が悪くなり10着に敗れた。

3月1日、中4週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた16戦目は、郷原洋行騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定のハンデG3の中山牝馬ステークス（中山芝1800m 曇/良）に出走。11頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線ではいい脚を見せられず9着に敗れた。

5月3日、中8週で迎えた17戦目は、江田照男騎手を鞍上に迎えて、メトロポリタンステークス（東京芝2300m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。11頭立ての7番人気で大外11番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり5着に終わった。

5月16日、中1週で迎えた18戦目は、ハンデ戦でオープンの武蔵野ステークス（東京ダート1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で江田照男騎手（1戦0勝）。13頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、馬場の外目を回って6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では矢のような伸びを見せたが、勝ったナリタハヤブサにねじ伏せられて1馬身差の2着となった。

6月21日、中4週で迎えた19戦目は、鹿戸雄一騎手を鞍上に迎えて、エルムステークス（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のニックテイオーに5馬身の差をつけて圧倒的人気に応えた。

10月10日、約3か月半の休養明けで迎えた20戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、神無月ステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るモガミスイスを豪脚で交わし去り、最後は4馬身の差をつけて7勝目を獲得した。

11月7日、中3週で迎えた21戦目は、G3の根岸ステークス（東京ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（1戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

11月28日、中2週で迎えた22戦目は、キャピタルステークス（東京芝1400m 雨/良）に出走。鞍上は3戦連続で横山典弘騎手（2戦1勝）。16頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では末脚を伸ばせず7着に敗れた。

12月19日、中2週で迎えた23戦目は、牝馬限定のハンデ戦でオープンのターコイズステークス（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で横山典弘騎手（3戦1勝）。12頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切り、3着に入った。

5歳（1993年）

1月5日、中1週で迎えた24戦目は、横山賀一騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の金杯（中山芝2000m 晴/良）に出走。13頭立ての13番人気で12番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は垂れてしまい13着に終わった。

2月20日、中6週で迎えた25戦目は、ハンデG3のフェブラリーハンデキャップ（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は岡部幸雄騎手（5戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線ではキレのある末脚を繰り出したが、3着に終わった。

4月12日、中6週で迎えた26戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、帝王賞（大井ダート2000m 晴/良）に出走。16頭立ての7番人気で12番ゲートからスタート。最後は、勝ったハシルショウグンから半馬身差の2着となった。

5月15日、中4週で迎えた27戦目は、ハンデ戦でオープンの武蔵野ステークス（東京ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で田中勝春騎手（1戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、4着に終わった。

6月27日、中5週で迎えた28戦目は、白樺賞（札幌ダート1000m 小雨/重）に出走。鞍上は鹿戸雄一騎手（1戦1勝）。10頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るホクザンアンドレをクビ差だけ差し切って雨中の戦いを制した。

7月31日、中4週で迎えた29戦目は、タイムス杯（札幌ダート1700m 雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で鹿戸雄一騎手（2戦2勝）。12頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を見せたが、勝ったローリエアンドレにねじ伏せられて2馬身半差の2着に敗北した。

8月29日、中3週で迎えた30戦目は、ハンデ戦でオープンのシーサイドステークス（函館ダート1700m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で鹿戸雄一騎手（3戦2勝）。11頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では豪脚を爆発させて先頭に立ち、最後は2着のキタサンムサシを半馬身振り切って1着ゴールを果たした。

11月6日、中9週で迎えた31戦目は、G3の根岸ステークス（東京ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で鹿戸雄一騎手（4戦3勝）。16頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では見せ場なく12着に敗れた。

6歳（1994年）

1月6日、中8週で迎えた32戦目は、ガーネットステークス（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で鹿戸雄一騎手（5戦3勝）。10頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。端をきり、ミドルペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では勢いよく末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のメジロモネに1馬身3/4の差をつけて勝利を手中に収めた。

2月19日、中5週で迎えた33戦目は、G2のフェブラリーステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で鹿戸雄一騎手（6戦4勝）。16頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。