フィクシアス（2004年生、母シルキー）

フィクシアス（2004年4月10日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「飛翔を意味するバンド名（造語）より」。毛色は鹿毛。種牡馬のボストンハーバー（当時10歳）と交配したシルキーが12歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は山際辰夫。戦績は、中央平地27戦4勝2着3回、地方2戦0勝。主な勝ち鞍は2008年の八幡特別(1000万下ハンデ)。

経歴

デビュー前

当歳のとき、山際辰夫から「北海道オータムセールサラブレッド当歳」に上場されたが主取りとなった。1歳のとき、山際辰夫から「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場されたが主取りとなった。

浅野洋一郎厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2006年）

7月29日、デビュー戦は吉田豊騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（新潟芝1400m 曇/良）に出走。馬体重は458kg。18頭立ての9番人気で大外18番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では全く伸びず16着に敗れた。

9月3日、中4週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（新潟芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田豊騎手（1戦0勝）。17頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では上がり2位タイの伸び脚を披露したが上位には届かず8着に終わった。

11月18日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から12kg増やして迎えた3戦目は、2歳未勝利（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で吉田豊騎手（2戦0勝）。17頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では天稟の負けん気を発揮してゴールまで力走したが、5着に終わった。

12月10日、中2週で迎えた4戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（中京芝1800m 晴/稍重）に出走。16頭立ての6番人気で13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では切れる脚を使えず8着に敗れた。

3歳（2007年）

2月3日、中7週で迎えた5戦目は、大庭和弥騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（東京ダート1400m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。かなりのハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では一際目立つ伸びを見せたが、勝ったタマイエスにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着となった。

2月24日、中2週で迎えた6戦目は、3歳未勝利（中山ダート1200m 晴/不良）に出走。鞍上は2戦連続で大庭和弥騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線に入ると、前で粘るブルーカーディナルを次元の違う末脚で交わし去り、最後は3馬身半の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

3月24日、中3週で迎えた7戦目は、3歳500万下（中山ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で大庭和弥騎手（2戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位には届かず6着に敗れた。

4月15日、中2週で迎えた8戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下の桜草特別（中山ダート1200m 晴/稍重）に出走。13頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。かなり厳しいペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では持ち前のタフネスでしぶとく脚を伸ばしたが、逃げるテラノフォースワンに3/4馬身届かず2着に敗北した。

5月6日、中2週で迎えた9戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（東京ダート1400m 雨/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では見所を作れず12着に敗れた。

6月9日、中4週で迎えた10戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（東京ダート1400m 曇/良）に出走。16頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

9月30日、約4か月の休養明けで迎えた11戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（中山ダート1200m 雨/不良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では見せ場を作れず6着に敗れた。

10月27日、中3週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた12戦目は、3歳以上500万下（東京ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で後藤浩輝騎手（1戦0勝）。13頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では他馬と同じ脚色になってしまい7着に敗れた。

11月18日、中2週で迎えた13戦目は、3歳以上500万下の遠野特別（福島ダート1150m 小雨/良）に出走。鞍上は田辺裕信騎手（1戦0勝）。14頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。ハナを取り切り、ややハイペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚色がやや衰え、4着に終わった。

12月9日、中2週で迎えた14戦目は、3歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は後藤浩輝騎手（2戦0勝）。15頭立ての5番人気で13番ゲートからスタート。かなりのハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚勢がやや衰え、4着に終わった。

4歳（2008年）

1月6日、中3週で迎えた15戦目は、4歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で後藤浩輝騎手（3戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて14番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず10着に敗れた。

1月27日、中2週で迎えた16戦目は、4歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は田中勝春騎手（1戦0勝）。16頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では鮮やかな末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のマルターズマガンをアタマ差振り切って2勝目を手にした。

2月17日、中2週で迎えた17戦目は、4歳以上1000万下のテレビ山梨杯（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は後藤浩輝騎手（4戦0勝）。16頭立ての11番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線ではキレのいい末脚を披露し、4着に入り込んだ。

3月16日、中3週で迎えた18戦目は、4歳以上1000万下の浅草特別（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で後藤浩輝騎手（5戦0勝）。16頭立ての7番人気で13番ゲートからスタート。苛烈なペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では伸びあぐねて12着に敗れた。

3月30日、中1週で迎えた19戦目は、勝浦正樹騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の千葉日報杯（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。16頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では切れ味鋭い末脚を繰り出し、3着に入った。

4月20日、中2週で迎えた20戦目は、4歳以上1000万下の袖ケ浦特別（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は後藤浩輝騎手（6戦0勝）。16頭立ての5番人気で13番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では上がり3位の伸び脚を披露したが上位争いには絡めず9着に敗れた。

5月17日、中3週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた21戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の川越特別（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は田中勝春騎手（2戦1勝）。17頭立ての11番人気で15番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は力尽きて9着に終わった。

5月31日、中1週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた22戦目は、4歳以上1000万下の由比ヶ浜特別（東京芝1400m 小雨/不良）に出走。鞍上は勝浦正樹騎手（1戦0勝）。17頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では脚色がやや衰え、6着に終わった。

7月13日、中5週で迎えた23戦目は、3歳以上500万下（福島芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で勝浦正樹騎手（2戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では素晴らしい伸び脚で急追したが、勝ったノースリヴァーに詰め切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

8月10日、中3週で迎えた24戦目は、3歳以上500万下の秋吉台特別（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は田辺裕信騎手（2戦0勝）。18頭立ての6番人気で大外18番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では一気に末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のシティボスを半馬身振り切って1着ゴールを果たした。

8月24日、中1週で迎えた25戦目は、3歳以上1000万下の小郡特別（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田辺裕信騎手（3戦1勝）。17頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張り、3着に入った。

9月7日、中1週で迎えた26戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の八幡特別（小倉芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で田辺裕信騎手（4戦1勝）。18頭立ての4番人気に推されて2番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では途轍もない末脚を爆発させてあっさりと抜け出し、最後は2着のストリートスタイルに3馬身の差をつけて制した。

12月21日、約3か月半の休み明けで迎えた27戦目は、3歳以上1600万下の納屋橋ステークス（中京芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で田辺裕信騎手（5戦2勝）。18頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始6番手を追走。最後は脚勢が衰えて14着に敗れた。

6歳（2010年）

5月20日、約17か月の休養明けで迎えた28戦目は、服部茂史騎手を鞍上に迎えて、地方重賞のエトワール賞（門別ダート1200m 曇/不良）に出走。12頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始8番手を追走。直線では末脚を伸ばせず11着に敗れた。

6月17日、中3週で迎えた29戦目は、Jpn3の北海道スプリントカップ（門別ダート1200m 曇/稍重）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で服部茂史騎手（1戦0勝）。14頭立ての12番人気で5番ゲートからスタート。競走中止となった。