ダノンスコーピオン（2019年生、母レキシールー）

ダノンスコーピオン（2019年2月22日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名+サソリ」。毛色は鹿毛。種牡馬のロードカナロア（当時11歳）と交配したレキシールーが9歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道三石郡三石町、生産者はケイアイファーム。2022年のNHKマイルカップ(G1)に勝利した他、2021年の朝日杯フューチュリティステークス(G1)で3着に入るなど、G1級競走1勝を含む重賞2勝を挙げた。

経歴

デビュー前

安田隆行厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2021年）

6月20日、デビュー戦は川田将雅騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神芝1600m 外回り晴/稍重）に出走。馬体重は456kg。7頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のルージュラテールをクビ差振り切って初白星を挙げた。

10月30日、約4か月半の休養明けで迎えた2戦目は、2歳オープンの萩ステークス（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（1戦1勝）。6頭立ての2番人気で5番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では驚異的な末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のキラーアビリティをクビ差振り切って久しぶりの一戦をモノにした。

12月19日、中6週で迎えた3戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、2歳G1の朝日杯フューチュリティステークス（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。15頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで走り切り、3着に入った。

3歳（2022年）

2月13日、中7週で迎えた4戦目は、3歳G3の共同通信杯（東京芝1800m 雨/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は川田将雅騎手（2戦2勝）。11頭立ての4番人気で大外11番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい7着に敗れた。

4月16日、中8週で迎えた5戦目は、3歳G3のアーリントンカップ（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（3戦2勝）。18頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では強烈な末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のタイセイディバインをクビ差振り切って初の重賞タイトルを手に入れた。

5月8日、中2週で迎えた6戦目は、3歳G1のNHKマイルカップ（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で川田将雅騎手（4戦3勝）。18頭立ての4番人気に推されて大外18番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではグイグイと終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のマテンロウオリオンをクビ差振り切って3歳マイル王の座を手中に収めた。

10月22日、約5か月半の休養明けで迎えた7戦目は、G2の富士ステークス（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で川田将雅騎手（5戦4勝）。15頭立ての2番人気に推されて14番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では息の長い末脚を繰り出したが、3着に終わった。

11月20日、中3週で迎えた8戦目は、G1のマイルチャンピオンシップ（阪神芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で川田将雅騎手（6戦4勝）。17頭立ての4番人気に推されて15番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では末脚にキレが無く11着に敗れた。

12月11日、W.ビュイック騎手を鞍上に迎えて、G1の香港マイル（香港・シャティン芝1600m）に出走。9頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。6着に終わった。

4歳（2023年）

5月13日、約5か月の休み明けで迎えた10戦目は、G2の京王杯スプリングカップ（東京芝1400m 小雨/良）に出走。鞍上は川田将雅騎手（7戦4勝）。18頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では末脚が振るわず11着に敗れた。

6月4日、中2週で迎えた11戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、G1の農林水産省賞典安田記念（東京芝1600m 曇/良）に出走。18頭立ての14番人気で6番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後は脚勢が鈍り13着に終わった。

7月23日、中6週で迎えた12戦目は、横山和生騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の中京記念（中京芝1600m 晴/良）に59kgの斤量を背負って出走。16頭立ての4番人気に推されて12番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず12着に敗れた。

11月19日、約4か月の休養明けで迎えた13戦目は、団野大成騎手を鞍上に迎えて、G1のマイルチャンピオンシップ（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての15番人気で3番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後は勢いを失って13着に終わった。

12月23日、中4週で迎えた14戦目は、G2の阪神カップ（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で団野大成騎手（1戦0勝）。17頭立ての12番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始5番手を追走。最後は減速してしまい13着に終わった。

5歳（2024年）

5月11日、約4か月半の休養明けで迎えた15戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、G2の京王杯スプリングカップ（東京芝1400m 晴/良）に出走。15頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではパワフルな末脚を繰り出したが、4着に終わった。

6月2日、中2週で迎えた16戦目は、G1の安田記念（東京芝1600m 小雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で戸崎圭太騎手（1戦0勝）。18頭立ての11番人気で大外18番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では伸びを欠き15着に終わった。

9月8日、約3か月半の休養明けで迎えた17戦目は、G2のセントウルステークス（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で戸崎圭太騎手（2戦0勝）。18頭立ての5番人気で14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では上がり2位タイの末脚を見せたが上位には食い込めず12着に敗れた。

9月29日、中2週で迎えた18戦目は、G1のスプリンターズステークス（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で戸崎圭太騎手（3戦0勝）。16頭立ての16番人気で11番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く15着に終わった。

10月26日、中3週で迎えた19戦目は、A.シュタルケ騎手を鞍上に迎えて、G2のMBS賞スワンステークス（京都芝1400m 外回り曇/良）に出走。17頭立ての11番人気で12番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では末脚に勢いがなく9着に終わった。