テイエムスパーダ（2019年生、母トシザコジーン）

テイエムスパーダ（2019年4月25日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「冠名+父名の一部」。毛色は芦毛。種牡馬のレッドスパーダ（当時13歳）と交配したトシザコジーンが15歳のときに産んだ6番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は浦河小林牧場。2023年のセントウルステークス(G2)に勝利した他、2022年のCBC賞(ハンデG3)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

五十嵐忠男厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2021年）

7月11日、デビュー戦は福永祐一騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の2歳新馬（小倉芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は494kg。8頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では一完歩ずつ前との差を詰めて、最後は2着のアンジーニョをアタマ差振り切って初勝利を挙げた。

8月14日、中4週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた2戦目は、岩田望来騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンのフェニックス賞（小倉芝1200m 雨/不良）に出走。10頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。果敢に端を奪い、少々速いペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではしぶとく伸び続けたが、ナムラクレアに半馬身交わされて2着に敗北した。

3歳（2022年）

2月20日、約6か月半の休養明けで馬体重を前走から6kg戻して迎えた3戦目は、国分恭介騎手を鞍上に迎えて、3歳1勝クラスのあざみ賞（小倉芝1200m 晴/稍重）に出走。16頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では豪快な末脚を爆発させてすんなりと抜け出し、最後は2着のセリノーフォスに3馬身の差をつけて休養明け初戦をモノにした。

3月13日、中2週で迎えた4戦目は、牝馬限定3歳G2のフィリーズレビュー（阪神芝1400m 曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で国分恭介騎手（1戦1勝）。15頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は勢いを失って13着に敗れた。

5月28日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から14kg減らして迎えた5戦目は、3歳G3の葵ステークス（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で国分恭介騎手（2戦1勝）。17頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では切れる脚を使えず11着に敗れた。

6月18日、中2週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた6戦目は、3歳以上2勝クラスの皆生特別（阪神芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で国分恭介騎手（3戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るテイエムトッキュウを上がり2位タイの末脚で交わし去り、最後は2馬身半の差をつけて優勝

7月3日、中1週で迎えた7戦目は、今村聖奈騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3のCBC賞（小倉芝1200m 曇/良）に48kgの軽斤量で出走。17頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。敢然と端を奪い、極端なハイペースでレースを進める。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では豪快な末脚を弾けさせて、最後は2着のタイセイビジョンに3馬身半の差をつけて重賞ウィナーの称号を獲得した。

8月21日、中6週で迎えた8戦目は、ハンデG3の北九州記念（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は国分恭介騎手（4戦2勝）。18頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。前に出て、ややハイペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、粘りを欠いて7着に沈んだ。

10月2日、中5週で迎えた9戦目は、G1のスプリンターズステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で国分恭介騎手（5戦2勝）。16頭立ての4番人気に推されて1番ゲートからスタート。主導権を奪う恰好となり、些か速いペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は一杯になって15着に敗れた。

11月27日、中7週で迎えた10戦目は、G3の京阪杯（阪神芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は今村聖奈騎手（1戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚のキレが鈍く6着に敗れた。

4歳（2023年）

1月29日、中8週で迎えた11戦目は、ハンデG3のシルクロードステークス（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で今村聖奈騎手（2戦1勝）。15頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では他馬と同じ脚色になってしまい14着に終わった。

2月19日、中2週で迎えた12戦目は、ハンデG3の小倉大賞典（小倉芝1800m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で今村聖奈騎手（3戦1勝）。16頭立ての13番人気で3番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを13番手で通過。直線ではいいところがなく16着に終わった。

7月2日、約4か月半の休養明けで迎えた13戦目は、ハンデG3のCBC賞（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は国分恭介騎手（6戦2勝）。12頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚色が鈍り8着に終わった。

8月20日、中6週で迎えた14戦目は、ハンデG3の北九州記念（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は今村聖奈騎手（4戦1勝）。18頭立ての15番人気で12番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は勢いを失って13着に終わった。

9月10日、中2週で迎えた15戦目は、富田暁騎手を鞍上に迎えて、G2のセントウルステークス（阪神芝1200m 曇/良）に出走。15頭立ての14番人気で11番ゲートからスタート。逃げを打ち、リードを2馬身以上確保して、ミドルペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では不撓のファイティングスピリットで渋太く粘り続けて、最後は2着のアグリに1馬身の差をつけて2つ目の重賞タイトルを奪取した。

10月1日、中2週で迎えた16戦目は、G1のスプリンターズステークス（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で富田暁騎手（1戦1勝）。16頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後はバタバタになってしまい14着に終わった。

5歳（2024年）

1月28日、約4か月の休み明けで迎えた17戦目は、ハンデG3のシルクロードステークス（京都芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で富田暁騎手（2戦1勝）。18頭立ての10番人気で14番ゲートからスタート。敢然と端を奪い、リードを2馬身以上確保して、ミドルペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では余力が残っておらず14着に終わった。

3月24日、中7週で迎えた18戦目は、G1の高松宮記念（中京芝1200m 小雨/重）に出走。鞍上は4戦連続で富田暁騎手（3戦1勝）。18頭立ての15番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。最後は脚色が鈍り18着に終わった。

6月30日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から14kg減らして迎えた19戦目は、酒井学騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の北九州記念（小倉芝1200m 曇/稍重）に出走。18頭立ての12番人気で2番ゲートからスタート。かなりのハイペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は脚勢が悪くなり18着に終わった。

7月28日、中3週で迎えた20戦目は、G3のアイビスサマーダッシュ（新潟芝1000m 曇/良）に牝馬ながら57kgの斤量を背負って出走。鞍上は2戦連続で酒井学騎手（1戦0勝）。18頭立ての8番人気で17番ゲートからスタート。3着に入った。

9月8日、中5週で迎えた21戦目は、G2のセントウルステークス（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で酒井学騎手（2戦0勝）。18頭立ての13番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では伸びを欠き16着に終わった。