ピサノベッテル（2009年生、母ダイヤモンドピサ）

ピサノベッテル（2009年1月29日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「冠名＋人名」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のクロフネ（当時11歳）と交配したダイヤモンドピサが10歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は（有）フジワラ・ファーム。戦績は、中央平地34戦3勝2着2回。主な勝ち鞍は2012年の3歳以上500万下。

経歴

デビュー前

安達昭夫厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2011年）

11月5日、デビュー戦は池添謙一騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（京都ダート1200m 小雨/良）に出走。馬体重は428kg。16頭立ての4番人気に推されて4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

11月27日、中2週で迎えた2戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の2歳未勝利（京都ダート1200m 晴/良）に出走。13頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では脚が残っておらず6着に敗れた。

12月11日、中1週で迎えた3戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（阪神芝1400m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。17頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では堅実な伸びを見せたが、勝ったアロマティコを3/4馬身捉え切れず2着となった。

12月17日、連闘で迎えた4戦目は、2歳未勝利（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦0勝）。18頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では終いの伸びを欠き、4着に終わった。

3歳（2012年）

3月18日、約3か月の休養明けで迎えた5戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（阪神ダート1200m 小雨/重）に出走。16頭立ての3番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では目の覚めるような末脚を弾けさせて先頭に躍り出て、最後は2着のエーシンルミナスに1馬身1/4の差をつけて未勝利戦を制した。

4月15日、中3週で迎えた6戦目は、3歳500万下（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で四位洋文騎手（1戦1勝）。18頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは、大外に持ち出して2番手で通過。直線では天稟の勝負根性でゴールまで力走し、4着に入った。

5月12日、中3週で迎えた7戦目は、3歳500万下（京都芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で四位洋文騎手（2戦1勝）。13頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。前に出て、ミドルペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚勢がやや衰え、4着に終わった。

8月11日、約3か月の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた8戦目は、川須栄彦騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（小倉芝1200m 曇/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではにじり寄るように前との差を詰めて先頭に立ち、最後は2着のホットサマーデイをクビ差振り切って2勝目を獲得した。

9月8日、中3週で迎えた9戦目は、3歳以上1000万下の夙川特別（阪神ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で川須栄彦騎手（1戦1勝）。14頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず10着に終わった。

4歳（2013年）

1月19日、約4か月半の休養明けで迎えた10戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の伊吹山特別（中京芝1200m 晴/良）に出走。18頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを9番手で通過。直線では末脚が冴えず最後はダイワスペシャルと並んで9着同着となった。

2月10日、中2週で迎えた11戦目は、丸山元気騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の紫川特別（小倉芝1200m 晴/良）に出走。17頭立ての10番人気で14番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線ではいい脚を見せられず15着に終わった。

3月9日、中3週で迎えた12戦目は、柴山雄一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の鈴鹿特別（中京芝1400m 晴/良）に出走。18頭立ての18番人気で13番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では伸びが鈍く14着に終わった。

12月15日、約9か月半の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた13戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（中京芝1200m 晴/良）に出走。18頭立ての11番人気で14番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では天資の負けじ魂を発揮してゴールまで力戦し、6着に入り込んだ。

5歳（2014年）

1月13日、中3週で迎えた14戦目は、菱田裕二騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（京都ダート1200m 晴/良）に出走。14頭立ての7番人気で13番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、5着に終わった。

2月8日、中3週で迎えた15戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の巌流島特別（小倉芝1200m 曇/良）に出走。18頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではあとひと押しが足りず、6着に終わった。

6月21日、約4か月半の休み明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた16戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（函館芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は四位洋文騎手（3戦1勝）。16頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、馬場の外目を回って13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では鋭さ光る末脚を披露したが、5着に終わった。

7月5日、中1週で迎えた17戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（函館芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で四位洋文騎手（4戦1勝）。13頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線ではシャープな伸び脚で猛追したが、抜け出したカレンステイシーを差し切れず、1馬身1/4差の2着となった。

7月20日、中1週で迎えた18戦目は、3歳以上500万下（函館芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で四位洋文騎手（5戦1勝）。15頭立ての2番人気に推されて14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい9着に敗れた。

8月3日、中1週で迎えた19戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（札幌芝2000m 晴/良）に出走。12頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では力強いフットワークでゴールまで頑張り、3着に入った。

8月23日、中2週で迎えた20戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下の十勝岳特別（札幌芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は四位洋文騎手（6戦1勝）。9頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では上がり2位タイの末脚を繰り出したが上位には食い込めず4着に敗れた。

9月7日、中1週で迎えた21戦目は、小崎綾也騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（札幌芝1800m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。14頭立ての4番人気で12番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

12月13日、約3か月の休養明けで馬体重を前走から14kg減らして迎えた22戦目は、松田大作騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（中京芝2000m 晴/良）に出走。18頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、5着に終わった。

6歳（2015年）

1月12日、中3週で馬体重を前走から10kg戻して迎えた23戦目は、4歳以上500万下（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松田大作騎手（1戦0勝）。16頭立ての13番人気で7番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり11着に終わった。

2月8日、中3週で迎えた24戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下の日田特別（小倉芝1800m 小雪/良）に出走。16頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを12番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず9着に敗れた。

2月28日、中2週で迎えた25戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（小倉芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は川須栄彦騎手（2戦1勝）。16頭立ての12番人気で12番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では見せ場を作れず10着に終わった。

6月21日、約4か月の休み明けで迎えた26戦目は、3歳以上500万下（函館芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は四位洋文騎手（7戦1勝）。14頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では切れ味抜群の末脚を発揮し、3着に入った。

7月5日、中1週で迎えた27戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（函館芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で四位洋文騎手（8戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を繰り出したが上位争いには参加できず6着に敗れた。

7月18日、中1週で迎えた28戦目は、3歳以上500万下の臥牛山特別（函館芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で四位洋文騎手（9戦1勝）。15頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では上がり3位の末脚を見せたが上位には食い込めず8着に敗れた。

8月8日、中2週で迎えた29戦目は、加藤祥太騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（札幌芝2000m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。16頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線では上がり3位の末脚を見せたが上位には届かず7着に終わった。

8月30日、中2週で迎えた30戦目は、3歳以上500万下（札幌芝2000m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で加藤祥太騎手（1戦0勝）。16頭立ての14番人気で大外16番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線ではじりじりとしか伸びず10着に終わった。

7歳（2016年）

1月11日、約4か月半の休養明けで迎えた31戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で加藤祥太騎手（2戦0勝）。16頭立ての11番人気で4番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では全く伸びず11着に終わった。

1月24日、中1週で迎えた32戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は菱田裕二騎手（1戦0勝）。10頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では伸びが劣勢になり5着に終わった。

2月13日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた33戦目は、川島信二騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（小倉ダート1700m 雨/重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての11番人気で9番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では別次元の末脚を炸裂させてすんなりと抜け出し、最後は2着のシャンタルエットに6馬身の差をつけて久々に白星を挙げた。

3月5日、中2週で迎えた34戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の早鞆特別（小倉ダート1700m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で川島信二騎手（1戦1勝）。16頭立ての11番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを10番手で通過。直線では伸びを欠き12着に終わった。