イチノバースト（2010年生、母ラムタラカップ）

イチノバースト（2010年3月17日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は栗毛。種牡馬のオンファイア（当時7歳）と交配したラムタラカップが10歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は白瀬盛雄。戦績は、地方37戦7勝2着3回。2013年の菊水賞(地方重賞)で2着に入った他、2012年の園田ジュニアカップ(地方重賞)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、白瀬盛雄から「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場されたが主取りとなった。同年、白瀬盛雄から「北海道オータムセールサラブレッド1歳」に上場され、上山照夫によって189万円で落札された。

田中範雄厩舎（園田）へ入厩。

2歳（2012年）

7月26日、デビュー戦は木村健騎手を鞍上に据えて、2歳（姫路ダート800m 晴/良）に出走。馬体重は447kg。8頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線に入ると、前で粘るクィーンストーリーを上がり2位の末脚で交わし去り、最後は1馬身3/4の差をつけて初白星を挙げた。

9月28日、中8週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた2戦目は、2歳戦のアッパートライ一組（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で木村健騎手（1戦1勝）。12頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで頑張り、3着に入った。

10月11日、中1週で迎えた3戦目は、2歳戦のアッパートライ（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で木村健騎手（2戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。端をきり、で一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では矢のような伸びを見せたが、ライキピアに3/4馬身交わされて2着に敗北した。

11月9日、中3週で迎えた4戦目は、2歳戦のアッパートライ一組（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で木村健騎手（3戦1勝）。6頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では一完歩ずつ確実に終いの脚を伸ばして、最後は2着のライキピアをクビ差振り切って2勝目をマークした。

12月13日、中4週で迎えた5戦目は、2歳戦のアッパートライ一組（園田ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で木村健騎手（4戦2勝）。10頭立ての3番人気で大外10番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚色がやや衰え、3着に終わった。

12月31日、中2週で迎えた6戦目は、2歳地方重賞の園田ジュニアカップ（園田ダート1700m 晴/不良）に出走。鞍上は6戦連続で木村健騎手（5戦2勝）。10頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始6番手を追走。直線では力強いフットワークでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

3歳（2013年）

1月25日、中3週で迎えた7戦目は、3歳A B（園田ダート1700m 晴/稍重）に出走。鞍上は7戦連続で木村健騎手（6戦2勝）。7頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始5番手を追走。直線では目立つような脚を使えず3着に敗れた。

2月21日、中3週で迎えた8戦目は、3歳A B（園田ダート1700m 晴/重）に出走。鞍上は8戦連続で木村健騎手（7戦2勝）。11頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線では天資の闘争心でゴールまで力戦したが、4着に終わった。

3月14日、中2週で迎えた9戦目は、3歳A B（園田ダート1700m 晴/稍重）に出走。鞍上は9戦連続で木村健騎手（8戦2勝）。7頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではグングンと末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のプリンセスバリューに1馬身半の差をつけて3勝目を奪取した。

4月4日、中2週で迎えた10戦目は、3歳地方重賞の菊水賞（園田ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は10戦連続で木村健騎手（9戦3勝）。12頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では迫力満点の伸び脚で追い上げたが、勝ったユメノアトサキに詰め切れず、6馬身差の2着に敗北した。

5月2日、中3週で迎えた11戦目は、3歳Jpn2の兵庫チャンピオンシップ（園田ダート1870m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は11戦連続で木村健騎手（10戦3勝）。11頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では余力が残っておらず7着に敗れた。

6月6日、中4週で迎えた12戦目は、永島太郎騎手を鞍上に迎えて、3歳地方重賞の兵庫ダービー（園田ダート1870m 曇/良）に出走。12頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではいい脚を見せられず6着に敗れた。

12月3日、約6か月の休み明けで馬体重を前走から31kg増やして迎えた13戦目は、3歳以上B1（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は木村健騎手（11戦3勝）。9頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず4着に終わった。

12月24日、中2週で迎えた14戦目は、楽天競馬で買いま賞（園田ダート1700m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で木村健騎手（12戦3勝）。12頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。先手を取り、で一団を先導。しかし、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを3番手で通過。直線ではやや伸びを欠き、4着に終わった。

4歳（2014年）

1月9日、中1週で迎えた15戦目は、おおいぬ座特別（園田ダート1700m 晴/不良）に出走。鞍上は3戦連続で木村健騎手（13戦3勝）。12頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るライフチェンジを上がり3位タイの末脚でクビ差だけ差し切って制した。

2月4日、中3週で迎えた16戦目は、こんだ薬師温泉ぬくもりの郷特別（園田ダート1700m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で木村健騎手（14戦4勝）。12頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚を伸ばせず5着に敗れた。

3月5日、中3週で迎えた17戦目は、4歳以上A2（園田ダート1700m 曇/重）に出走。鞍上は5戦連続で木村健騎手（15戦4勝）。6頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず4着に終わった。

3月19日、中1週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた18戦目は、4歳以上A2（園田ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で木村健騎手（16戦4勝）。9頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず5着に敗れた。

4月16日、中3週で馬体重を前走から6kg戻して迎えた19戦目は、かざぐるま特別（園田ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で木村健騎手（17戦4勝）。12頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始6番手を追走。直線では末脚が振るわず8着に終わった。

5月15日、中3週で迎えた20戦目は、かきつばた賞（園田ダート1700m 曇/稍重）に出走。鞍上は8戦連続で木村健騎手（18戦4勝）。12頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚を失くしてしまい8着に敗れた。

5月29日、中1週で迎えた21戦目は、大山真吾騎手を鞍上に迎えて、神戸ビーフ特別（園田ダート1700m 晴/良）に出走。12頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。最後は脚色が鈍り11着に終わった。

6月19日、中2週で迎えた22戦目は、松浦政宏騎手を鞍上に迎えて、4歳以上B1（園田ダート1700m 晴/良）に出走。12頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では脚が上がってしまい12着に終わった。

5歳（2015年）

4月8日、約10か月の休養明けで馬体重を前走から13kg増やして迎えた23戦目は、4歳以上B2（園田ダート1700m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で松浦政宏騎手（1戦0勝）。12頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始12番手を追走。直線では今一つ末脚が弾けず9着に終わった。

4月23日、中1週で迎えた24戦目は、板野央騎手を鞍上に迎えて、4歳以上B2（園田ダート1400m 晴/稍重）に出走。11頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では天性の闘志でゴールまで力闘し、3着に入り込んだ。

5月6日、中1週で迎えた25戦目は、楽天競馬で買いま賞（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は木村健騎手（19戦4勝）。11頭立ての2番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では鋭く末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のファンタビュラスをアタマ差振り切って久方ぶりに勝ち星を挙げた。

5月27日、中2週で迎えた26戦目は、丹波茶特別（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で木村健騎手（20戦5勝）。12頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始12番手を追走。直線では上がり3位タイの伸び脚を披露したが上位には届かず11着に敗れた。

6月17日、中2週で迎えた27戦目は、DASH柳津・福山駅前開設2周年記念特別（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で木村健騎手（21戦5勝）。11頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張り、4着に入り込んだ。

6歳（2016年）

1月10日、約7か月の休み明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた28戦目は、山口勲騎手を鞍上に迎えて、4歳以上C2-3（佐賀ダート1400m 曇/稍重）に出走。8頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。逃げる形となり、でレースを牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では末脚にキレが無く5着に敗れた。

1月23日、中1週で迎えた29戦目は、4歳以上C2-3（佐賀ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で山口勲騎手（1戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。先陣を切る形となり、でレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、粘りを欠いて4着に沈んだ。

2月13日、中2週で馬体重を前走から11kg減らして迎えた30戦目は、田中純騎手を鞍上に迎えて、立春特選（佐賀ダート1400m 雨/不良）に出走。10頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。逃げる形となり、でレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では自慢の末脚を弾けさせて悠々と抜け出し、最後は2着のオモテナシに4馬身の差をつけて1着ゴールを果たした。

2月21日、連闘で迎えた31戦目は、フリージア賞（佐賀ダート1400m 晴/不良）に出走。鞍上は山口勲騎手（2戦0勝）。7頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。逃げを打つ形となり、で馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ確実に末脚を伸ばして、最後は2着のトリロジーをクビ差振り切って断トツの支持に応えた。

3月19日、中3週で迎えた32戦目は、3歳以上C1-4（佐賀ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は田中純騎手（1戦1勝）。7頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。主導権を握る恰好となり、で集団を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線ではいいところがなく4着に敗れた。

4月17日、中3週で迎えた33戦目は、3歳以上C1-4（佐賀ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で田中純騎手（2戦1勝）。10頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで力走したが、3着に終わった。

4月24日、連闘で迎えた34戦目は、晩春賞（佐賀ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は山口勲騎手（3戦1勝）。8頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。先手を奪い、で一団を牽引。しかし、徐々にポジションが下がり4コーナーを3番手で通過。直線では鋭い脚を使えず4着に敗れた。

5月15日、中2週で迎えた35戦目は、3歳以上C1-3（佐賀ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で山口勲騎手（4戦1勝）。9頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったカシノシュウセイに詰め切れず、4馬身差の2着に敗北した。

5月22日、連闘で迎えた36戦目は、雨月賞（佐賀ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で山口勲騎手（5戦1勝）。7頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始5番手を追走。直線では決め手に欠いて4着に敗れた。

7月3日、中5週で迎えた37戦目は、竹吉徹騎手を鞍上に迎えて、七夕賞（佐賀ダート1400m 雨/重）に出走。10頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始10番手を追走。直線では他馬と同じ脚色になってしまい10着に終わった。