ガムラン（2018年生、母ピサノプリヴェ）

ガムラン（2018年4月26日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「インドネシアの民族音楽の総称。勝利をつかむ馬になるように」。毛色は栗毛。種牡馬のヴィクトワールピサ（当時11歳）と交配したピサノプリヴェが13歳のときに産んだ5番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は下河辺牧場。2023年の百万石賞(地方重賞)で2着に入った他、2023年の金沢スプリングカップ(地方重賞)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

高橋義忠厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2020年）

8月1日、デビュー戦は荻野極騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（新潟芝1800m 外回り晴/稍重）に出走。馬体重は476kg。16頭立ての14番人気で2番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい13着に終わった。

8月22日、中2週で迎えた2戦目は、勝浦正樹騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。8頭立ての5番人気で大外8番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線では末脚が冴えず7着に終わった。

3歳（2021年）

1月5日、約4か月半の休み明けで馬体重を前走から26kg増やして迎えた3戦目は、松若風馬騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中京ダート1900m 曇/良）に出走。14頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では切れ味のいい末脚を発揮し、3着に入り込んだ。

1月16日、中1週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（小倉ダート1700m 曇/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は荻野極騎手（1戦0勝）。14頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず10着に終わった。

4月10日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から18kg増やして迎えた5戦目は、亀田温心騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。14頭立ての8番人気で大外14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで頑張り、5着に入り込んだ。

5月2日、中2週で迎えた6戦目は、3歳未勝利（新潟ダート1800m 小雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で亀田温心騎手（1戦0勝）。15頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。苛烈なペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では天稟の闘争心でゴールまで力走したが、5着に終わった。

5月18日、中1週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた7戦目は、藤本現暉騎手を鞍上に迎えて、3歳戦のフォーチュネイト菖蒲特別（大井ダート1800m 曇/良）に出走。14頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線ではものすごい伸び脚で猛進したが、伸びてきたリズムオブザナイト決め手に屈して半馬身差の2着に敗北した。

7月4日、中6週で迎えた8戦目は、3歳未勝利（小倉ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は松若風馬騎手（1戦0勝）。16頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では見事な伸び脚で猛追したが、抜け出したテイエムグレイトにクビ差届かず2着となった。

7月17日、中1週で迎えた9戦目は、3歳未勝利（小倉ダート1700m 小雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で松若風馬騎手（2戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを9番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

8月15日、中3週で馬体重を前走から18kg増やして迎えた10戦目は、3歳未勝利（小倉ダート1700m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で松若風馬騎手（3戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では伸びを欠き9着に敗れた。

10月5日、中6週で迎えた11戦目は、吉田晃浩騎手を鞍上に迎えて、楽天でポッイントもらっちゃおう賞（金沢ダート1500m 晴/良）に出走。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のディープウォーリアに2馬身の差をつけて待望の初勝利を挙げた。

10月24日、中2週で迎えた12戦目は、藤田記念（金沢ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田晃浩騎手（1戦1勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では別次元の末脚を爆発させて突き抜け、最後は2着のキーンウィットに4馬身の差をつけて断トツの支持に応えた。

11月9日、中1週で迎えた13戦目は、青柳正義騎手を鞍上に迎えて、マネッチア賞（金沢ダート1500m 雨/不良）に出走。10頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では目覚ましい伸び脚で驀進したが、サクラルコールにアタマ差交わされて2着に甘んじた。

11月21日、中1週で迎えた14戦目は、楽天競馬はスマホでラクラク投票特別（金沢ダート1500m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で青柳正義騎手（1戦0勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のケンブリッジバッハに4馬身の差をつけて断然の支持に応えた。

12月5日、中1週で迎えた15戦目は、栗原大河騎手を鞍上に迎えて、北斗七星特別（金沢ダート1500m 晴/重）に出走。10頭立ての1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では切れる脚を使えず4着に敗れた。

12月21日、中1週で迎えた16戦目は、年末特別（金沢ダート1500m 曇/重）に出走。鞍上は青柳正義騎手（2戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のハクサンルドルフに2馬身の差をつけて単勝一倍台の支持に応えた。

4歳（2022年）

2月19日、中8週で迎えた17戦目は、4歳以上1勝クラス（小倉ダート1700m 小雨/稍重）に出走。鞍上は勝浦正樹騎手（1戦0勝）。16頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では長くいい脚を使ってゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

2月27日、連闘で迎えた18戦目は、4歳以上1勝クラス（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で勝浦正樹騎手（2戦0勝）。16頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで力走したが、5着に終わった。

3月21日、中2週で迎えた19戦目は、泉谷楓真騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1勝クラス（中京ダート1900m 晴/稍重）に出走。10頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では末脚がパッとせず6着に敗れた。

4月24日、中4週で迎えた20戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1勝クラス（阪神ダート1800m 小雨/稍重）に出走。11頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では強靭な末脚を繰り出したが、3着に終わった。

5月14日、中2週で迎えた21戦目は、4歳以上1勝クラス（新潟ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は勝浦正樹騎手（3戦0勝）。12頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では鮮やかな伸び脚で追い上げたが、抜け出したタガノチュールを捕まえ切れず、1馬身差の2着となった。

6月12日、中3週で迎えた22戦目は、3歳以上1勝クラス（函館ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で勝浦正樹騎手（4戦0勝）。14頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では脚を伸ばせず10着に敗れた。

7月30日、中6週で迎えた23戦目は、丹内祐次騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。14頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では伸びあぐねて14着に終わった。

10月11日、中9週で迎えた24戦目は、加賀白山賞勝クラス（金沢ダート1500m 曇/重）に出走。鞍上は吉田晃浩騎手（2戦2勝）。7頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では豪快に終いの脚を伸ばして、最後は2着のグルーヴビートをクビ差振り切って5勝目を手にした。

11月19日、中5週で迎えた25戦目は、3歳以上2勝クラスの出石特別（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は松若風馬騎手（4戦0勝）。16頭立ての11番人気で4番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では末脚を伸ばせず14着に終わった。

12月24日、中4週で迎えた26戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラス（阪神ダート1400m 晴/稍重）に出走。16頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。凄まじいハイペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では他馬と同じような脚色になり8着に終わった。

5歳（2023年）

1月14日、中2週で迎えた27戦目は、難波剛健騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（小倉障害芝2860m 曇/重）に出走。12頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。10着に終わった。

2月25日、中5週で迎えた28戦目は、障害4歳以上未勝利（小倉障害芝2860m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で難波剛健騎手（1戦0勝）。12頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。9着に終わった。

4月11日、中5週で迎えた29戦目は、大谷川で鯉のぼり特別（金沢ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は青柳正義騎手（3戦2勝）。10頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線ではしぶとさが光る走りを見せたが、勝ったオヌシナニモノに詰め切れず、4馬身差の2着に敗北した。

4月23日、中1週で迎えた30戦目は、地方重賞の金沢スプリングカップ（金沢ダート1500m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で青柳正義騎手（4戦2勝）。8頭立ての3番人気で大外8番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではもうひと伸びが足りず、3着に終わった。

5月23日、中3週で迎えた31戦目は、薫風特別（金沢ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は栗原大河騎手（1戦0勝）。9頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線に入ると、前で粘るソーラーフレアを次元の違う末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて6勝目を掴み取った。

6月4日、中1週で迎えた32戦目は、地方重賞の百万石賞（金沢ダート2100m 晴/稍重）に出走。鞍上は吉田晃浩騎手（3戦3勝）。12頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前のタフさで最後まで踏ん張ったが、勝ったハクサンアマゾネスに詰め切れず、約15馬身差の2着に敗北した。

7月3日、中3週で迎えた33戦目は、七尾港まつり賞（金沢ダート1500m 晴/稍重）に出走。鞍上は青柳正義騎手（5戦2勝）。8頭立ての1番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では印象的な伸び脚で驀進したが、エムティアンジェに半馬身交わされて2着に敗北した。

12月26日、約6か月の休養明けで迎えた34戦目は、楽天競馬ならポイントで馬券が買える特別（金沢ダート1500m 曇/不良）に出走。鞍上は吉田晃浩騎手（4戦3勝）。6頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では伸びあぐねて4着に敗れた。

6歳（2024年）

3月25日、約3か月の休養明けで迎えた35戦目は、スプリング特別（金沢ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で吉田晃浩騎手（5戦3勝）。9頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではシャープな伸び脚で急追したが、勝ったエイシンアンヴァルに詰め切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

4月9日、中1週で迎えた36戦目は、スマホからポイントで投票!楽天競馬特別（金沢ダート1700m 曇/不良）に出走。鞍上は3戦連続で吉田晃浩騎手（6戦3勝）。6頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前のタフネスで根気強く脚を伸ばしたが、勝ったハクサンアマゾネスに詰め切れず、7馬身差の2着となった。

5月4日、中3週で迎えた37戦目は、利家盃（金沢ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で吉田晃浩騎手（7戦3勝）。9頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚を伸ばせず5着に敗れた。

2021年12月22日付で地方競馬の競走馬登録を抹消した。