ダンツジャッジ（1999年生、母ループスキークロス）

ダンツジャッジ（1999年6月20日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は黒鹿毛。種牡馬のウォーニング（当時14歳）と交配したループスキークロスが8歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は野島牧場。戦績は、中央平地41戦6勝2着6回。2004年のアメリカジョッキークラブカップ(G2)に勝利した他、2003年のダービー卿チャレンジトロフィー(ハンデG3)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、野島牧場から「北海道8月セレクト市場サラブレッド2歳」に上場され、山元哲二によって2,310万円で落札された。

山内研二厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2001年）

11月25日、デビュー戦は中舘英二騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（中京芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は504kg。13頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったサニングデールに詰め切れず、2馬身差の2着に敗北した。

12月1日、連闘で迎えた2戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、2歳新馬（中京芝1200m 晴/良）に出走。13頭立ての圧倒的1番人気に推されて12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線に入ると、前で粘るエイシンスペインを次元の違う末脚で交わし去り、最後は1馬身1/4の差をつけて初白星を挙げた。

3歳（2002年）

1月14日、中5週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた3戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、3歳G3のシンザン記念（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。16頭立ての13番人気で13番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では末脚のキレが鈍く最後はランドミラクルと並んで12着同着となった。

1月26日、中1週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた4戦目は、G.ビエトリーニ騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下のくすのき賞（小倉芝1800m 雨/不良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。14頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。逃げを打つ恰好となり、平均的なペースで集団を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では持ち前のタフネスで根気強く脚を伸ばしたが、伸びてきたタケハナオペラ決め手に屈して半馬身差の2着となった。

2月9日、中1週で迎えた5戦目は、3歳500万下のあすなろ賞（小倉芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続でG.ビエトリーニ騎手（1戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではもうひと伸びが足りず、3着に終わった。

2月23日、中1週で迎えた6戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、3歳G3のアーリントンカップ（阪神芝1600m 晴/良）に出走。13頭立ての8番人気で大外13番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切り、3着を確保した。

3月24日、中3週で迎えた7戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下のれんげ賞（阪神芝1400m 曇/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では凄まじい末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のファイトブライアンを半馬身振り切ってファンの高評価に応えた。

4月21日、中3週で迎えた8戦目は、3歳オープンの橘ステークス（京都芝1200m 雨/重）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では切れ味のいい末脚を繰り出したが、3着に終わった。

5月11日、中2週で迎えた9戦目は、3歳オープンの葵ステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤田伸二騎手（2戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では豪快な末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のサダムブルースカイに1馬身1/4の差をつけて3勝目を手に入れた。

10月19日、約5か月半の休み明けで迎えた10戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、G3の富士ステークス（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。15頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始4番手を追走。直線では伸びが劣勢になり6着に敗れた。

10月26日、連闘で迎えた11戦目は、D.ボニヤ騎手を鞍上に迎えて、G2のスワンステークス（京都芝1400m 外回り曇/良）に出走。18頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切り、4着に入った。

11月24日、中3週で迎えた12戦目は、D.バルジュー騎手を鞍上に迎えて、キャピタルステークス（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。13頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では強靭な末脚を披露したが、4着に終わった。

4歳（2003年）

3月23日、約4か月の休み明けで迎えた13戦目は、江田照男騎手を鞍上に迎えて、東風ステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。11頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では切れ味のいい末脚を披露したが、4着に終わった。

4月6日、中1週で迎えた14戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3のダービー卿チャレンジトロフィー（中山芝1600m 外回り晴/重）に54kgの軽斤量で出走。14頭立ての7番人気で12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では息長く末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のマイネアイルをクビ差振り切って初の重賞タイトルを獲得した。

5月11日、中4週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた15戦目は、本田優騎手を鞍上に迎えて、都大路ステークス（京都芝1600m 外回り雨/重）に出走。13頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では鮮やかな伸び脚で猛進したが、勝ったトレジャーにねじ伏せられてクビ差の2着に惜敗した。

6月8日、中3週で迎えた16戦目は、G1の安田記念（東京芝1600m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は和田竜二騎手（1戦1勝）。18頭立ての15番人気で6番ゲートからスタート。競走中止となった。

7月6日、中3週で迎えた17戦目は、ハンデ戦でオープンの米子ステークス（阪神芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で和田竜二騎手（2戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では見せ場を作れず7着に敗れた。

11月8日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から24kg増やして迎えた18戦目は、カシオペアステークス（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は池添謙一騎手（1戦1勝）。13頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではスパッとキレる脚で追い上げたが、抜け出したプリサイスマシーンを捕まえ切れず、2馬身差の2着となった。

11月29日、中2週で迎えた19戦目は、G3の京阪杯（京都芝1800m 外回り小雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で池添謙一騎手（2戦1勝）。17頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線ではビュッと切れる脚で追い上げたが、勝ったチアズブライトリーに詰め切れず、4馬身差の2着に敗北した。

12月20日、中2週で迎えた20戦目は、ディセンバーステークス（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（3戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では豪快な末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のユキノサンロイヤルをアタマ差振り切って5勝目を手に入れた。

5歳（2004年）

1月5日、中1週で迎えた21戦目は、小野次郎騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の中山金杯（中山芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

1月25日、中2週で迎えた22戦目は、G2のアメリカジョッキークラブカップ（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（4戦2勝）。11頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは、大外に持ち出して4番手で通過。直線ではしっかりと末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のウインジェネラーレをハナ差振り切って重賞2勝目を挙げた。

2月21日、中3週で迎えた23戦目は、G2の京都記念（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は本田優騎手（1戦0勝）。14頭立ての4番人気で大外14番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では上がり3位タイの伸び脚を披露したが上位には割り込めず7着に敗れた。

6月6日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から16kg減らして迎えた24戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、G1の安田記念（東京芝1600m 雨/稍重）に出走。18頭立ての14番人気で15番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始18番手を追走。直線では上がり1位タイの末脚を見せたが上位争いには参加できず8着に終わった。

6月13日、連闘で迎えた25戦目は、G3のエプソムカップ（東京芝1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（5戦3勝）。18頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線ではシャープな伸び脚で猛追したが、抜け出したマイネルアムンゼンにクビ差届かず2着に甘んじた。

7月18日、中4週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた26戦目は、G3の北九州記念（小倉芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は池添謙一騎手（3戦1勝）。13頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では末脚にキレが無く8着に敗れた。

11月14日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から18kg戻して迎えた27戦目は、大西直宏騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の福島記念（福島芝2000m 曇/良）に出走。16頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では末脚にキレが無く10着に敗れた。

11月27日、中1週で迎えた28戦目は、G3の京阪杯（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（6戦3勝）。17頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では天稟の敢闘精神でゴールまで力走したが、6着に終わった。

12月12日、中1週で迎えた29戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の鳴尾記念（阪神芝2000m 雨/良）に出走。15頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。最後はガス欠状態になり14着に敗れた。

6歳（2005年）

3月6日、約3か月の間隔を開けて迎えた30戦目は、ハンデG3の中京記念（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は和田竜二騎手（3戦1勝）。15頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では伸びを欠き12着に敗れた。

4月3日、中3週で馬体重を前走から16kg減らして迎えた31戦目は、赤木高太郎騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3のダービー卿チャレンジトロフィー（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。端を取り切り、ややスローペースでレースを引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、粘りを欠いて6着に沈んだ。

4月16日、中1週で馬体重を前走から10kg戻して迎えた32戦目は、G2のマイラーズカップ（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は和田竜二騎手（4戦1勝）。16頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切り、5着に入り込んだ。

5月15日、中3週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた33戦目は、ハンデG3の新潟大賞典（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。鞍上は中舘英二騎手（1戦0勝）。16頭立ての5番人気で15番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線ではピリッとした末脚を使えず8着に敗れた。

10月22日、約5か月半の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた34戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、G3の富士ステークス（東京芝1600m 曇/良）に出走。16頭立ての12番人気で15番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では末脚がパッとせず13着に終わった。

7歳（2006年）

10月1日、約11か月半の休み明けで馬体重を前走から12kg絞って迎えた35戦目は、田中克典騎手を鞍上に迎えて、ポートアイランドステークス（中京芝1800m 雨/稍重）に出走。11頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では末脚に勢いがなく9着に終わった。

10月21日、中2週で迎えた36戦目は、ハンデ戦でオープンのオパールステークス（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は本田優騎手（2戦0勝）。10頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後は減速してしまい8着に終わった。

11月11日、中2週で迎えた37戦目は、ハンデG3の福島記念（福島芝2000m 雨/重）に出走。鞍上は江田照男騎手（1戦0勝）。16頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では切れ味光る末脚を繰り出し、5着を確保した。

11月26日、中1週で迎えた38戦目は、ハンデ戦でオープンのアンドロメダステークス（京都芝2000m 小雨/良）に出走。鞍上は和田竜二騎手（5戦1勝）。12頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では末脚に勢いがなく7着に終わった。

12月16日、中2週で迎えた39戦目は、ディセンバーステークス（中山芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は江田照男騎手（2戦0勝）。11頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では伸びが鈍く6着に終わった。

8歳（2007年）

1月6日、中2週で迎えた40戦目は、ハンデG3の中山金杯（中山芝2000m 雨/重）に出走。鞍上はD.バルジュー騎手（1戦0勝）。16頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は垂れてしまい13着に終わった。

1月14日、連闘で迎えた41戦目は、熊沢重文騎手を鞍上に迎えて、ハンデG2の日経新春杯（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。12頭立ての10番人気で11番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では脚を伸ばせず12着に終わった。