ヤングアットハート（2007年生、母ニフティハート）

ヤングアットハート（2007年2月12日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「フランク・シナトラの出演映画名、ヒット曲名」。毛色は栗毛。種牡馬のフレンチデピュティ（当時15歳）と交配したニフティハートが11歳のときに産んだ5番仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地30戦6勝2着3回。2011年の目黒記念(ハンデG2)で3着に入った他、2012年のダイヤモンドステークス(ハンデG3)で4着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

社台サラブレッドクラブにて総額3,000万円（75万×40口）で一口馬主が募集された。

松山康久厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2009年）

8月9日、デビュー戦は藤田伸二騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（札幌芝1800m 晴/良）に出走。馬体重は496kg。9頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

8月22日、中1週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（札幌芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤田伸二騎手（1戦0勝）。14頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では迫力満点の伸び脚で驀進したが、伸びてきたタイセイレジェンド決め手に屈して半馬身差の2着に敗北した。

9月27日、中4週で迎えた3戦目は、2歳未勝利（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で藤田伸二騎手（2戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線に入ると、前で粘るメジロジェラルドを目の覚めるような末脚で半馬身差し切って未勝利勝ちを決めた。

11月21日、中7週で迎えた4戦目は、2歳G3の東京スポーツ杯2歳ステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で藤田伸二騎手（3戦1勝）。17頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを9番手で通過。直線では末脚に勢いがなく12着に敗れた。

12月5日、中1週で迎えた5戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、2歳500万下の葉牡丹賞（中山芝2000m 曇/稍重）に出走。13頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では物凄い伸び脚で追い上げたが、抜け出したミッションモードにクビ差届かず2着となった。

12月27日、中2週で迎えた6戦目は、2歳オープンのホープフルステークス（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（4戦1勝）。16頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切り、4着に入った。

3歳（2010年）

1月31日、中4週で迎えた7戦目は、3歳500万下（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤田伸二騎手（5戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では迫力満点の伸び脚で追い上げたが、逃げるコスモエンペラーを差し切れず、3馬身差の2着に敗北した。

3月14日、中5週で迎えた8戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（中山芝2000m 晴/良）に出走。13頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを7番手で通過。最後はタレてしまい13着に敗れた。

4月24日、中5週で迎えた9戦目は、3歳500万下の新緑賞（東京芝2300m 晴/稍重）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（6戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では鋭さ光る末脚を披露したが、3着に終わった。

5月8日、中1週で迎えた10戦目は、柴山雄一騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンのプリンシパルステークス（東京芝2000m 晴/良）に出走。18頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線ではキレのいい末脚を繰り出し、4着に入り込んだ。

6月12日、中4週で迎えた11戦目は、3歳500万下のくちなし賞（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴山雄一騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

7月18日、中4週で迎えた12戦目は、3歳以上500万下の駒ケ岳特別（函館芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（7戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では圧倒的な末脚を爆発させて先頭に立ち、最後は2着のマイファーストラヴに2馬身の差をつけて勝利を手に入れた。

9月19日、中8週で迎えた13戦目は、3歳G2のセントライト記念（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤田伸二騎手（8戦2勝）。17頭立ての12番人気で16番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を見せたが上位争いには絡めず7着に終わった。

10月23日、中4週で馬体重を前走から16kg増やして迎えた14戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の南武特別（東京芝2400m 晴/良）に出走。14頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを6番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

11月21日、中3週で迎えた15戦目は、3歳以上1000万下の晩秋特別（東京芝2400m 曇/良）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（9戦2勝）。7頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではきちんと末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のミッションモードに2馬身の差をつけて3勝目を獲得した。

12月25日、中4週で迎えた16戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の元町ステークス（阪神芝2000m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で藤田伸二騎手（10戦3勝）。14頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では強靭な末脚を発揮したが、3着に終わった。

4歳（2011年）

1月9日、中1週で迎えた17戦目は、4歳以上1600万下の迎春ステークス（中山芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は後藤浩輝騎手（1戦0勝）。10頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではぐいぐいと末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のキクカタキシードをクビ差振り切って4勝目を奪取した。

4月9日、約3か月の休養明けで迎えた18戦目は、ハンデ戦でオープンの大阪―ハンブルクカップ（阪神芝2400m 外回り曇/良）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（11戦3勝）。18頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。最後はバテてしまい18着に敗れた。

5月8日、中3週で迎えた19戦目は、佐藤哲三騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の新潟大賞典（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。15頭立ての8番人気で大外15番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

5月28日、中2週で迎えた20戦目は、ハンデG2の目黒記念（東京芝2500m 雨/稍重）に出走。鞍上は後藤浩輝騎手（2戦1勝）。17頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では切れ味鋭い末脚を発揮し、3着に入った。

7月3日、中4週で迎えた21戦目は、3歳以上1600万下の常総ステークス（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で後藤浩輝騎手（3戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では鬼脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のショウナンアクロスに1馬身1/4の差をつけて順当に勝利した。

8月21日、中6週で迎えた22戦目は、G2の札幌記念（札幌芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（12戦3勝）。13頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では末脚にキレが無く10着に敗れた。

11月20日、約3か月の休養明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた23戦目は、ハンデG3の福島記念（新潟芝2000m 外回り曇/重）に出走。鞍上は佐藤哲三騎手（1戦0勝）。18頭立ての10番人気で16番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始12番手を追走。直線では脚を伸ばせず14着に終わった。

12月3日、中1週で迎えた24戦目は、G2のステイヤーズステークス（中山芝3600m 内2周晴/不良）に出走。鞍上は後藤浩輝騎手（4戦2勝）。16頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず9着に敗れた。

5歳（2012年）

1月28日、中7週で迎えた25戦目は、白富士ステークス（東京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で後藤浩輝騎手（5戦2勝）。14頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではきちんと末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のペルーサを3/4馬身振り切って勝利を手に入れた。

2月18日、中2週で迎えた26戦目は、ハンデG3のダイヤモンドステークス（東京芝3400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で後藤浩輝騎手（6戦3勝）。16頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで頑張り、4着に入った。

3月24日、中4週で迎えた27戦目は、G2の日経賞（中山芝2500m 曇/重）に出走。鞍上は4戦連続で後藤浩輝騎手（7戦3勝）。14頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを12番手で通過。直線では鋭い脚を使えず14着に敗れた。

4月21日、中3週で迎えた28戦目は、ハンデ戦でオープンのメトロポリタンステークス（東京芝2400m 曇/良）に出走。鞍上は内田博幸騎手（1戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では天稟の闘志でゴールまで力走したが、4着に終わった。

12月15日、約8か月の休み明けで迎えた29戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、ディセンバーステークス（中山芝1800m 雨/稍重）に出走。15頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では決め手が足りず7着に終わった。

6歳（2013年）

6月30日、約6か月半の休み明けで迎えた30戦目は、勝浦正樹騎手を鞍上に迎えて、巴賞（函館芝1800m 晴/良）に出走。15頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで頑張り、4着に入り込んだ。