ダービーキングダム（1992年生、母Acclimatise）

ダービーキングダム（1992年2月19日）は、イギリスで生まれ、日本で調教された競走馬、繁殖牝馬。毛色は栗毛。種牡馬のロイヤルアカデミーⅡ（当時5歳）と交配したAcclimatiseが13歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地17戦4勝2着1回。1995年のクリスタルカップ(G3)で3着に入った他、1995年のKBS京都紅梅賞(オープン牝)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

高橋成忠厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1994年）

12月3日、デビュー戦は南井克巳騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（阪神ダート1200m 曇/良）に出走。馬体重は480kg。8頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。主導権を奪う恰好となり、平均的なペースで集団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に飲まれ4着に沈んだ。

12月18日、中1週で迎えた2戦目は、河内洋騎手を鞍上に迎えて、3歳新馬（阪神芝1200m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。12頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。端に立ち、若干速いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のナムラモンジロウに6馬身の差をつけて初白星を挙げた。

3歳（1995年）

1月7日、中2週で迎えた3戦目は、牝馬限定3歳オープンのKBS京都紅梅賞（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は南井克巳騎手（1戦0勝）。15頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。敢然とハナを奪い、少し遅いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一際目立つ伸び脚で猛進したが、エイユーギャルに交わされて1馬身半差の2着に敗北した。

2月25日、中6週で迎えた4戦目は、4歳500万下の雪割草特別（京都芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で南井克巳騎手（2戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。前に出て、ミドルペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を爆発させて楽々と抜け出し、最後は2着のイブキインターハイに5馬身の差をつけて制した。

4月15日、中6週で迎えた5戦目は、3歳G3のクリスタルカップ（中山芝1200m 外回り晴/重）に出走。重賞競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で南井克巳騎手（3戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。敢然とハナを奪い、非常に速いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではやや伸びを欠き、3着に終わった。

5月20日、中4週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた6戦目は、牝馬限定3歳オープンのカーネーションカップ（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で南井克巳騎手（4戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。果敢に端を奪い、少々速いペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では末脚を持続できず、3着に終わった。

6月10日、中2週で迎えた7戦目は、4歳以上900万下のTVh賞（札幌芝1500m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で南井克巳騎手（5戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚色が衰えて12着に敗れた。

7月23日、中5週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた8戦目は、4歳以上900万下のおおぞらステークス（札幌芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で南井克巳騎手（6戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では鋭い末脚を繰り出せず8着に敗れた。

9月17日、中7週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた9戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の桃山特別（京都芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で南井克巳騎手（7戦1勝）。13頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。前に出て、ミドルペースでレースを引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では不屈の闘魂で渋太く末脚を持続させて、最後は2着のスーパークロスをクビ差振り切って制した。

10月21日、中4週で迎えた10戦目は、村本善之騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦の京洛ステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。9頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。先手を奪う形となり、平均ペースで馬群を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は勢いを失って9着に敗れた。

11月12日、中2週で迎えた11戦目は、岡部幸雄騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦のドンカスターステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。13頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。ハナに立つ形となり、平均ペースで馬群を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では途轍もない末脚を炸裂させてすんなりと抜け出し、最後は2着のスターアルファに4馬身の差をつけて4勝目を挙げた。

12月3日、中2週で迎えた12戦目は、牝馬限定のハンデ戦でオープンのターコイズステークス（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岡部幸雄騎手（1戦1勝）。11頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は減速してしまい11着に敗れた。

4歳（1996年）

1月7日、中4週で迎えた13戦目は、佐伯清久騎手を鞍上に迎えて、洛陽ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。15頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。先手を奪い、平均的なペースで一団を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では最後まで息が続かず13着に敗れた。

1月28日、中2週で迎えた14戦目は、牝馬限定G3の京都牝馬特別（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は村本善之騎手（1戦0勝）。12頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。逃げる恰好となり、後続を5馬身以上離して、ややスローペースでレースを牽引。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、粘りを欠いて5着に敗れた。

2月18日、中2週で迎えた15戦目は、ハンデ戦でオープンの淀短距離ステークス（京都ダート1200m 曇/重）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で村本善之騎手（2戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。主導権を奪い、平均的なペースで一団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚が上がってしまい6着に敗れた。

12月15日、約10か月の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた16戦目は、M.ブータン騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G2のサンケイスポーツ杯阪神牝馬特別（阪神芝1600m 晴/良）に出走。15頭立ての13番人気で3番ゲートからスタート。主導権を握る形となり、やや厳しいペースで馬群を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は勢いを失って15着に終わった。

12月21日、連闘で迎えた17戦目は、ハンデ戦でオープンのシリウスステークス（阪神芝1200m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は佐伯清久騎手（1戦0勝）。13頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。端に立つ恰好となり、些か速いペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が鈍り10着に終わった。