モルフェデスペクタ（1998年生、母Mary’s Spirit）

モルフェデスペクタ（1998年5月1日）は、アメリカ合衆国で生まれ、日本で調教された競走馬、種牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のデヒア（当時7歳）と交配したMary's Spiritが10歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地19戦4勝2着5回。2004年の駿風ステークス(オープン)で2着に入った他、2002年のバーデンバーデンカップ(オープンハンデ)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

2歳のとき、早田牧場新冠支場から「プレミア3歳トレーニングセールサラブレッド3歳」に上場され、並河賢一郎によって7,140万円で落札された。

大江原哲厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2000年）

7月9日、デビュー戦は江田照男騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（函館芝1200m 曇/稍重）に出走。馬体重は468kg。15頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では物凄い伸び脚で驀進したが、シャワーパーティーに交わされて1馬身1/4差の2着に敗北した。

10月1日、約3か月の間隔を開けて迎えた2戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中山ダート1200m 曇/重）に出走。ダート戦への出走は初となった。15頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。先手を奪う形となり、厳しいペースで馬群を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のトーセンエキコに8馬身の差をつけて未勝利戦を制した。

10月14日、中1週で迎えた3戦目は、2歳G2のデイリー杯3歳ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は江田照男騎手（1戦0勝）。14頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。端に立つ形となり、平均ペースで馬群を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に沈み6着に沈んだ。

3歳（2001年）

11月17日、約13か月半の休み明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた4戦目は、田嶋翔騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（福島ダート1000m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。12頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。先陣を切る恰好となり、ややハイペースでレースを牽引。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のホットロッダーに7馬身の差をつけて久方ぶりの一戦を制した。

12月8日、中2週で迎えた5戦目は、3歳以上1000万下の初霜特別（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は江田照男騎手（2戦0勝）。13頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚色が鈍り13着に敗れた。

4歳（2002年）

5月26日、約5か月半の休み明けで迎えた6戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の秋川特別（東京芝1400m 雨/良）に出走。18頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の豊富なスタミナでしぶとく走り抜いたが、伸びてきたマルターズホーク決め手に屈してクビ差の2着に惜敗した。

6月16日、中2週で迎えた7戦目は、ハンデ戦でオープンのバーデンバーデンカップ（福島芝1200m 晴/良）に50kgの軽斤量で出走。鞍上は田嶋翔騎手（1戦1勝）。14頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。逃げる恰好となり、タフなペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では不撓の闘争本能で渋太く粘り続けて、最後は2着のロードキーロフを半馬身振り切って先頭ゴールを果たした。

5歳（2003年）

6月14日、約12か月の休み明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた8戦目は、4歳以上1000万下の稲村ヶ崎特別（東京芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で田嶋翔騎手（2戦2勝）。18頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。敢然と先頭に立ち、ミドルペースでレースを引っ張る。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の忍耐力で最後まで敢闘したが、セピアメモリーにハナ差交わされて2着に甘んじた。

7月27日、中5週で迎えた9戦目は、3歳以上1000万下の飯豊特別（新潟芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で田嶋翔騎手（3戦2勝）。18頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。ハナを奪う形となり、後続との差を2馬身以上保って、平均ペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではあとひと押しが利かず、5着に終わった。

8月17日、中2週で迎えた10戦目は、3歳以上1000万下の月岡特別（新潟芝1400m 雨/良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（1戦1勝）。18頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで力走したが、4着に終わった。

8月30日、中1週で迎えた11戦目は、3歳以上1000万下の驀進特別（新潟芝1000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（2戦1勝）。15頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。最後は、2着のアレグレッツァに1馬身1/4の差をつけて勝利をモノにする

9月27日、中3週で迎えた12戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下のセプテンバーステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で柴田善臣騎手（3戦2勝）。16頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではあとひと押しが足りず、5着に終わった。

6歳（2004年）

4月11日、約6か月半の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた13戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの福島民報杯（福島芝1200m 曇/良）に53kgの軽斤量で出走。16頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。ハナを切る恰好となり、やや速いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち味のスタミナで最後まで奮戦したが、ドリームカムカムに半馬身交わされて2着となった。

5月2日、中2週で迎えた14戦目は、駿風ステークス（新潟芝1000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で石橋脩騎手（1戦0勝）。10頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。最後は、勝ったカフェボストニアンから1馬身3/4差の2着となった。

6月5日、中4週で迎えた15戦目は、安藤勝己騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の飛騨ステークス（中京芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。端を取り切り、ややスローペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚勢がやや鈍り、3着に終わった。

6月20日、中1週で迎えた16戦目は、ハンデ戦でオープンのバーデンバーデンカップ（福島芝1200m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は田嶋翔騎手（4戦2勝）。16頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。逃げる恰好となり、タフなペースでレースを牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は脚勢が鈍り15着に敗れた。

11月6日、約4か月半の休養明けで迎えた17戦目は、3歳以上1600万下の京洛ステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田嶋翔騎手（5戦2勝）。13頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では末脚を伸ばせず5着に敗れた。

11月21日、中1週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた18戦目は、小野次郎騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の奥多摩ステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。18頭立ての11番人気で16番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始6番手を追走。最後は脚勢が衰えて16着に終わった。

12月5日、中1週で迎えた19戦目は、3歳以上1600万下のアクアラインステークス（中山ダート1200m 晴/重）に出走。鞍上は石橋脩騎手（2戦0勝）。14頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。最後はタレてしまい14着に終わった。