インペリシャブル（2017年生、母ホウライマツリ）

インペリシャブル（2017年3月16日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のエスポワールシチー（当時12歳）と交配したホウライマツリが6歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は大道牧場。2020年の黒潮盃(S2)に勝利した他、2020年の黒潮盃(地方重賞)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

高月賢一厩舎（川崎）へ入厩。

2歳（2019年）

7月23日、デビュー戦は矢野貴之騎手を鞍上に据えて、2歳戦のスパーキングデビュー（川崎ダート900m 曇/稍重）に出走。馬体重は454kg。5頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。ハナに立ち、平均的なペースで集団を引っ張る。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のブルーヘスターに9馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

8月21日、中3週で迎えた2戦目は、御神本訓史騎手を鞍上に迎えて、2歳戦のブランニューヒーロー賞（川崎ダート1500m 晴/良）に出走。8頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。果敢にハナを奪い、少し遅いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させてすんなりと抜け出し、最後は2着のハーモニーヴォルトに3馬身の差をつけてファンの支持に応えた。

9月3日、中1週で迎えた3戦目は、2歳オープンの若武者賞（川崎ダート1500m 雨/不良）に出走。鞍上は矢野貴之騎手（1戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。先手を取る形となり、やや緩いペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のオニキリマルに約12馬身の大差をつけて負け無しの3連勝を決めた。

10月22日、中6週で迎えた4戦目は、2歳S2の鎌倉記念オープン他地区所属（川崎ダート1500m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で矢野貴之騎手（2戦2勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。敢然と先頭に立ち、ややスローペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では豪快な末脚を爆発させて、最後は2着のアベニンドリームをクビ差振り切って負け知らずの4連勝を決めた。

12月18日、中7週で迎えた5戦目は、2歳Jpn1の全日本2歳優駿（川崎ダート1600m 晴/稍重）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で矢野貴之騎手（3戦3勝）。13頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では全く伸びず11着に敗れた。

3歳（2020年）

4月15日、約4か月の休養明けで迎えた6戦目は、3歳S3のクラウンカップ（川崎ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は御神本訓史騎手（1戦1勝）。14頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを13番手で通過。直線では末脚が冴えず11着に敗れた。

5月19日、中4週で迎えた7戦目は、3歳オープンの優駿スプリントトライアル（大井ダート1200m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で御神本訓史騎手（2戦1勝）。15頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

6月23日、中4週で迎えた8戦目は、森泰斗騎手を鞍上に迎えて、3歳S2の優駿スプリント（大井ダート1200m 曇/不良）に58kgの斤量を背負って出走。16頭立ての8番人気で大外16番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後は一杯になって8着に敗れた。

7月23日、中3週で馬体重を前走から11kg増やして迎えた9戦目は、S3のプラチナカップ（浦和ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は矢野貴之騎手（4戦3勝）。11頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線ではビュッとキレる脚で猛追したが、抜け出したベストマッチョを差し切れず、1馬身半差の2着となった。

8月19日、中3週で迎えた10戦目は、山崎誠士騎手を鞍上に迎えて、3歳S2の黒潮盃（大井ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての10番人気で11番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のコパノリッチマンに6馬身の差をつけて5勝目を手中に収めた。

9月16日、中3週で迎えた11戦目は、3歳S1の戸塚記念（川崎ダート2100m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で山崎誠士騎手（1戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では伸びを欠き8着に敗れた。

4歳（2021年）

2月11日、約5か月の休養明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた12戦目は、S3の報知グランプリカップ（船橋ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は御神本訓史騎手（3戦1勝）。14頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では伸びあぐねて10着に敗れた。

3月16日、中4週で迎えた13戦目は、吉原寛人騎手を鞍上に迎えて、Jpn3の黒船賞（高知ダート1400m 曇/重）に出走。12頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では上がり3位の末脚を繰り出したが上位には割り込めず6着に終わった。

4月13日、中3週で迎えた14戦目は、S3のブリリアントカップ（大井ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は森泰斗騎手（1戦0勝）。16頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。最後は脚が止まってしまい13着に敗れた。

5月26日、中5週で迎えた15戦目は、左海誠二騎手を鞍上に迎えて、S3の川崎マイラーズ（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。14頭立ての12番人気で8番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では伸びあぐねて13着に終わった。

11月16日、約6か月の休養明けで迎えた16戦目は、本田正重騎手を鞍上に迎えて、ノベンバー賞（大井ダート1200m 晴/良）に出走。10頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず4着に終わった。

12月21日、中4週で迎えた17戦目は、S1のゴールドカップ（浦和ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は山崎誠士騎手（2戦1勝）。12頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず6着に終わった。

5歳（2022年）

2月3日、中5週で迎えた18戦目は、多摩川オープン（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は矢野貴之騎手（5戦3勝）。14頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では末脚に勢いがなく14着に敗れた。

2月23日、中2週で迎えた19戦目は、鴨宮祥行騎手を鞍上に迎えて、地方重賞の兵庫ウインターカップ（姫路ダート1400m 晴/良）に出走。12頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では豪快に末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のベストマッチョに1馬身3/4の差をつけて久々に美酒を浴びた。

4月8日、中5週で迎えた20戦目は、地方重賞の東海桜花賞（名古屋ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は吉原寛人騎手（1戦0勝）。12頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では異次元の末脚を爆発させてあっさりと抜け出し、最後は2着のサンロアノークに3馬身の差をつけて7勝目を手中に収めた。

5月3日、中3週で迎えた21戦目は、ハンデJpn3のかきつばた記念（名古屋ダート1500m 晴/稍重）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で吉原寛人騎手（2戦1勝）。12頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではジワジワとしか伸びず8着に敗れた。

6月30日、中7週で迎えた22戦目は、張田昂騎手を鞍上に迎えて、浦和スプリント（浦和ダート1400m 晴/良）に出走。10頭立ての3番人気で11番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後は脚勢が衰えて9着に敗れた。

12月15日、約5か月半の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた23戦目は、麻生オープン（川崎ダート1500m 晴/稍重）に出走。鞍上は矢野貴之騎手（6戦3勝）。7頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は脚を失くしてしまい6着に終わった。

6歳（2023年）

1月15日、中3週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた24戦目は、山口勲騎手を鞍上に迎えて、地方重賞のゴールドスプリント（佐賀ダート1300m 雨/不良）に出走。12頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで走り切り、3着に入った。

2月23日、中5週で迎えた25戦目は、地方重賞の兵庫ウインターカップ（姫路ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は吉原寛人騎手（3戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではピリッとした末脚を使えず7着に敗れた。

4月13日、中6週で迎えた26戦目は、野畑凌騎手を鞍上に迎えて、柏の葉オープン（船橋ダート1600m 晴/良）に出走。9頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く8着に終わった。

12月14日、約8か月の休み明けで馬体重を前走から17kg増やして迎えた27戦目は、神奈川記念（JRA・NAR交流）（川崎ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は矢野貴之騎手（7戦3勝）。11頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では伸びが劣勢になり11着に終わった。

7歳（2024年）

1月8日、中3週で馬体重を前走から9kg絞って迎えた28戦目は、ゴールドスプリント（佐賀ダート1300m 晴/稍重）に出走。鞍上は山口勲騎手（1戦0勝）。12頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

2月8日、中3週で迎えた29戦目は、兵庫ウインターカップ（姫路ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は野畑凌騎手（1戦0勝）。12頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では伸びあぐねて9着に終わった。

3月12日、中4週で迎えた30戦目は、日吉オープン（川崎ダート2000m 雨/不良）に出走。鞍上は本田正重騎手（1戦0勝）。10頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず10着に終わった。

4月9日、中3週で迎えた31戦目は、丸野勝虎騎手を鞍上に迎えて、卯月昇竜戦（名古屋ダート1700m 晴/不良）に出走。8頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。先手を取る形となり、で馬群を先導。しかし、徐々にポジションが下がり4コーナーを3番手で通過。直線に入ると、前で粘るセブンカラーズを目の覚めるような末脚で交わし去り、最後は2馬身半の差をつけて久方ぶりに美酒を浴びた。

4月25日、中1週で迎えた32戦目は、岡部誠騎手を鞍上に迎えて、マーガレット特別（名古屋ダート1500m 晴/重）に出走。11頭立ての1番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では天性の闘争本能でゴールまで力闘したが、4着に終わった。

5月6日、中1週で迎えた33戦目は、皐月昇竜戦（名古屋ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は丸野勝虎騎手（1戦1勝）。9頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。前に出て、でレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のナムラマホーホに4馬身の差をつけて制した。